表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/95

リハビリと報酬決定

文章の書き方を勉強しながら書いております。まだまだ荒いですが頑張って書いてくので良かったら見てやってください。


※8/13 改変 コメントで指摘のあった誤字脱字などです。

 太陽が、少し傾き始めた頃に薫は、目を覚ます。

 ふかふかのベッドが、二度寝を誘う。

 ほんのりと、心地良い太陽の香り鼻孔をくすぐる。

 なんとも言えない気持ちよさが薫を襲う。

 ゆっくりと目を開けるが、まだ瞼が重い。

 視界と頭がぼんやりとしている。

 起きる気力を奪われたかのように、身体に力が入らない。

 だが、アリシアにリハビリを教えないといけない。

 そう思い身体を動かそうとするが動かない。

 仕方がないので、寝返りをうち少しでも動こうとする。

 なんとか寝返りをうつ。

 目の前に、何やらこちらを見ている物体がいる。

 視界が、まだ完全ではないせいで、よくわからない。

 その物体は、じっとこちらを観察している。

 薫もだんだん視界のボヤつきがなくなる。

 その物体が、なんなのかがわかる。



「何やってんねん、アリシアちゃん」



 眠そうな声で、薫は言う。 

 身体の気だるさが、まだ抜けず横になったまま動けない。

 アリシアは、薫の声にぴくりと反応し頬を染める。

 白く雪のように透き通る肌は、赤くなるとすごく目立っていた。

 もじもじと、しながら何か言いたげな表情をしてこちらを見つめる。

 薫は、それに気付きゆっくりと待つ。

 アリシアは、ゆっくりと呼吸を整えてから呟く。



「薫様、病気を治してくれて、ありがとうございます」



 頭から、湯気が出るのではないかというくらい真っ赤であった。

 薫は、「気にせんでええよ」という感じで、アリシアの頭にぎこちない動きで手を乗せ、ゆっくりと撫でる。



「これからが、大変なんやで? 今まで、寝たきりやったから、少しずつ運動も入れていかんとな。でないと、動けないままになってまうで?」



 微笑みながらアリシアに言う。

 頑張りますと言わんばかりにアリシアは、両手に力を入れ胸の前に持ってくる。



「そういえば、ここまで歩いてきたんか?」



 ちょっとした疑問に薫は、問う。



「はい、じっとしていられなくて……。でも、少し疲れました。壁を伝ってでないと歩けなかったです」



 えへへという感じで、恥ずかしそうにアリシアは、答えた。



「リハビリがてら、今から教えるさかい。ちょっと、横になって貰おうか。って、すまん。俺、疲れてて、今身動き取れんわ」



 自分の現状を忘れて、リハビリの話を、していたことに気づきアホやなぁと思う薫なのであった。



「か、薫様、大丈夫ですか?」



 心配した表情になるアリシアに、ただ久しぶりに手術したから、その疲れが出ただけと言った。

 その言葉を聞き、ますます心配した表情になる。

 自分のせいで、このようになってしまった。

 そう思っていた時に、薫はアリシアの頭を撫でながら言う。



「子供が、そんな気使わんでええんやで。俺が、提案したんやしな。やから、そんな顔せんでええよ」



 そう言って、頭を撫でているとアリシアは、頬をぷくっと膨らませ不機嫌になる。

