ディアラの手紙と帝国崩壊のカウントダウン1
地に塗られた武器が無数に突き刺さり、至る所から鉱石の刃が突き出ている。
空は真っ赤に染まり、また別世界にでも迷い込んだかのように思える。
真っ赤な月は異質で、心を萎縮させるかのようだった。
そんな空を薫は見上げる。
心の中で、「Sランクって空を飛べるんやなぁ」とありえないことを考える。
ナクラルは、背中から漆黒の翼を出して空中にいるのである。
「空中戦とか俺無理やで?」
「あはははは、だろうね。Sランク同士だからね! こっちも負けられないんだよ」
そう言って、威圧を放ちながら牽制してくる。
薫は全く効いていないが、クレハはちょっと辛そうな表情になる。
心の不安定な状態で大きな魔力操作をすると、暴走しかねないのでほんのり強化している状態で受けていた。
薫は魔力でクレハを覆うようにして纏うと、辛くなくなったのかホッとしていた。
ピンクラビィもぐったりとしながら胸ポケットから頭だけを出し、何かを訴えるかのような目線をジッとぶつける。
そういえば、入っていたことを忘れていた。
その間、ピンクラビィはあの威圧の中で必死に耐えていたのだろう。
いや、悶えていたが正しいのだろうか……。
正直すまんかった。
存在を忘れてましたごめんなさい。
あの目線は、言葉では許してくれないご様子なので、『撫でリスト・極み』でサクッと解決していこうと思うのであった。
「くっ、こっちは最高出力だってのに……平然とその上の魔力で守るとか……あんた何者なんだよ! 全く!」
「ん? どこにでもいる一般的な闇医者やで? 資格も信用もあらへんからなぁ。はぐれもんやないかなぁ」
そう言って、からからと笑うのである。
呆れて物も言うのも疲れるといった感じのナクラル。
バルバトスが、相性が悪いと言っていたことがよく分かる。
完全固有スキルすら使わずに、ナルクルの魔力量を圧倒していることが元々おかしいのである。
そんな人間は過去に1人しか見たことがない。
時の旅団の団長だ。
当時、ナクラルはまだ帝国騎士団長ではなく副団長だったころ、オーランドが「あー、パスパス。あんなの相手にしてたら、何回死ぬかわからんからなぁ。オーランドお爺ちゃんもう無理だよ」と言って白旗をパタパタ振って素通りさせた記憶がよみがえる。
その後、物凄くオーランドは怒られたが、どこ吹く風と言った感じだった。
アレに突っ込むほうがアホだろと言わんばかりの表情で、その後勝手に帝国騎士団を抜けてエクリクスについた。
よりにもよって、敵対している勢力になぜ行ったのかがわからない。
突然、「やるとこができたから辞めるね。ナクラルちゃん後よろしくね♪ オーランドお爺ちゃんもう疲れちゃったから」とおどけるように何も理由すら言わずに出て行ってしまった。
思い出せば思い出すほど腹立たしい伝説の元帝国騎士団長だ。
「そのへらへら笑ってられるのも今のうちだよ! 固有スキル……『グラビティバインド』」
そう言った瞬間、円柱の白いカーテンが薫とクレハの体に降ってくる。
体に触れた瞬間ズシンと重たくなる。
足元にどんどん埋まっていく感じがするのだ。
重力を操ってるのかと薫は思うが、自身の魔力量がなければぺちゃんこになっていただろうなと思う。
一歩も動けない状態で、あとはなぶり殺されるだけだ。
「まだまだ、終わらないよ! 完全固有スキル能力発動!」
そう言うと、長剣を天に投げる。
くるくると回転している長剣は光輝き、真っ赤に染まる天空へと消える。
おぞましい魔力量に、内ポケットから覗いていたピンクラビィは目を点にさせてアホの子な表情を浮かべる。
ありえないものが天から降ってきているからである。
隕石を落とすことの出来るお前でも驚くのか? と薫は思うがそこは突っ込まないでおこう。
あれにはかなり面倒くさい制限があるから仕方ないかとも思う。
躱し続けられると、最終兵器が隕石になると満面の笑みでプリシラから聞いている。
アホなんじゃないですかねぇ……。
どんだけ殺したいんですか? ねぇ? ちょっと答えてよ! プリシラさん!!
