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一話 プロローグ

目を開けると俺は見慣れた

白い部屋の中にいた。



「おぉ……おかえり。隼人君。」



「はあ……また次の異世界に

転生されるんですか?」



重々しい体でベットからでる。

この爺さんを見るのも実に

3521回目だった。




「あぁ……すまぬのぅ。

君に救ってほしい異世界が山のように

あるのじゃ。」




「……わかりましたよ。じゃあ

ちゃっちゃと次の異世界に転生

させてください。」



俺が拒んでもこの部屋から

出ることができないのは

既にわかっている。

俺はもうこの爺さんに反抗するのを

諦めたのだ。



「ふぉふぉふぉっ、ありがとう、

隼人君。君がいってくれれば

多くの人がまた救われる。」



そう言って爺さんは重いまぶたをとじ

ながら長い髭を撫でる。



「それじゃぁ……行ってらっしゃい。」



俺はそれに返事をしなかった。

なんせ毎回このやり取りを

するのだから。

流石に疲れる。

爺さんの見送りを受けると俺は

眩い光に包まれ、意識が遠のいて

いった。



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