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5話 異世界人の集い5

この異世界寄合所は、酒場だけじゃなく、

もう一つ重要な役割を果たしている。

それはここで異世界組合への会員登録が

できるというものだ。



「会員......登録?」



隣にいたタチアナは、頭にはてなを

浮かべている。



「そう。俺達はここに異世界組合の

会員登録をしに来たんだ。」



「異世界組合? それは一体何なのだ?」



「異世界組合ってのはな......何ていう

か......色々な会員の異世界人と情報を

共有したり、ただ単純に友人を作ったり

するコミュニティだ。」



「そんなものがあったのなら、何故隼人は

その異世界組合に入っていないんだ。

入っていれば、今頃多くの異世界人と

知り合えただろうに。」



「......俺も昔はそう思って、ここに

会員登録をしに来たことがある。

けどな、前にも言ったと思うが、

俺みたいに異世界を救ってる奴等なんて

誰もいなかった。」



それどころか、奴等は俺が糞真面目に

異世界を救っているのを馬鹿にし、

俺は笑い者にされた。

その時俺はもう二度とここには来ないと

決めた。他の奴等がいなくても、

俺一人でも異世界を救ってみせると、

そう心に誓ったのだ。



「だから、俺はこんな形だけの組合に

入るつもりなんてなかったんだがな......」



では、なぜ今さらここに?


そうタチアナが問いかけてくる前に

俺は続ける。



「これが、神様が俺に課した条件

なんだよ。」



「条件? それは私が転生者になるため

の?」



「そう。」



俺がタチアナを転生者にしてくれと懇願

した時、神様は俺に、タチアナと共に

異世界組合の会員になることを条件として

きた。



「しかし......なぜ神様は私達を異世界

組合の会員に?」



「俺もそれが気になって問い詰めてみ

たら、なんでも、神様の給料が上がる

かららしい。」



「......神様にも給料などあるのか......」



「俺もそれは知りたくなかったな。」



まあ、お陰で前々から俺を異世界組合の

会員にさせようとしていた神様の

企みも判明した。

思い返せば、俺が最初にこの異世界

寄合所に来たのも、神様に会員登録を

してくれとお願いされたからだった。

結局あの時は会員登録をしなかったが、

その後何度も神様から会員登録をして

くれないかと頼まれて、最終的に俺が



俺はお前の道具じゃねえ!



ってぶちギレたんだよな......



「あの~お客様?」



すると、すっかり放置してしまっていた

受付嬢の人が、少し怒気を含んだ声を

かけてきた為



「す、すみません。」



と、慌てて答えたのだった。

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