「躱すことは不可能だ! 私の剣の錆となれ! 『セイクリッドキャリバー』」
そう言うと、天に腕を伸ばしていたナクラルは振り下ろす。
すると雲の上から巨大な剣が降ってくる。
落ちる速度で雲は切り裂かれ、円形に渦巻く形で雲は消失する。
そして、ごおおおおお! と聞いたこともない轟音と共に落下する。
薫達は重力の拘束で、一歩も動けないで落下する巨大な剣がぶち当たるコースだ。
ピンクラビィは、鳴き叫ぶ。
薫のポッケからぷるぷると震えながら、緊張で全く動けないでいた。
眼下に迫る巨大な剣の先は当たれば、どのような物でも切り裂きバラバラにするであろう。
ピンクラビィは、迫り来る死にぽてんとポッケの底へと転げ落ちながら気を失うのであった。
次の瞬間、ズガガガン! という音と共に地上に巨大な剣は突き刺さった。
土煙と衝撃波が半径20kmまで爆発的に広がる。
地面はガタガタでいたるところがめくれ上がり、至る所に谷ができている。
人間がこの近くに居たら、この衝撃波だけで死んでしまうのではないかと思う。
帝国内でこんな物を使えば、100%崩壊するだろう。
「はぁ……。やはり、これで決着とはいかないよね……」
呆れ顔で溜め息を吐くナクラル。
巨大な剣の突き刺さる地面の直ぐ真横で人影が見えるのである。
「これはまた……凄かったなぁ」
「……ん」
のんきな声が聞こえてくる。
そして、その声の持ち主は全くの無傷とくれば呆れるのも仕方がない。
「きゅ!! きゅ~~~~!!!! きゅ!? きゅ?」
気絶から回復したピンクラビィは、あの恐怖でまた鳴き叫ぶが、生きていることに気が付き「あれれ?」といった感じの表情を浮かべてきょろきょろするのであった。
ポッケから恐る恐る顔を出して、「きゅ~?」と鳴きながら外の状況を確認する。
真横に落下してきた巨大な剣の刃が自身を映す。
それを見た瞬間、ビクッと驚きまたぽてんとポッケの底へと落っこちるのであった。
「あんたは本当に人間なのかい? 普通はかすり傷でも負うんだけどねぇ。全く!」
「見ての通りやけど?」
肩を上下にして苦笑いを浮かべる薫に、「ああ、もういいや」といった感じの空気になる。
クレハなんて、当然といった表情なのが笑えない。
一応人だからね? 人間やめてないよ?
「で? どないするんや? まだ続けてもええけど」
「はぁ、勝てる自身は無くしたよ。負けないけどね。全く、オーランド爺の気持ちがわかった気がする」
「?」
何のことを言ってるんだといった感じの薫に、ナクラルはこっちの話と言うのである。
Aランクと違い、1発や2発では魔力の枯渇はしない。
息など全く切らすことなどはない。
薫はどうやって無効化しようかと思うのである。
空中に飛ばれていては、長引くだけとも思う。
そんな時に、クレハはちょいちょいと白衣を引っ張る。
薫は、クレハの顔まで膝を曲げる。
すると、妖艶な表情で耳打ちしてくるのである。
「なーるほどなぁ、そういう無効化の仕方もあるんか」
「……ん。カオルさんなら、できる。私もよく使う」
そう言って、ヒソヒソ話しているのである。
耳打ちしたあとは、一歩半薫から距離を取るクレハ。
ナクラルは、クレハの耳打ちに嫌な予感しかしない。
可愛い顔して、えげつないことをやってのけるクレハに、ちょっとナクラルは苦手意識があるのだ。
「ナクラルさんって言ったっけ? 使えるのは、重力を操るのと金属を自在に操る能力らしいやん。かなり激レアな能力なんやな」
「それがどうしたってのよ! 全く! そんなのわかったからって、簡単にはやられたりなんてしないよ」
「ああ、そんなの分かりきってるやん。やからちゃんとガードしてくれよ」
「えっと? あ、あんた何いってんの? って、ちょっとおおおおおお!!」
薫の言葉が終わった瞬間、真横で突き刺さっている巨大な剣揺らぐ。
薫がグッと掌で押し込むと、ピシッっといった後に拳程度の破片へと砕ける。
「あんた! それオリハルコンまでに昇格させた剣よ!! バッカじゃないの!!!」
でたらめすぎる薫の行動にツッコミを入れるナクラル。
そして、空中に砕けた剣の破片に向けて薫は、回し蹴りを上段三連撃で放つ。
全てが、時間差のピンポイント限界強化で打ち出されたそれは、全てが音速を超えた石つぶてと化す。
四方八方に飛来する弾丸に、逃げ場のないナクラルは魔力強化で受けるか、金属を変化させるためにスキルを使うかしなければいけない。
漆黒の騎士が空中で慌てる様はちょっとおもしろいと思うのである。
三連撃から放たれた石つぶては、全てナクラルのスキルによって石へと変化させ、魔力強化で防ぎきった。
しかし、多大な量のためその分一撃一撃に魔力を相当持っていかれる。
先程まで平然としていたのが嘘のように、ナクラルの魔力を削り上げる。
「おお、ほんまに減ったみたいやなぁ。怪我1つしてへんけど」
