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アレックスとの出会い

大聖堂騎士団の外伝作品の父の遺志を継ぐ少年に登場した、アレックスをこちらで再登場させました。



プラムSide


わたしは、アルフレッド様と一緒にヴァルゼリア自由騎士団に保護され事情聴取を受けた後、しばらくは監視付きだったけど、それでも彼等【上級種族主義者】の監視に比べたら、まだ、マシな方だった、何しろ四六時中監視されていて、アルフレッド様はしょっちゅう不機嫌だった。


「えーと、此処は何処でしょうか? どうやら道に迷って仕舞いました。」


自由騎士団の施設は始めて来たので、その広さに圧倒されてしまった、何でも旧大聖堂騎士団本部が在った跡地を修復してそして、軍と保安部を再編成しそして新組織の【自由騎士団】が結成されたそうです。


「どうしたんだ? 道に迷ったのか?」


「えっ? あっ、はい、実は道に迷っちゃいました。」


赤毛の少年騎士が、わたしを見て近付いて来る、わたしは単眼族だから、普段はバイザー付きのヘルメットを付けて大きな眼を隠している、他の単眼族の方は人間に近い顔つきに顔を変化させる技を使って片目に眼帯をしたり、または深いフードを被って顔を隠している、わたしは変化する術を教えて貰う機会が無かったので、バイザー付きのヘルメットで単眼を隠している。


彼はわたしを一目みてから、再び声をかけて来た。


「君、よかったら、道案内してあげようか? 何処に行きたいんだ?」


「わたしは、単眼族のプラム・フェイトンです、実は市内の六番街地区に居る叔父のサジム様をお尋ねしようと、勿論、自由騎士団本部長には、ご許可を頂いています。」


余り、人間族の方にはご迷惑を、おかけしたく無かったので素性を明かしてヘルメットを脱ぐ、赤毛の三つ編みが揺れ、わたしの大きな単眼が彼を見詰める、すると、彼はゆっくりとわたしに近付いて来る、たいていはわたしの顔を見たら、心許ない言葉や化け物呼ばわりされていて来たから、ある程度は慣れっこだが、近付いて来た人は始めてで少し戸惑い身体が身構えてしまう。


「だったら、俺が案内するよ? あの辺り結構物騒だしね?」


「えっ、で、でも、わたしの【付き添い】の方と待ち合わせの時間も有りますから…… ////」


アレックスはわたしの手を優しく握り、そっと抱き寄せる、びっくりして抵抗しようとしたら、彼は耳打ちで訳を教えてくれる。


「さっきから、嫌な連中が君の事を捜しているみたいなんだ、それから、アリーナ少尉達も一緒に行動するから安心して。」


「はい、わかりました。」


彼の提案で、わたしはフードを深く被り、ゆっくりと通路を歩いて行くと、アリーナ少尉が待ち合わせ場所で、わたし達を待っていた、彼女は髪型は薄い金髪の三つ編みで瞳は水色でそばかすのある女の子でアレックスさんを見るなり。


「あらら〜っ、アレックス君も、中々隅に置けないわね? 可愛い娘を連れて、これからデート?」


少し悪戯っ子の様な表示で、わたしとアレックスさんを交互に見詰めている、わたしは両手をパタパタとてを振り。


「//// わ、わたしは、そ、そんなんじゃあ、ありません /////」


「違うよ、大体、いきなり声は掛けたけど、まだ、付き合ってなんかない、それに、彼氏とかいたら失礼だろ?」


慌てて、言い訳をし始めるアレックスさんに、アリーナ少尉はクスクスと笑い、「冗談よ。」と言っていた。


「へぇ〜っ、ボクに声を掛けて来たのは【冗談】だったんた?」


「げっ、リデェア少尉、いや、あれは、つい、その……。」


両手を組指をペキペキと音を鳴らして、リデェア少尉がアレックスさんを笑顔で見ている、だけど背後には【魔王】クラスの怒りのオーラが溢れ出す一歩手前です、それでびくびくしていた、わたしを見て直ぐにニッコリとしてから。


「どお、少し面白かったでしょ? プラムさん、アレックス君には気をつけてね? こいつ、女たらしだからね?」


「ぐっ、否定出来ないのがイタイな? 所で、リデェア少尉は何でこんな所に? クレフトさんの件でエレノア司令に呼び出されて、いたんじゃあ無いのか?」


そう、笑って、リデェア少尉は、司令官室に向かって行った、リデェア少尉はアルフレッド様に少し不信感を抱いているような感じだったけど、最近は、わたしに色々と親切にしてくれている、彼女の後ろ姿を見送った後、目的地の第六地区に向かって、わたしはアレックスさん達と一緒に向かう事にした。


