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妹は双子、カノジョである。~双子がダブるってマ?~  作者: 沢鴨ゆうま


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Folge 58 付け合わせ、待機

「ふぅ。もう詰め込みは勘弁だな。辛すぎる!」

「ご苦労様でした。私も疲れてき……ふあ」


 思いっきり欠伸をしながら伸びをする美咲。

 人に教えるのって疲れるもんな。

 自分の勉強もしながらだし。


「ごめんな、オレが一人でやらなきゃいけないことなのに」

「私が手伝いたかっただけなので。気にしないで」


 欠伸と共に出た涙を浮かべている。

 いよいよ疲れが酷くなってきたようだ。

 申し訳ない。


「気にしないわけにいかないよ。随分疲れただろ? 牛乳飲ませてあげたいぐらいだ」

「そんなことしたら、私サダメちゃんを二度と離さなくなりますよ?」


 勢いよく肩を掴まれて、強制的に振り向かされた。


「サダメ! どうなるか知っているのになんでそんなこと言うの!?」


 急に振り向いた所為で背筋が痛んだぞ。

 背中を摩りながら答えてやる。


「それぐらい感謝しているってことだよ。美咲が喜びそうなことが思いつかなかったし」

「ボクだって手伝ったのに。何かないの?」

「何かって。一息つくたびにお返しになることしていた気がするんだが」

「そうよ咲乃。私は勉強のお手伝いしかしていませんからね」

「……そっか。そういえば美咲が何もしていない。よく我慢できたね」

「爆発寸前だからそれ以上は言わないで」


 思わず美咲を見た。我慢――していたのか。

 そういえば、スキンシップは咲乃とだけだ。

 なんだろ、逆に心配してしまう自分がいる。

 我慢と言っている時点でどうかとも思うけどね。

 でも美咲ってこの前の時以外は何もしてこないんだよな。

 スキンシップにあまり興味が無いのかな。

 付き合ってもいないからそれが普通か。


「兄ちゃんまだ終わらないのかなあ」

「頑張っているんだから、もうちょっと待ちなさいって」

「あたしちゃんと歯磨きしたし、トイレもいったし、準備できてる」

「ツィスカはどこまでする気なの。前みたいなのはダメだからね」

「なんで?」

「する気だったのね。サダメはお疲れなの。癒さないでどうするの」

「あたしも癒されたい」

「はぁ。わたしだって癒されたいわよ。でも今日は一緒に寝るだけだから」

「う~。ギュって抱き着いて寝るのは?」

「それはわたしもする。だから一緒にギュってしよ」

「わかった。久しぶりにサンドウィッチだ!」


 話し声が聞こえているとかさ、もうちょっと気にしないのかな。

 丸聞こえじゃないか。

 この時期にサンドウィッチか――あせもができなきゃいいけど。


「あらら。今日は熱帯夜になりそうですね」

「ははは。朝風呂の時間作らないとまずそうだ」

「いいなあ。ボクも今日の夜は妹になろうかな。美咲の妹だし」


 こじつけが酷いな。

 それだけ好かれているのはありがたい気持ちしか無いよ。

 でも全然いい男じゃないってのが申し訳ない。

 妹にはどうであれ好かれていたいんだけどさ。

 この二人に好かれるのは未だに理解できないでいる。


「それじゃあお開きにしましょうか。お待ちかねちゃん達と交代しましょう」

「お疲れ様。今日もありがとう」

「どういたしまして!」


 咲乃が大きな声で答えた。

 姉はクスクス笑っている。この二人、仲いいよな。

 なんだかんだ言いつつ分かり合っているから、見ていて微笑ましい。


「お二人共、お待ちどうさま。終わりましたよ」

「兄ちゃーん!」

「お疲れさまでした。二人共今日はよく寝てくださいね」


 妹二人の温度差が激しい。出来の差というのだろうか。

 こんなことを思っている今、すでにツィスカが抱き着いている。

 カルラは丁寧に挨拶しているというのにな。


「おい長女よ。ちゃんと二人にお礼を言いなさい」

「へ? 美咲ちゃん、咲乃ちゃん、ありがと!」

「ツィスカちゃんは可愛いねえ」

「当然よ!」


 いやだからさ。

 ああもう、いいや。


「すまない、こんな長女で」

「可愛いから問題なし! 負けないようにしないと」

「無理な事は初めからしない方がいいよー」


 軽くゲンコツを脳天に当てた。

 自信あり過ぎ……可愛いけど。


「えへへ。兄ちゃんが怒ってくれたぁ」

「喜ぶな」

「えへへ」


 もう言葉が通じない、そういう子だけども。

 はあ――可愛い。


「さ、ツィスカ交代よ」

「あたしの匂いつけておいたからどうぞ」

「上書きしておくわ」


 次女がしっとりと抱き着いてくる。

 この子は癒しオーラが半端ないんだよ、助かる。

 自然に頭を撫でてあげちゃう。


「サダメ、わたしは可愛い?」

「可愛いよ。だから撫でてる」

「ツィスカのこと随分可愛く思っていたみたいだから」


 わかっちゃうんだよな、こいつには。

 いや、オレが分かりやすいだけという説もある。

 諸説あるのだ、諸説ね。


「カルラは、可愛い上に色気もたっぷりあるよ」


 ツィスカに聞こえないようにささやいておいた。

 次女にこっそりサービス。


「もお。これ以上好きになれというの? 気が狂いそうよ」


 昼ドラかな。

 ついそんなことを思ったりして。

 それでは久しぶりにサンドウィッチで寝ようかな。


「落ち着いたら睡魔が暴れ出してきたよ。早速寝ないか?」


 妹とハグをすると落ち着くから、一気に力が抜けてものすごい眠気に襲われている。

 もうこのまま夢の中へ行きたい。

 それでは皆様、幸せのサンドウィッチタイムを堪能してきます。

 おやすみなさい。


 ――――途中で付け合わせが増えるはず。

いつもお読みいただきありがとうございます!

第58話となりました。

60話が近い。

話数によって物語の内容をどうこうする気は無いのですけど、

よく続いているなあと。


楽しんでもらえていますでしょうか。

できたらブクマ&評価をポチっとしてやってください。

作者の燃料になり、品質向上や励ましになりますので。

なにとぞ!

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