「……ん。強制的に防御するから削るの楽」
ハイタッチを要求するクレハに薫は手を合わせる。
ナイスな提案に感謝といったところだ。
ナクラルとしては堪ったもんじゃない。
空中で、まさかそのようなものが飛んで来るなんて思いもしない。
避ける動作をする前に、あの速度での物体を躱すことなど不可能に近いのである。
「あんたら卑怯じゃないの! 全く!」
「いや、空飛んでる奴に言われたくないわ」
「……ん」
「っ……」
正論が返ってきて言い返せないナクラル。
段々しょぼんとしてくるのが、なんだか笑える。
「どないする? まだするか? するんなら魔力全部ガードに当ててもらうんやけど」
「あんたは鬼か!」
「鬼はクレハさんやんなぁ」
「……ん。鬼人族、おに!」
「誰がうまいこと言えっていったよ! 全く! 調子狂うだろ!」
額に手を当てガクッと肩を落とす。
継続すれば、確実に魔力を削り取られる。
攻撃に回っても、純粋に魔力のみの強化で相殺されるというあれえない現象が起こる。
相性が悪すぎて、嫌になってくるのであった。
勝てないが負けはしないと思っていたら、クレハの耳打ちで負けが出てきたのだ。
Sランクとして、敗北などほとんどないナクラルにとっては想定外な出来事である。
「あんたSランクの序列何位なんだよ! 全く!」
「何や序列って?」
「……ん、純粋な強さの順位」
「そんなんあるんか?」
「……ん」
「ふーん、ついでに、クレハさんは?」
「……4位」
薫はSランクの中で、強さをランキングしているとは思っても見なかった。
まぁ、順位をつければ無駄な争いはないかと思う。
そして、帝国の裏で動いているクレハの強さも納得できる。
Sランクの者達が問題を起こしても、止めることが出来るのだから嫌がられるのも当然と思う。
たしか、マリーも嫌がっていたような気がする。
ちなみに、現在序列1位はディアラさんらしい。
納得である。
あれはまだ裏に隠し玉を何個抱えているかわからない。
歯向かっちゃダメな分類な人だと確信している。
「クレハさんって強かったんやな」
「……ん。でも、カオルさんには簡単に捕まった」
「あれは不意打ち込みやん。純粋にやったらわからんやろ?」
「……無理、魔力量違いすぎるから」
そこまで言わせる薫の強さに、ナクラルはこの戦いに意味があるのかと思い始める。
序列4位のクレハが自身よりも強いという時点で、ナクラルが勝てる要素はない。
現在、帝国に臨時で居るアレスにバトンタッチ出来るのならしたいと思うのだ。
序列3位のアレスであれば、薫を止められるかもしれないという淡い期待もある。
時の旅団の特攻隊長として君臨していた時空系スキル持ちのアレス。
語り継がれる伝説級の話など腐るほどある人物だ。
しかし、そのアレス本人もお手上げと言っていることなどナクラルは知らない。
知ってしまえば、帝国はもう終わりだと思うだろう。
帝国兵たちを家族と思うナクラルに選べる選択肢は、命と引換えに薫に致命傷くらいを負わせるくらいだ。
完全に倒すことはまず不可能。
完全固有スキルを解くか悩むところでもある。
そんなことを考えている時、またしてもクレハは薫に耳打ちをし始める。
ナクラルは「もうやめてー!」と言わんばかりに心の中で叫ぶ。
「ほう……。もう1個そんなやり方もあるんか……」
「……ん。完璧な作戦。そぎ落とし楽」
嫌な言葉を聞いたと言わんばかりに、怪我とかのダメージではなく保有魔力を枯渇させる気満々な作戦に鬱陶しく思う。
そして次の瞬間、薫が動こうとした初動が全く見えなかった。
まるで時が止まったかのように姿が消える。
知覚ではもう感知することはできなかった。
魔族の身体能力を使ってしても追えないスピードというのは、人間やめてますよね。
次の瞬間、ナクラルの足に違和感を感じる。
気がついた時には、薫に足首を掴まれていた。
「あんた……早すぎだよ! 全く!」
そう言って、足首を持つ薫に長剣で物理攻撃を繰り出した。
その瞬間、薫の表情が悪魔のように変わる。
対人戦のみ有効な絶対的カウンタースキルを持つ薫に接近戦は敗北を意味する。
魔力強化をしたその剣撃は空を切る。
そして、次の瞬間にはナクラルは地面にうつ伏せで倒れていた。
ありえないといった表情で、薫に魔力強化こみの関節技を片手で決められ身動きが出来ないでいた。
マリーにも同じことでやっているから、その応用といった感じであった。
先ほどのクレハの耳打ちは、薫が仕掛けた罠である。
他にも、そういったナクラルをじわじわと追い詰める作戦があると思わせるものだ。
それにまんまと嵌ってしまった。
何も言えない完全なる敗北にぐったりとしてしまう。
そんなナクラルに薫はいい笑顔で言うのだ。
「ほしたら、この空間といてもらえるやろうか?」
「な!? そんなこと出来るわけないだろ!」