※※※※


アレックスSide


第六地区ははっきり言って治安がかなり悪い、いくら、プラムさんが上級種族連合の士官候補生でも、正直、一人で向かうのは、お勧めしない、なぜなら此処は先の大戦で行き場を無くした避難民や元傭兵とかが住み着いて、俺がガキの頃よりも治安がヤバい、だから全員マントフードを着て歩いている、エレノア司令のお陰で大分落ち着いたけど、まだまだ治安等の改善が必要な所だ。


「さて、そろそろ、第六地区の中で【一番安全なエリア】に……。」


そう言いかけて、殺気を感じて、俺とアリーナ少尉がプラムさんをガードする、それと同時にわらわらとガラの悪い連中が路上に集まって来た、数は20人ぐらいだな?


「アレが【仲間】が教えてくれた、一つ眼女か?」


「ああ、そうだ、アレックス、そこ、どきやがれ、その、アマの目玉を切り取ってやらないと俺達の気が済まねぇんだよ!」


プラムさんは顔を真っ青にして、全身がガクガク震えている、やっぱり、怖いのは当たり前だよな?


「断る、と、言ったらどうする?」


「「ふざけんなっ!」」


「てめぇも、俺達と気持ちは同じクセに、いい子ぶってんじゃねぇっ!」


俺の問いに、殺気立つ連中、プラムさんは悪くは無い、ただ、不器用な親戚が世界の流れが不幸な時代に購おうとしただけの話だ、俺は頭にきたので連中を怒鳴り付ける。


「黙れっ! お前等だって、数え切れない程ゼウレニアス帝国人と殺し合って来たんだろ! あんな事もう十年前で十分じゃないかっ! まだ、殺し足りないのか!?」


俺の一喝に俺達を取り囲んでいる全員が、ビックと見を縮こまる、しかしリーダー格は怯まずに得物のダガーを抜いた、それが合図で全員が武器を取り出し、リーダー格が俺に向かって罵声を浴びせる。


「ケッ、やっぱり、てめぇは狗だな? アレックス!」


「狗か、まあ、そうだな、否定はしない、ただし【頼りになる番犬】だがな?」


「「アレックス、てめぇをミンチにしてやるぜ!!」」


連中が一斉に突進しようとした、その時、プラムさんが震えながら両手を広げ、俺を庇う様にして奴らの前に立ちはだかる、そして、震えながら、連中に話始める。


「や、止めて下さい! わ、わたしの眼が欲しいのなら、上げますから、だ、だから、アレックスさんやアリーナ少尉には、ひ、酷い事をしないで下さい!」


「プラムさん! 馬鹿な真似は止めろ!」


「アレックス、プラムさん一旦退くわよ?」


アリーナ少尉が、そう言った時、突然、建物の屋根の上から発煙弾がばらまかれ辺りが真っ白い煙りに覆われて視界が効かなくなった。


「そこまでだ! 全員その場を動くな! 我々はヴァルゼリア皇国治安管理局だ!」


野生味のある、三十代位の男が、寄りにも寄って【バズーカ】をこちらに向けて、このばを征している、エレノア司令の旦那さんの【ガレス】第三保安隊司令官だ、俺達を取り囲んでいた奴らは一人残らず逮捕された。


※※※※


アリーナSide


一事はどうなるかと思ったけど、ガレス司令官の【ハッタリ】で何とか無事終わって良かった、ハッタリとは構えていたバズーカの事であれは最初から弾は入っていない、しかし、また、エレノア司令に【ガレス! やり過ぎや!】と怒られるだろう。


「まあ、ガレス司令官の事は何時もの事だし、アレックスは…… 大丈夫の様ね?」


アレックスはプラムさんに飛び付かれる様な形で泣きじゃくられていて、アレックス本人も顔を赤らめながら、プラムさんを慰めている、そして、私が【事情聴取】を受けておくらか、二人はプラムさんの用事を済ませて帰って来なさいと言っておいて、私は先に本部に戻って、聴取と報告書を纏めておいた、二人が帰って来たのは夕方で、私はプラムさんを一目見て驚いた。


「えーと、プラム……さん、よね?」


「はい、アリーナ少尉、プラムです。」


彼女は無事、叔父さんに会って【素顔を人間族に変化させる術】を教えて貰ったそうで、外見は赤毛の三つ編みに眼帯を左目にして、瞳は紫の可愛い女の子になっていた。


「じゃあ、プラムさん、また後で。」


「/// はい、アレックスさんも。」


しかも、プラムさん、アレックスと何だか良いムードになってる、まあ、そんな細かい事はこの際、心のシュレッダーにでも掛けておこう。



外伝では、彼は厭味やキャラの位置づけでしたが、今回は丸くしてみました。


次回不定期ですが、更新を頑張ります!



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