 どうしたんだろうと薫は、首を傾げる。

 そして、アリシアのほっぺの空気を突いて抜いて遊ぶ。



「むぅ~、薫様。私は、もう16歳で大人です。子供扱いしないで下さい」



 ぷんすかと怒った表情で薫に訴えてくる。

 しかし薫は、16歳やったらまだ高校生やんと思うのであった。



「15歳で成人です。お酒も飲めるんです。の、飲んだことありませんけど……。そ、それに、け、結婚もできるんです。だから、子供扱いはやめてください!」



 アリシアは、すごい剣幕でそう言ってきた。 

 その言葉を聞いて、この異世界の成人は、15歳という事が分かった。

 まぁ、それだけじゃないと言う事もなんとなく薫は、察しがついた。

 すまんすまんと、謝りながらさり気なく頬を撫でると、ポッと顔が真っ赤になり、トロンとした目になる。

 これで、薫は確信し苦笑いになる。



「今度から、子供扱いせんよ。それでええか?」



 優しい声でアリシアに言う。

 すると、嬉しそうに頬を染め頷くのであった。

 やばい、あっちの世界じゃ犯罪だ。

 薫は、「どないしょ……って、今の俺だと違うのか! 18歳やしなぁ、でも中身おっさんやで?」どないするかねぇと思う。

 そして、アリシアの容姿は、薫のドストライクだった。

 思考が斜め上に脱線しているのに気付き、慌てて戻すのである。

 そのあと、適当にアリシアと話をしていると、だんだん体が動くようになった。



「よし、リハビリでも教えようかねぇ」



 薫は、「さくっと、覚えてもらって、暇な時間にそれをすれば、日常生活に戻るのも早くなるからな」と思いながら、アリシアにうつ伏せでベッドに寝てもらう。



 淡い青色の髪が、さらさらと揺れる。

 華奢な肢体で、上下お揃いのパジャマは、薄いピンクにうさちゃんマークが入っていた。

 太陽の光が、窓から差しているのもあり、髪の毛はキラキラと輝いて見えた。

 薫は、一瞬見惚れてしまった。

 ロリコンちゃうで! と、何故か心でツッコミを入れ、気持ちを切り替える。

 意識を仕事モードへと移行する

 アリシアは、うつ伏せのまま顔を捻り、薫に疑問に思ったことを言う。



「先程から薫様が言われている。りはびりとは、なんでしょうか?」



 頭の上に、クエッションマークを出して聞いてくる。

 薫は、からからと笑い。

 やっぱり、1から教えないといけないなと思うのであった。



「簡単に、言うたら。今まで、病気のせいで寝たきりやったやん。アリシアちゃんの、足の筋力と体力が落ちてんねん。で、今回手術して悪いもんは、無くなったから、普通の生活に戻れるように、運動せんとあかんのんや。手術後、早ければ早いほど効果が高いねん。それの運動の事を、リハビリって言うねん」



 これでわかるかなぁ? と言ったちょっと不安な表情で薫は、言う。



「はい、わかりました。でも、歩き回ったりとかは、まだ難しいです。ここまで来るだけで、何度も休憩して壁に手をつかないと来れませんでしたし」



 しゅんとした感じでアリシアは、言った。


「そりゃそうやわ。いきなりは無理やし。少しずつやってけばええねん。まずは、マッサージからしていった方がええやろうな。説明よりやってみた方が早いしな。今からしていくで?」