「別にええやん。帝国の親玉と側近がちょっと痛い目にあうだけなんやから。別に邪魔せんのんやったら、こっちも手出しはせんしな」
「ん? どういうことだよ?」
薫はナクラルの食い付きに、今回の計画を大雑把に教える。
大雑把といっても、ただの正面切って突撃という絶対的強者にしか出来ない作戦もクソもない物である。
そして、契約の破棄のことを言う。
「いや、無理だろ……。ユリウス皇帝がそんなことに応じるわけないよ。モーリスの傀儡のようになってるからね」
「そういえば、ナクラルさんも何か弱みでも握られとるんか?」
「……」
「ああ、なんかあるんやな」
無言ということは暫定を意味していた。
帝国兵を皆家族と言っていることから、人情の熱い人なのだろうとは思う。
バルバトスを助けた時もそうだ。
慈愛に満ち溢れたお母さんと言ったらいいのだろうか。
皆自身の子だと思っている感じだ。
そんなナクラルにクレハは口を開く。
「……ナクラルさん、あなたの一族……もうあと3人しか居ない」
「!?」
「……モーリスが契約を破ってたというより、多分見えない契約を入れてたのだと思う……私と一緒で……」
ナクラルは目を見開き、クレハを見つめる。
クレハは悲しそうな表情で自身が見てきたこと話す。
フーリを探す時にたまたま出くわしたことを。
ナクラルの一族は鉱物を生成したり操ることができる希少種族。
マテリアルデビルと言う。
その能力は武器などの作成で大いに役立つため、奴隷に落として鉱物製造機として扱われたりしていた。
そんな道具として扱われていたところから、ナクラルは突出した強さでSランクの地位を手にして一族に手を出させないように帝国と契約をした。
保護してもらわなければ、一族はこの大地から消える。
魔族であるため身体能力は高いが、体の弱い種族でもある。
ちょっとした病気で命を落とすことが多い。
そのため無理に鉱石を生み出せば、体に負荷をかけてしまい数日後に息を引き取ることもある。
かなりデリケートな種族でもある。
「嘘だよね……。私は何のために今ここに居るんだい?」
「……嘘じゃない」
「信じれないよ……」
「……3人の名前、言ったほうがいい?」
「……」
「……シズル、フィオナ、トーマの3人」
「っ……」
聞き覚えがあったのだろう。
体を震わせているのがわかる。
ここにも帝国の被害者がいるのかと思うと、いよいよ野放しにはできないと思うのである。
いっぺん本気で締め上げてやるかと再度心に決める薫なのである。
「3人は……今どこにいるんだい?」
「……信頼できる人の領地にいる」
「そうかい……」
ナクラルは、弱々しい声でそう呟く。
大事に思っていた者たちが、いつの間にか3人しかいなくなっていたのだから仕方ないかと思う。
薫は、そっと拘束を解きクレハの横に立つ。
クレハは、そのまま自身の契約の裏に潜んでいた契約も話した。
それを聞いたナクラルは、絶句してクレハの顔を見ることはできなかった。
薫がいなければ、もう取り返しのつかない状況になっていたことを。
そして、その契約を解除するために今ここに居ることをだ。
そしてクレハの話が終わったあとに、薫はナクラルに手を差し伸べ言うのだ。
「その下らない呪縛から解放したるから、俺らと共闘せえへんか? 一応、俺は制限ないから問題なく暴れられるからな」
「……」
その言葉にナクラルの心は揺れる。
しかし、今自身に慕ってくれている兵たちを裏切ってしまうのではないかと思うとその手は遠く感じるのである。
掴みたいと思うが、それをしたらもう後戻りできない。
失敗すれば、今度は何を失うかわからない。
そんな恐怖がナクラルを襲うのだ。
それに気がついたのか、薫はゆっくりと話す。
「そこで、ずっと立ち止まったままでもええよ。状況は悪い方へと進んでいくと思うからな。でも、少しでも変えようと思うんやったら、自身で一歩勇気出して踏み込むんもええかもしれん。無理強いはせえへん。決めるんは、あんたやからな、ナクラルさん。後悔のない選択をするんやで」
「……」
そう言って、腕を組む。
ナクラルは、当初の目的でもあった一族の存亡を第一に考えてきた。
それが、破綻しているのならもうここで帝国を守る義務などない。
今なら3人の一族を守ることができる。
そして、薫と一緒に契約の破棄に加われば誰にも縛られないで自由にできる。
そう思った瞬間、心に強く刻み込むように決意する。
顔を上げ、闘志を宿した目で薫を見る。
「私に火を付けたんだ……。失敗なんてしたら……タダじゃおかないよ!」
「任せとき、親玉と側近のお仕置きの際には手出してもかまわへんから」
そう言って、薫はからからと笑うのであった。
ナクラルは、そんな薫を見てとんでもないやつと思うのだった。
薫の差し出した手をガッシリと掴み、体を起こし完全固有スキルを解除するのであった。
