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9話 異世界人の集い9

シェアルが自身のベルトを緩めようと

していた時、背後から声が聞こえた。



「あ? 誰が死ぬって?」



シェアルは睨みを効かせて、その者に

歩み寄る。



「お前、俺が誰か知ってんのか?

知らねぇなら教えてやる。

約12億人いると言われている異世界人の中で、ナンバースリーの能力値を誇る

シェアル様だ。」



シェアル 能力値 1005006


組合ランキング 3位


そうシェアルが自慢げに言うと、

タチアナを拘束していた

手下達も、けたけた笑いながら、

その者の周りに集まっていく。



「あ、兄貴......」



ただ、一人の手下を除いては。



「なんだ。」



「この女......あれですよ......」



「あ!? なんだよ。」



「五人いるイレギュラーの一人。

ウィンクです!」



その手下の言葉に、シェアルの顔は

凍りついた。



「は!? 冗談抜かせ!」




「冗談じゃないですよ! ほらこれ!」



シェアルは手下の差し出した組合カードを

強引に奪って、その画面を見た。



「嘘だろ......」



シェアルは間違いなく、今目の前に

立っている女が、ウィンクであること

を確信した。



「あー、そんなに怖がらなくてもいいよ。

別に私が君達を殺すわけじゃないから。」



その言葉に、一瞬安堵した表情になった

シェアルだったが、ウィンクは

冷たくこう言った。



「君達を殺すのは、今からそこから

出てくる奴だよ。」



ウィンクがそう言って、指差した

その機械から、プシューと蒸気が

発せられる。

そして、満を持して扉が開き、中から

奴が出てきた。



「......このフラッシュ眩しすぎだろ......」



だが、シェアルはその予想に反して、

間抜けな声で出てきた奴を見て安心した。



「へへっ。どんな奴かと思えば、こんな

奴が俺を殺せるとでも?」



「こんな弱そうな奴、兄貴の敵じゃねぇや。」



「やってくだせぇ! 兄貴!」



そう仲間内で、シェアル達が

隼人を見下している一方で、

隼人は男達に押さえつけられている

タチアナを見て、表情を変えた。



「あ~あ、早く逃げた方がいいよ。

じゃないと、死ぬじゃ済まないかも。」



ウィンクは苦笑混じりに言ったが、

シェアルはその忠告を無視した。



と、直後




『会員の皆様。新たに会員登録を

されたお客様がおりますので、ご紹介

させていただきます。』



空気を読まないアナウンスが

寄合所内に響き渡る。

そして、設置されていたスクリーンに

隼人の顔が写った。



「へへっ。お前の能力値が

どんなもんか見せて貰おうか。」



そう言って、シェアルは組合カードで

隼人の能力を調べる。



「まあ、どうせ......この俺には遠く及ばない......だろう......が......」



「どうしたんですか? 兄貴。」



隼人の能力値を確認したシェアルは、

体を震わせながら、その画面を凝視し

続ける。



「ありえねぇ......こんなの何かの間違いだ。」



「兄貴。一体どうしたんで──」



「こいつがイレギュラーなわけねぇ!!!」



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