 そう言うと、アリシアの横に移動して、膝立ちで「足触るからな」と言って、アリシアの足首をそっと掴む。

 寝たきりだった為か、少し細く肉つきが悪い。

 これから、改善されてくだろうと思った。

 そのまま足を曲げ、お尻につくようにゆっくり曲げていく。



「か、薫様、コレ以上は、い、痛いですぅ」



 涙目で、両手をぱたぱたさせながら訴てくるアリシア。

 からから笑いながら、力を緩める。

 するとアリシアは、ぱたぱたと動いていたのが、ぺたんと動かなくなる。

 ちょっとおもしろいなと思う薫。



「いや~すまんすまん。でも、かなり固まってるなぁ。まぁ、ゆっくりで良えからやってくで?」



 アリシアの返事を聞かず。

 悪い顔で薫は、アリシアの足をまたお尻の方へとゆっくり曲げていく。

 その都度アリシアは、「ふにゃ~、やめてぇ~」などと悲鳴を上げ、ぱたぱたと手も動く。

 両足とも同じようにして、終わった頃にはアリシアは、しくしくと枕を濡らしているのであった。



「酷いです。薫様、嫌って言ってもやめてくれなかったです。あの顔は、鬼でした」



 顔を、薫の方へ向けジトッ目で訴えてくる。



「初めてやから痛いのは、仕方ないことなんやで? でも、おもろい反応やったわぁ。まあ、次のは痛くないから安心しいや」



 からから笑いながら言う。

 しかし、アリシアは疑うような目で薫を見る。

 先ほどの事があるだけに、この言葉は信用出来ないのであった。

 だが、そんなのお構いなしといった感じで、薫は、脹脛を両手の手根部で包み込み上から軽く圧力をかける。

 数秒そのまま圧力をかけた状態で停止し、スッと圧を抜く。

 一箇所を数回して、ほんの少し位置をずらし、また同じようにしていく。

 現代で言う手根圧迫法で、先ほど伸ばした筋肉をほぐしている。



「ふぁ~。これは、気持ちいいですぅ~」



 先ほどまでの涙目は、どこへやらといった感じで、リハビリマッサージを受ける。

 コレならずっと、受けていられるとばかりに、頬が緩む。

 絶妙な力加減にどんどんアリシアは、蕩けていく。

 まるで、お姫様になったかのような待遇に思えた。



「な? 痛くないやろ?」

 


 からから笑いながらアリシアに言うが、完全に蕩けきったアリシアは、夢見心地で「もう少し同じ所を~」「もうちょっとだけ~」などと言っていた。

 薫は、そこで水を差すように「次のは、ちょっと痛いで」と言うとアリシアは、現実に戻ってくる。

 ぷるぷると、肩を震わせながら手根圧迫法だけでいい。

 などと、駄々をこねるのであった。

 だが、薫が「子供扱いするでぇ~」の一言で渋々了承した。



 薫は、アリシアに仰向けでできるやり方と、座ってできるやり方を教えた。

 教えるたびに悲鳴を上げる。

 アリシアのその様子を見て、笑いながらリハビリマッサージをするのであった。

 ひと通り教え終わる頃には、夕方前くらいになっていた。

 アリシアは、ぐったりとベッドに突っ伏していた。

 動けそうにないので、薫はアリシアをお姫様抱っこで持ち上げる。

 するとアリシアは、少しびっくりして薫の腕の中で縮こまる。



「ほしたら部屋戻るで?」

「はい……」



 返事を返すアリシアは、頬を赤らめて、嬉しそうに薫の胸に顔を埋めるのであった。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