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妖精の国の古城。
プリシラとフーリ、そしてサラマンダーとドリアードは薫の快進撃を実況中継で聞いていた。
ピンクラビィ達も集まって、宴会騒ぎで飲み物や食べ物が所狭しと並べられている。
特に盛り上がったのは、帝国兵ボウリングの場面であった。
一撃で広場に集まった帝国兵達を一掃した時の爽快感は、たまらないといった感じなのである。
そして現在、巨大な剣ら辺からその実況は途絶えてしまいモヤモヤしているのであった。
「うわぁー! まだですか!? 早く実況を〜!!!」
そう言いながら、プリシラは耳をピョコピョコさせていた。
自身の耳を掴んで左右に傾けたり前に倒したりしているのだ。
その行動を簡単に言うなら、携帯電波を探す感じといった方がわかりやすい。
しかし全く入らないのは、向こうでピンクラビィが気絶しているからだった。
そんなこととはつい知らず、続きが気になりすぎて仕方ない面々は、新たにピンクラビィを投入するかの会議が行われていた。
「お空から大きな剣とか聞いたことないの」
「ふ、普通あるわけないよ……。ドリちゃん」
「普通ってなんなの? 私普通を知らないの、サラちゃん」
口元に人差し指を持ってきて、首を傾げて大きな胸をたゆんとさせるドリアード。
胸のない人間からしたら喧嘩売ってんのか? と言われそうな挑発的な揺らし方をするのである。
しかし、そう言ったことを言う者はここには居ない。
サラマンダーは、ドリアードの言ったことに対して確かにといった感じで本気で考え込むのである。
うーんと唸り声を上げる姿はとても可愛らしいのである。
だが、ドリアードはまさかそこまで考え込むとは思わなかったのでちょっと焦っている。
なかなか微笑ましい2人をプリシラは笑顔で見守るのである。
「か、薫様は、大丈夫?」
「え? 大丈夫ですよ。むしろ負けるところが想像できないといいますか……」
フーリの問いかけに、プリシラはどこに不安材料がありますか? と言わんばかりの口調なのである。
しかし、相手はSランクの者。
薫と同等と思っているフーリは、ちょっと心配だといった感じで聞くのである。
そわそわしたり、クレハは大丈夫なのだろうかとオロオロしているのである。
落ち着きのないフーリにサラマンダーが果物ジュースを渡す。
それをクイッと飲んだフーリは、ちょっと落ち着いたようにその場でぺたんと座り込む。
頬を真っ赤にさせ、ひゃっくりをし始める。
「サラちゃん、それお酒なの」
「!?」
「しまった! て顔で止まるの卑怯なの……ぷふぅ……変な顔なの……ぷふふ」
そう言って、ドリアードは口元を押さえて笑うのだ。
しかし、フーリがお酒を飲んだことによって、どのようになるのだろうと思い振り向くと、サラマンダーは目を点にする。
「サラちゃん! ちょっとこっちきなしゃい!」
「は、はい!」
「だめでしょ! 私から離れちゃ……め!」
そう言ってお目目を座らせ、大きな胸に顔を埋めさせてギュッと抱きしめホールドする。
サラマンダーは、うーうー! っと呻き声を上げながら、ぱたぱたと手足を動かしていたが次第にピクリとも動かなくなった。
反応がなくなると、フーリは次の獲物を探す。
抱きしめていたサラマンダーを手放して、床にころんと転がる。
目を回したサラマンダーはちょっと幸せそうな顔をしていた。
その光景を見てドリアードは「からみ酒なの!」と思い、そっと床に転がるサラマンダーに合掌しながら逃げようとする。
しかし、標的としてロックオンをされている。
ドリアードは、最終手段と思い飛びつこうとするフーリの前に、電波受信中で隙だらけのプリシラを盾に逃げるのであった。
お守りする側が王女を生け贄にささげている事自体がアウトだが、今はそのようなことを言っていられない。
そして、プリシラはフーリに捕まった瞬間一瞬驚いたが、慈愛に満ちた女神のような笑顔で優しくフーリの頭を撫でると、くてぇっとフーリはプリシラの膝枕で眠るのであった。
「プ、プリシラ様、凄いの!」
「ふぇ? どうしたの?」
全く理解してないプリシラは、いつも通りのだらしない表情へと変わっていた。
ドリアードは、あれれ? といった感じなのだが、プリシラはもう受信に必死になっていた。
涙目になりながら、ピンクラビィ達からもせかされる王女は、威厳もクソもないのであった。
「うーって、あれ? アリシアさんからの受信が……。お薬ですね! このプリシラ様にまっかせなさいです!」
そう言って、豊満な胸をはり腰に腕をあてる。
しかし現在、薫サイドと連絡が取れない状況であるがゆえに「どうしよう」と思いながら焦るのであった。
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オルビス商会レイディルガルド支店の一室。
