つぼみの月 五日
千文字突破する日記書くなんて俺には無理
今日は祖父さんから弓を教えてもらった。
エルフたるもの弓が出来なくてはならん!、って。
祖父さんは自分の家の小屋から子供用の弓を持ってきた。
なんかすごい傷だらけで年期はいってるなー、って思ったら、祖父さんが子供の頃使ってたらしい。
何年前の話だよって感じ。
まあ、エルフっていったって六歳なんだから対した筋力はないから、弓なんて引けっこない、って思ってたんだけど、祖父さん曰わく魔法を使えばうまく出来るんだとか。
今日はうまく行かなかったけど。
明日は出来るといいな。
でも、弓を教え始めるのはこの里では十二歳からだったような気がするんだけどな。
まあ、僕が前世の記憶持ちだから、物わかりがいい六歳ってのが理由かもしれない。
普通のエルフの六歳を演じようと心掛けてはいるのだけどなー。
てゆーか、この里は少子高齢化が進みすぎっぽい。
だって、僕しか幼児いないし。
一番近い子供が十二歳。
一番近い赤ん坊が三カ月。
友達が出来ねー。
寂しいなー。
この森の外には同じくらいの歳のエルフがいるのかな。
この里に来てくれないかなー。
仲良くなりたい。
あ、人間でも良いけど。