 アリシアを部屋に連れて行く。

 その後、薫はカリンに連れられて、カイン達が帰るのを応接間で待つ。

 応接間は、下品になり過ぎない程度に、豪華な調度品がしつらえられた。

 居心地の良さそうな空間で、大きく開けられた窓からは、敷地に植えられた色とりどりの花が一望できる。

 上質でふかふかなソファに、薫は座りカインの帰りを待つ。 

 少しして、カリンが飲み物を持ってきてテーブルに置く。

 それを手に取り、クッと一口飲む。

 すっと口の中に広がる。

 しつこくない甘みに、ほのかにグレープフルーツの香りがする。

 薫は、異世界にもグレープフルーツジュースが、あるんやなぁと思った。

 そのまま、ソファに体を預け、待っていると目の前の扉が開く。

 なんとも言えない満面の笑みで、応接間に入ってくる。

 カインと、もう一人の女性は、多分奥さんだろうなと思う。

 薫は、その女性に自己紹介をした。

 その女性は、気品のある顔立ちで、見た感じおっとりといった感じだ。

 髪の毛は、ハーフアップで肩までの長さだ。

 色は、アリシアと同じ淡い青色で、凄く綺麗だった。

 身長は、160cmくらいだろうか、ラフな感じの白のワンピースを着ていた。

 装飾は、ごてごてしてなくシンプルでいて、可愛く着こなしていた。



「お話は聞いております。遠いところからお越しくださいまして、ありがとうございます。私は、サラ・オルビスです」



 にっこりと微笑み頭を下げる。

 薫は、「ええよそんなの」といった感じで、手を横に振るう。



「お待たせしました。薫様」



 カインも同じく、綺麗な一礼をして薫に頭を下げる。



「いやいや、そんな待ってへんよ。アリシアちゃんに、今後のリハビリやら教えとったからな。ええ時間までかかったわ」



 からからと薫は笑いながら、カインに「気にしんな」といった感じで言う。



「そうですか。アリシアは、どうでしたか?」



 カインは、アリシアの今日の往診した結果を聞いてきた。

 サラも気になっていたのだろう。

 じっと、薫の目を見ていた。

 薫は、ステータス画面を他人に見えるようする。

 24インチの画面くらいに広げる。

 そして、そこに治療前後の心臓の状況を画面に出す。

 それを、二人の前に出し説明していく。



「今回の病気やねんけど。カインさんには、一度言ったんやけどもう一度説明するで。病名は、【拡張型心筋症】や。この画面を見てもらうとわかるんやけど。治療前は、心臓の筋肉の壁が、ペラペラになっとるのがわかるやろうか? で、こっちが治療後の方や。コレが、本来の壁の厚みや。この病気は、心臓の筋肉の壁が薄くなって拡張する。拡張した分、心臓の収縮力が落ちるんや」



 画面の心臓の映像が、血液をポンプ運動で、循環させている様子を映していた。

 一つは、ここに初めて来た時に『診断』を使って取った情報。

 もう一つは、今日『エコー』で取った情報だ。

 二人は、何かとんでもないものを、見てるかのような表情をする。



「心臓は、このような形で、こんな動きをしているのか……」

「私の身体の中で、今動いてるのはこんな感じで動いてるのね」



 二人共、若干呆けたような顔になる。

 そして、薫が説明した内容をなんとか理解しようとする。 

 しかし、現代でも一般市民に説明しても分かる内容は、少ないテレビやネットで、ある程度の知識があっても、なんとか半分くらい理解できればいいほうだ。

 二人は、どうやって? 何の魔法で? など聞きたいことは一杯あった。

 薫は、医療魔法の説明で、面倒くさい事になりそうやと思い。

 今回は、新しく出来た魔法でこういう事ができる。

 『新しい魔法』という単語に、めんどい説明を丸投げするのである。

 だから、知らない二人は、それで納得するのであった。



「それでや、アリシアちゃんの心臓なんやけどかなり重症やった。症状としては、動悸、軽い運動で息切れ、酷くなると動けなくなるし、仰向けで寝れんようになる。で、あのまま何もしないと、遅かれ早かれ死んでたやろうな」



 二人は、死ぬという単語を聞き、ゾッとするのである。

 あの可愛らしいアリシアが、近い未来この世を去るそんなことを考えると、どうしようもない気持ちになるのだ。



「この病気を治すために、今回やったんが心臓移植や。簡単に言ったら元気なのと悪くなった物の取っ替えやな。それで一応、取り替えたのか疑わしいんやったら映像を映せるけど見るか? 胸部からバッサリいく映像やけど」



 薫が、異空間手術室で望んだ設備の中に、撮影カメラも入っていた。

 医療技術の発展のためと、研修医の育成のためとかに、使われる映像データでもあった。



「いや、それはいい」

「ええ、信用してます。それに、アリシアの表情が、以前と比べ物にならないくらい良くなってますから」



 二人共、顔が引き攣っていた。



「そうか、わかった。見たくなったら言ってや」



 などと、言いながら映像データを保存する。

 トラブルがあった時の証拠として。



「で、今後なんやけどな。アリシアちゃんには、今まで寝たきりで身体動かしてなかったから、筋力が低下しとる。やから、それの改善をしてもらう。それと、この家に念のためやけど『無菌室』を張っとる。簡単に言ったらせっかく元気になったアリシアちゃんが、また変なばい菌にちょっかい出されへんようにしたんや。わかるかな?」



