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6話 異世界人の集い6

「会員登録をされるのは、そちらの

二名様でよろしいでしょうか?」



「はい、お願いします」



「畏まりました。では、こちらの

機器にお客様のお名前、性別、出身地

をご入力してください」



受付嬢に先導され、謎の機械の前に

立たされた俺は、淡々とその機械に

必要事項を入力していく。

隣を見れば、タチアナも別の受付嬢に

促され、慣れない手つきでキーボードに

触れていた。



名前 服部隼人

性別 男

出身地 日本



こんなもんでいいのかと思いながらも、

言われた通りに入力を終えた俺は、

タチアナに目を向ける。

すると、丁度彼女も入力を終えたようで、

互いに目が合った。



「これで我々も会員になれたのか?」



「多分......な」



そう言った矢先だった。



「それでは、お客様。最後にこちらの

中へとお入りください。」



突然、受付の横に設置されていた

青黒い壁が、シューと蒸気を発した

かと思えば、その壁がまるで扉の

ように開いた。



「お客様、どうぞ中へ」



俺がその光景に目を奪われていると、

一人の受付嬢がタチアナをその

開いた壁の中へと先導する。




「すみません。これなんすか?」



「こちらはお客様の能力値を計る機械に

なっております。」



「へぇ」



まあ、あれだけで会員登録が

済むはずないとは内心思っていたが、

まさか能力値を計られるのか......

ということは、自分の能力値を会員の

奴等に見られんのかよ.........



そんなことを思いながら、三分が

経過した。

すると、再び壁が開き、中からタチアナが

目を擦りながら出てきた。



「ど、どうした?」



「隼人気をつけろ。目の前で

閃光弾を撃たれた」



「せ、閃光弾!?」



「お客様、それは写真を撮った

時に発せられるフラッシュにござい

ます。」



すると、隣で待機していた受付嬢が

深々と頭を下げて言った。



「写真? これは能力値を計る機械じゃ......」



「こちらの機械には顔写真を撮る機能も

搭載されているのです。」



顔写真も撮られるってことは、

会員同士の顔を確認できるように

なるのだろう。


つまり、もしも俺がこの機械の中で微妙な

顔写真を撮られようもんなら、その恥ず

かしい顔写真が人の目に晒されるという

ことになる。



そんなことを心配している直後だった。



「タチアナ様。上のスクリーンを

ご覧ください」



「上のスクリーン?」



俺はタチアナにつられて一緒に上を

見上げる。

そこには、縦横10メートルはありそうな

巨大なスクリーンが設置されていた。

まさかと思い、辺りを見渡せば、

いたるところにそのスクリーンが

天井に設置されている。



こ、これでまさか顔が晒されるんじゃ......



その嫌な予感は的中した。



『会員の皆様。新たに会員登録を

されたお客様がおりますので、ご紹介

させていただきます。』



どこからか女性のアナウンスが流れ始める。

と、同時に、設置されていた全ての

スクリーンにタチアナの顔写真が

写しだされた。



「......私の顔だ......」



おそらく写真を知らないタチアナには、

何故自分の顔がスクリーンに写っている

のか、理解できていないだろう。



『お名前はタチアナ・ルーベルト様

にございます。詳細は皆様の組合カードで

確認できますので、ご自由に。』

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