爆発的な振動が部屋を襲った後、ピタリと何事もなかったかのように静けさを迎えているため、ラケシスは外の様子が気になって仕方がなかった。
そわそわとして落ち着きが無い。
「ラケシス様、落ち着いて下さい」
「お、落ち着いています! でも、外が気になるではないですか! シャルディランの民がいるのですよ!」
「今、ラケシス様が出て行っても……何も変わりません。カオルさんを信じて待つしかないのです」
「でも……。私でも何か出来るかもしれません」
そう言って、ラケシスは扉の方へと行こうとするがそれは直ぐに阻止される。
「カオル様の邪魔をするつもりでしたら……力ずくで押さえつけますよ!」
「っ……」
ウンディーネはそのように言った後、子供の姿ではありえない重苦しい威圧を放つ。
それに当てられ、ラケシスは全くもって体が言うことを効かないでいた。
唇を噛み、悔しそうな表情を浮かべるラケシス。
ウンディーネもラケシスとフィリスが居なければ、薫と一緒に同行していただろうと思うとちょっと面白く無いとは思っていた。
でも、この2人を頼むと言われたのだからそれをちゃんと守らなければならない。
今まで、不本意に怒ったりなどで薫の邪魔をしてしまっているため、このくらいのことはちゃんと出来て当たり前と思うのだ。
「足手まといが増えたせいで、カオル様の作戦が失敗したらどう責任を取るのですか? Cランクにも届かないお二方では話になりません。威圧で意識を刈り取られて、敵の手札として使われたらどうするのです! カオル様はお優しい方です! 絶対に見捨てたりなどはしないでしょう……。あなた達の自己満足のために、カオル様を傷つけるようなことをしないで下さい!」
ラケシスは、ウンディーネの言葉に心が痛む。
自惚れていたのかもしれない。
元シャルディランの王女という地位を……。
俯いたままソファーへと座る。
「ごめんなさい……。私に……もっと力があれば……」
そう言って、ラケシスは顔を伏せて涙を流すのであった。
どれほど自分の力がちっぽけなのか。
そんなことも測れないほどに心が切羽詰っていることに腹が立っても来る。
父親であるアルバを失い。
気が動転していたのかもしれない。
ウンディーネから言われなければ、多分父親と同じ道を辿っただろう。
情けないと思いながら、必死に嗚咽を噛み殺す。
少しして、落ち着いたところでウンディーネはラケシスに謝るのである。
「すみません。先程は言い過ぎました……」
「いえ、事実ですから……いいんです」
そう言って、笑顔で見つめ合う2人にいきなり凄まじい寒気が襲う。
生きていることが嫌になるほどの威圧。
ウンディーネですら耐えられていない。
体を抱きしめて、必死にその負の感情を断ち切ろうとする。
ラケシスとフィリスは、その場で意識を無くしてソファーに倒れていた。
この威圧は薫ではない。
それ以外の者。
これがSランクの威圧かとウンディーネは思う。
多分、外にいる者達はAランクの者しか意識を保っていないだろう。
声すら出せない。
体が沸騰するかのような感覚に陥る。
それでも、体が温かくなるのではなくどんどん冷たくなっていく。
たった十数秒が、途方も無い時間に思えた。
「はぁ……はぁ……はぁ……。な、なに……今の……」
やっとのことで息ができた。
床にヘタレ込むウンディーネ。
体を抱きしめ、あの威圧を放つ者と今薫が戦っているのだろうと思うと心配で仕方が無くなってしまう。
本能でそう思ったのだ。
ウンディーネは祈るように薫の無事を祈る。
しかし、薫はその上を行く化物であることなどウンディーネは知らないのであった。
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レイディルガルドの城内部。
豪華な服装を着た老人が5人集まり円卓で会議をしていた。
「クソ……。どうなっているんだ! ユリウス皇帝のスキルで制御できてない者が居るみたいではないか!」
「当たり前だよ……。このスキルはもうAランクの者達から下へと情報が伝わっているからねぇ。次の世代には通用するか……わかったものではないよ」
「大丈夫だ。モーリスならそこら辺も手を打っているはず……。儂らは甘い汁を吸っていればいいんだよ。それに、モーリスが使えないのであれば替えを作ればいいのだからなぁ」
「元老院をないがしろにした罪をこの不祥事で取ってもらえば、少しは我らの発言も強くなるだろう」
「そうだ。この不祥事で、モーリスの地位を下げてもよかろう。元々、ザルバックの地位を掠め取ったんだからな。あいつはよく周りを見ていたな。いや、完全に我らもあ奴の掌で踊ってたのかもしれんが、良い待遇だったからなぁ」
そう言って、のんきに会議をしているのである。
