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妹は双子、カノジョである。~双子がダブるってマ?~  作者: 沢鴨ゆうま


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Folge 67 女子の気合

 下着姿を見せられてから二時間。

 まだ男子チームに交代の連絡無し。

 こちらは選ぶなんて時間は必要無い。

 ただ少しだけ歩けるようにしてさえくれれば。

 それだけで済む話しなのだが。


「タケル? そろそろ限界だと思うんだが」

「うん、ちょっと遅いね。見に行こうか」


 タケルと着替え部屋へ行ってみる。

 なんだか静かだ。

 当たる確率の高そうな予想を立てながら中を覗く。


「そろそろ入ってもいいだろ?」


 ドアを開けてみた。

 んー、静かだ。

 耳を澄ますと可愛らしい寝息が聞こえるぐらい。

 ……やはりね。


「気合が入り過ぎたみたいだね」

「だな。仕方ない、簡単に片づけて用を済ますか」


 タケルと手分けして片づけることに。

 見事に部屋の隅々まで広げられた妹アイテム。

 少し眺めていたい気もする。

 だが、翌日に響くので拾い集め始めた。


「こんなにあったとは」

「二人分だしね。相当楽しみにしているんだね」


 明らかにそうだろう。

 転がっている二人はどちらの寝顔もにやけている。


「姉ちゃんたち可愛いね。良かったな、弟になれて」


 へえ。

 タケルの口からそんな言葉を聞けるなんてね。

 はっきりと聞いたのは初めてじゃないかな。


「でもこんな姿じゃ風邪ひくぞ。とっとと片づけよう」

「うん、行けなくなったら熱があっても暴れそうだし」


 それはありうる。

 この旅行は中止なんてあってはならないんだ。

 暴走されたら誰も止められない――あ、タケルなら止められるな。

 いや、それでも二人同時は無理だ。

 オレは気持ちを物理的にぶつけられて身が持たないだろう。

 兄なのに妹を止められそうにないのが情けない。


「こんなものか。場所が分かっていることに驚いた」

「毎日見ていればその気が無くても覚えちゃうね」

「だな」


 下着に洋服、アクセサリ。

 片づけてみて分かった、全ての収納場所を知っていることを。

 こんなの裕二が知ったらどうなるんだろ。

 口が裂けても言えないな。


「よし、次はこの子たちだ」


 久しぶりだな。

 お姫様抱っこをしてそれぞれの部屋へ。

 肌の露出が多すぎて兄は嬉しく困っているぞ。

 タケルも姉を運ぶことぐらいは簡単だ、家族で一番力がある。

 掛布団をかけて軽く頭を撫でる。


「早めに起こすから、続きは朝な」


 そう言い残して着替え部屋へと戻る。

 ようやく自分たちの着替えを用意できる。

 もちろん、秒で済んだ。

 毎日の着替えを用意するのと変わらないからな。

 何せ一泊だ。


「兄ちゃん、部屋から電話の音が聞こえているよ?」

「ほんとだ」


 着替えを持って自室に戻る。

 ブルブルと震えながら携帯が鳴っていた。


「もしもし」

『あの、服選びを迷っているうちに咲乃が寝てしまって』

「そっちもかよ」

『そちらもですか? あらら。できたら……』

「わかった、今から行くよ」


 なんと。

 女子ってそんなに気にするのか?


「タケル、美乃咲家も同じ状況らしいから手伝いに行ってくる」

「それじゃあ僕も?」

「いや、オレが心配しちゃうから、留守番頼む」

「あはは、兄ちゃんらしいや。留守番、任せてよ」


 寝ているあの妹たちを置いていくなんて心配しかない。

 タケルに居てもらうことでそれは払拭できる。

 美咲一人じゃ咲乃を動かすのは大変だろう。

 同じように床で寝ていたら体に障る。

 あの二人の事も妹と同じような心配をするようになった。

 それぐらい馴染んだのかな、一緒に住んでいるようなものだし。

 今ではそれなりに二人のことも分かってきた。

 友達以上にはなっているんだな。

 そんなことを思いながら美乃咲家へと向かった。

お読みいただきありがとうございます!

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