表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2020  作者: 伊織 詩季
1/6

〇話 Overture

今回からオリジナル小説を投稿していきます。

よろしくお願いします。


 これは、『言葉』によるテロリズム。




 『言葉』が引き起こすパンデミック。




 そこら中にヘモグロビンの色をした花が咲いては散ってゆく。




 濃藍の空にその色はとても映え、星が見えなくなるほど鮮やかに光っては消えてゆく。




 ギリシャ悲劇の大詰めに相応しい惨憺たる情景。




 デウス・エクス・マキナなんてものは初めから居なかった。




 病原体に触れることがないよう全てがお膳立てされた環境で育った哲学的ゾンビの群れは、不治の病を患った人間よりも遥かに脆いようだった。




 しかし、彼らも本当の自分を取り戻しつつあるようだ。




 その証拠に、




 耳を澄まさなくとも聞こえてくる悲鳴、眼下にはいくつもの絶望によって歪められた顔。




 彼らは今日、生まれて初めて本物の感情を手にいれた。押し付けられることによって。




 後悔はしない。そう決めたのだから。




 たとえ彼らの信じる幸福の全てを破壊したとしても。




 私は『言葉』を送り続ける。





誤字脱字の指摘、感想等お願いします。


音楽等の活動もしているのでよろしければTwitterなどフォローしてください。

Twitter https://twitter.com/siki_iori_

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