言いたい放題悪態をついて、この不祥事をどのように処理するかを話し合うのだ。
もちろん、自分たちの手でどうにかできるものでは無いので他人任せである。
元老院は、元が大貴族の構成であったが数世代の時を経て確実にその威厳も何もないのである。
ただ、私欲を肥やすために親から引き継いだ地位を振りかざすだけの者達。
所謂、クズと言っていい者たちでもある。
「でだ、今外で暴れている者は誰に始末させるんだ? ナクラルが飛び出したと言っていたが……。勝てるのか?」
「ふん、マテリアルデビルだろぉ? 相手にならんだろう。相手が死ぬのも時間の問題だろ」
「そうだな、もしもの時は……時の旅団のアレスがいる。あ奴を上手く使えばいいだろ? 序列3位の力は伊達ではないだろ」
「平民出の分際で、この高貴なレイディルガルドの城内を闊歩しおって……。儂はあ奴が気に喰わん。ついでだ……でかい顔出来ないように、首輪でも付けて契約に一文追加させてやろうではないか! 儂らの使いっ走りになぁ」
「「「「はっはっはっはっは、それはいい」」」」
「時の旅団の団長もぽっくりといってしまったからなぁ。あいつのせいで、どれ程苦湯を飲まされたことか……。あいつは蛮族だったからのう。死んだといった一報を貰った時は死ぬほど歓喜したわい」
「「「「まったくですなぁ」」」」
そう言って、下衆の極みと言ってもいい位のクズっぷりを発揮する元老院。
「本当にお前らは屑だな……。あの時から何も変わっちゃいない……。団長はお前らを生かした理由を言わなかったが……俺はお前らの使いみちがないと思うんだわぁ」
「「「「「!?」」」」」
背後から冷たい声が聞こえ目玉が飛び出るのではないかというくらい驚くのだ。
「き、貴様! なぜこの部屋に入ってこれた! 完全な封印魔法で密室になっているのだぞ!」
「さぁ、なぜでしょう? まぁ、答えてやる義理はない。俺が気に喰わないんだろ? 首輪でも付けるか? あん?」
「め、滅相もないですよ、アレス殿」
「今頃取り繕っても遅いんだよ……。別に俺をどうこう言っても構わない……。ただなぁ……俺の最も尊敬する団長の悪口は言ったらいけない……。言われただけで……ブチ切れそうになるからな」
そう言った瞬間、元老院の1人の首が飛ぶ。
斬られたといった初動すら見えない。
顔色を青くさせた残りの元老院は叫びながら扉へと走る。
しかし、その扉は開くことはなかった。
「ああ、そうそう、ナクラルちゃんも寝返ったみたいだぞ」
「「はぁ?」」
「「嘘じゃろ……」」
「そんでもって、俺もお前らと一緒に行動はもうしないから。今までよくもこき使ったな屑ども……。あの世で後悔しな」
「いやだ! 儂はまだ死にた……」
「裂けろ……」
アレスがそう言うと綺麗に首をはねる。
まるで言葉が現実になるようなそんな感覚が押し寄せてくる。
引きつり、恐怖に怯える残り3人の元老院。
「黒幕はモーリスだけど、お前らも同罪だよな」
「ち、違う。私はそんなつもりはな……」
「往生際が悪いんだよ……。何も知らないと思うなよ? そんな上っ面な言葉なんて反吐が出る。さて、言い残すことはあるか? 残り2匹だ」
目の前に居る元最強コミュニティである時の旅団のアレス。
目の笑ってないこの男は、絶対に怒らせたらいけない人物でもある。
「こ、こんなところでぇええええええ! ぐがはぁ!」
1人の元老院が血迷ったのかアレスに特攻を仕掛けるも、顔面にクロスカウンターを決めて見るも無残な姿へと姿を変える。
「残り1人だな……。どうする? 生きたいか?」
「……」
無言で何度も頷く元老院。
頭を深々と下げて、土下座状態で懇願するのである。
だが、現実は非常であった。
「無理だな。お前が生き残ったら、この国の膿が取れないからね」
「!!!!?」
スッと頭を上げた瞬間首がとぶ。
そして、アレスはもう一仕事と言った感じで空間を斬りその空間へと姿を消す。
残ったのは、血にまみれた円卓の一室。
完全密室での殺戮現場だけだった。
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真っ赤な空がパリパリと音を立てて割れる。
そして、全てが砕け散った瞬間元いた場所へと戻ってきた。
バルバトスは、ナクラルの無事を確認して安堵する。
「ナクラル隊長! 無事で何よりです……」
そう言って、バルバトスはナクラルの前で膝をつく。
しかし、ナクラルの口からは何も返ってこない。
どうしたのかと思い、顔を上げるとナクラルは申し訳無さそうな表情をうかげているのだ。
「すまんな……。バルバトス、私は駄目な上司のようだ。私みたいになるなよ。全く……」
「い、一体、どうい………ぐっ……」
理由を聞こうとした瞬間腹部に強烈な鈍痛をくらい、意識がなくなる。
倒れゆくバルバトスの体をそっと抱き止めて寝かせる。