 二人は、この家に、そんなことができるのかと言わんばかりに驚いていた。



「はぁ……。長かった説明もコレで最後やで。これから、最低でも三ヶ月間は、薬調合と定期検診をせんとあかん」

「最低三ヶ月?! そんなにかかるのか? 長すぎやしないか? 薬だって、三ヶ月分貰えば、こっちで何とか出来るんじゃないのか?」



 カインは、回復魔法を基準にして考えていた。

 だから、長いと思ってしまう。

 そして、ただの飲み薬と思っているから、自分達でアリシアに服用させられると思うのだ。



「うーん。ちょっと、勘違いしとるでカインさん。魔法で切り傷パッと治すのんとちゃうねん。身体を、メスで切って中をいじったんやから、長期間かけんといけんのんや。回復魔法と、一緒にしたらあかん。根本的に、ちゃうねん。心臓移植後の薬も、その都度量を俺が、決めんねん。素人が、勝手に量を変えたりしたら劇薬に変わってしまうからな。別に、まぁコレでバイバイでも俺は、ええよ? この後に、なんかあってもう知らんけどな。最低でも三ヶ月コレをクリアすれば、もう普通の生活ができるんや。そっちが、都合悪いんならまぁそれでもええけどな。さぁ、選んでどうぞ」



 薫は、「決めるんは、そっちそれで後悔せん選択しろよ」と言わんばかりの表情で、カインとサラを見る。

 カインとサラは、話し合い決める。



「わかった。三ヶ月間頼む」



 薫は、この言葉を聞き、一瞬悪い顔になる。



「よし契約成立! じゃあここからは、報酬の話やな。どないしましょうか? 今回の手術は、アリシアちゃんの心臓移植ハッキリ言って大神官様の最上級回復魔法よりも高いで、後は、これから三ヶ月間の定期健診と薬やいくら出せる?」

「うむ、大神官様の最上級回復魔法の時は、金百枚だった。だから、しんぞういしょく? は、その倍出そう。定期検診と三ヶ月分の薬は、どうするか。基準がわからんな」



 カインは、心臓移植の金額を指定してきた。


 この世界の通貨は、金貨が五万、ミスリル貨が一万、銀貨が五千、銅貨が千、亜鉛貨が百リラである。

 今回の心臓移植の値段は、一千万リラ、一般平均月収が十万リラなので相当な金額だ。

 薫は、リースのところで通貨と平均月収などを聞いていたので、大金やんと、思うのであった。 

 現代でも心臓移植の料金は、色んな経費込で五千~一億四千万円なのである。

 ポンと出せる金額ではない。



「薬と定期検診は、一日一万リラでええよ。ここの街の最高金額で」



 薫は、さらっと金額を提案する。



「うむ。その金額で良いのならそれでいい」



 カインは、表情一つ使えずに承諾する。



「じゃあ報酬は、コレで決まりやな。一応やけど、前金と後金で二回に分けて貰えるか? 途中で、なんかあった時の保証金代わりで」



 薫は、現在一文無しなのでお金が欲しかった。



「ああ、かまわんじゃあ半額でいいか?」

「それで、かまへんよ」


 

 カインは、小切手を出し金額を書いていく。



「コレを、商業ギルドに持っていけば換金してくれる。では、これから三ヶ月間アリシアを頼むぞ薫様」



 それを薫に渡す。

 手に取って金額を確認するとそこには、報酬総額千九十万リラの半額。

 五百四十五万リラという金額が、書かれていた。



「ほんなら、これから最低三ヶ月間よろしゅうな。じゃあ、俺はこれで帰るわ。気になる事もあるしな」



 そういって薫は、オルビス家を後にする。

 向う先は、もちろんリース治療院(宿屋)であった。

読んでくださった方ブックマークして下さった方感想まで書いてもらってしまって私は死にそうです。

冗談です本当に有難うございます。

いきなり伸びて焦っております。

自由にのんびりと書いていきますのでよかったら見て下さい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