「さて、一番のじゃじゃ馬に言いたいことは言ったからね。カオルだっけ? 行こうか」
「不器用なやっちゃなぁ……。見てて可哀想になってくるわ」
「……ん、ぶきっちょ」
「ふ、二人共、う、うるさいねぇ! 本当のこと言ったらこいつのことだから絶対についてくるとか言うに決まってるだろ! 全く!」
そう言って、頬を膨らませて言うのである。
意外と可愛いところがある。
そして、何よりも仲間を大切に思っている証拠なのだろう。
失敗した時のことを考えてバルバトスを残した。
良い上司じゃないかなと思うのである。
下までしっかりと根づいていればもっと良いがと思うが、それは口にはしない。
「いやー、それじゃあ、さっさと出発しようか♪」
かなり気さくな声で話をかけてくる茶髪の男が、ちゃっかりと3人の輪の中に紛れ込んでいた。
あまりにも自然すぎる入りに一瞬意表を突かれる。
「ア、アレスさん!?」
「ん? 敵か?」
「……ん、わからない」
「あははは、自然な感じで入ったけど駄目だったか」
そう言って、一歩離れる。
茶髪で、クセのある髪の毛が鬱陶しいのか耳にかけ、前髪は横に流している。
年齢は30代に行くかいかないかだろうか。
顔立ちもよく美形で、そして高身長と全てを兼ね備えたような男である。
服装は、軽装でそこら辺にいる冒険者と変わらない服装だが、背中に差している歪な大剣が只者ではないことを表す。
「俺は元【時の旅団】のメンバーでアレスっていうんだ。なんだか楽しそうなことしてるじゃないか! 俺も混ぜてくれよ」
そのように言うのである。
帝国を崩壊させようとしていることが、楽しそうなことというのはちょっとと思うが、ディアラと同じコミュニティであることにちょっと薫は驚く。
そして、ふと思い出したかのようにアイテムボックスから手紙を出す。
「そういえば、ディアラさんから時の旅団のメンバーに会ったら渡してくれって言われとったんやけど……」
「うわぁ……嫌な予感しかしねぇ……」
アレスにそう言いながら手紙を受け取る。
それでも、物凄く楽しそうな表情をしているアレスに薫は引き気味になる。
手慣れた手つきで手紙を取り出し呼んでいく。
その瞬間、その手紙を叩きつけて何度も踏むのであった。
「くっそー! ディア姉の掌で踊らされたぁー! ちくしょーーーー!」
そう言って、頭を抱えて叫ぶのである。
地面にぐちゃぐちゃになった手紙にはこう書かれてあった。
「アレスのばーか! やっぱり私の思った通りに行動してるわね。本当に昔っから単細胞なんだからもっと精進しなさい。それと、カオルさんには絶対に生きて貰わなければいけないの。アレス命がけで守りなさいね。あ!? アレスの方が守られる側だったわね。序列3位さん。カオルさんは今だと私と同等くらいだと思うから心配いらないと思うわよ。暇な時があったら顔出しなさいね。そっちの結果次第では、私から行くからね。あと、お嫁さん何人に増えたか当ててあげようか? 今だと……10人かしら? 当たりでしょ? ちゃんと平等に愛してあげないと三番目の子がちょっと不機嫌みたいよ。じゃあ、頑張ってね~♪ それと、カオルさんかなり似てるわよ中身がね♪」
このように書かれていた。
確定で「未来予知の力持ってるだろディアラさん」と思う薫なのである。
そして、発狂しているアレスを落ち着かせる。
「すまん……。ディア姉のいつものからかいを数年受けてなかったせいで……耐久が無くなってたぜ……。ああ、当時の事思い出したらムカムカしてきた……。この苛立ちを帝国にぶつけてやる……。全力だ……塵も残さん!!!」
「ああ、まぁ、どんまい」
呆れながらそう言う薫。
ディアラの楽しみの1つなのだろう。
それに、Sランク4人という過剰戦力と言っても過言ではないこのパーティーは、死神が闊歩している状況に見えるのだろうなと思う。
別に1人でもどうにかなるのだが、薫は「まぁいいか」と思いクレハを守る形で進んでいく。
ナクラルもやる気満々みたいだ。
ああ、街まで崩壊させるのはちょっと困るなと思いながら、薫は2人に注意を入れておこうと思うのであった。
読んで下さった方、ブックマークしてくださった方、感想を書いて下さった方、Twitterの方でもからんでくれた方、本当に有難うございます。
ptもブックマークもじわじわ伸びてて感無量です。
ついにSランクの戦闘に入りました!
薫やはり無傷という化け物っぷりです! 人間やめてないよ! ほんとだよ!
はい、というわけで崩壊カウントダウン次回でラストです。
どうなってしまうのか!?
メンツ的にあうあうですが、一筋縄では行きませぬぞ!
では、次回も頑張って書いていきますのでよろしくお願いします。
今回は1日遅れて申し訳ないですm(_ _)m
感想の返信はちょっと遅れます……本当に申し訳ないですぅ~!




