第41話
謝罪と感謝。
おはようございます。
最近は投稿が途絶え途絶えで申し訳ありません。
リアルで吐く程度にはストレスフリーとは程遠い状態でして………
ただ、一応見切り発車で始めたとはいえ本作書いてて楽しくはあるので、失踪は恐らくないかと。
さて、謝罪も済みましたので感謝の方のさせていただきましょう。
催促かただただ伸びたのか………
正直言って私でも何が起きてるのかさっぱりですが、約1週間ほど連続でランキングに入っていたようなので、後書きにて纏めてお礼をさせていただきます。
お礼が先になる形になりますが、感謝申し上げます。
作る側になって思うのが、やはり伸びたり反響は大きいとモチベに繋がりますね………
長くなってしまいましたので、ここで切らせていただきます。
それではどうぞ。
26年 6/5 10:00:ペストレラ大公国:キアフ
ヴァクマー首都であるダバペストには、今や国際空港が建設されていた。
まあ、運行している航空会社はほとんどをJALやANAといった日本企業なのだが。
そんなダバペストは、世界的に見ても国際都市として発展していた。
基本的には、国境の大都市に行けば簡単に首都に辿り着ける。
おかげで、様々な国の人間がダルアやルレラを通ってヴァクマーへと入国・観光している。
特に多いのは、元から割と友好的だったペストレラ大公国・ガルト三頭連合。
この2カ国は、ダルア北方に帯のように、右からブレイナ共和国・ペストレラ大公国・ガルト三頭連合の順で並んでいる
国際的に武装中立を宣言している、ザイザ連邦。
ダルアと敵対しているオルター帝国、ゲルリア帝国。
オルター帝国がダルアの西側。
ゲルリア帝国がダルアの南西。
そんな三角形の中心にザイザ連邦がある。
ちなみに、ここ一年でこれらの国と交流を持ち始めた訳だが、他の国も日本国内に在日大使館や、在外大使館が多く建設されている。
国際的交流はとてもとても進行しているのである。
そんな中でも、ペストレラ大公国はレンドロ協定外の国家にも関わらず、日本と初期から親密な関係を築いている。
ここは今や、日本の最重要基地と行っても過言ではない。
そんなペストレラ大公国の首都キアフには、第十四旅団が駐屯している。
彼らは今、ペストレラ大公国領内の演習場で演習を行っている。
「右3の台、弾種榴弾。小隊集中!!撃て!!」
周囲には、ペストレラ大公国の一般観衆や政府関係者も臨場している。
[ご覧の通り大火力を機動しながら投射する事が可能です。
また、こちらの兵器は歩兵火器程度の火力を防護することが可能です。
これにより、歩兵の鉾として、そして歩兵の盾として、その力を発揮する事が可能です。
只今より、機動戦闘車隊に随伴したペストレラ大公国歩兵隊による突入制圧を行います]
「戦車小隊前進!前へ!前へ!前へ!」
「歩兵隊も続くぞ!陸自連中に見せ場取られんじゃねえぞ!!」
「サー!イエッサー!」
ペストレラ大公国の歩兵部隊が、戦車隊援護の元で高台麓の塹壕に対して突入を開始する。
その手にあるのは半自動小銃である。
見た目で言えばM14ライフルに似ている。
名称は08式半自動小銃。
日本が開発した同盟国供与用小銃である。
似ているが、その内情は少々異なる。
M14のストックは、本家は木製もしくはグラスファイバー製であったが、08式半自動小銃はポリマー製。
バレルはスチール製。
フルオート機能はないが、その射撃性能は素晴らしいものである。
ピカティニーレールを標準搭載し、ここ最近日本から輸入が開始された光学照準機器をポン付け出来る。
他にも、アンダーレールにグレネードランチャーやグリップ、バイポットを運用可能である。
実際、今居る歩兵隊にもグレネードランチャー使用者が編成されている。
もちろん、着剣ラグ付きで銃剣突撃も可能である。
ワイヤーカッターや缶切りとして運用可能な多用途銃剣である。
「塹壕内に敵歩兵抵抗勢力確認!」
「擲弾発射用意!目標前方敵部隊!射撃!」
「射撃!」
「塹壕に同軸掃射!徒の支援は俺らの仕事だぞ!!」
16式の同軸機銃が火を吹く。
歩兵の鉾として、歩兵の盾として、彼らを守護する為に。
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26年 6/5 11:00:日本国:東富士演習場
陸上自衛隊開発実験団。
彼らの任務は、NBC対策・新兵装の実験、そして射表の作成。
そんな彼らの前には、試作品の兵装が9両。
16式ファミリーの新規車両の装輪装甲車・指揮通信車・自走対空車。
そして新規開発の装軌車両である08式シリーズ。
16式を始めとするファミリーは、装輪車のメリットである機動力を活かして、各地の既存・新編即応機動連隊や国内部隊へ。
08式シリーズは、装軌式車両のメリットである不整地走破性を活かすために、北海道や大陸の新編部隊へ。
機動力の16式ファミリー。
破壊力の08式シリーズ。
こういうことだ。
陸上自衛隊は新たな時代へと突入する。
方面隊までは変わらない。
だが、それ以下はガラリと変わる。
方面隊特科や飛行隊は廃止。
そして、それらは全て師団直下になる。
今までは方面隊直下で良かったものの、戦域拡大に伴い、方面隊レベルで直轄してては事後に派遣される部隊になりかねない。
すでに砲火力や航空支援が不必要になった後に、だ。
よって師団編成は以下のとおりだ。
特科隊・飛行隊・高射特科隊、そしてこれに基幹戦闘部隊が入る。
即応機動師団であれば2個即応機動連隊が。
重機械化師団であれば、1個戦車連隊・2個機械化普通連隊が。
軽機械化師団であれば、1個機動連隊・2個機械化普通連隊が。
即応機動師団は、連隊単位で16式機動戦闘車を保有した高機動師団。
機動防御を主体とし特科・高射特科は小規模で飛行隊が増強されている。
重機械化師団は10式戦車や新型装軌車両を保有する主力師団。
軽機械化師団は16式ファミリーを保有する主力師団。
この2個師団の使い分けは地形などだが、そんなことはどうでもいい。
これらを基礎編成として今後は新大陸での作戦行動を主眼に置くこととなる。
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69年 6/20 2:20:ルレラ連合:市街地
深夜の市街地を走る。
なんでバレた。
本国への連絡には日本製の無線機を使ったはず。
ルレラに盗聴は出来ないはずだ。
クッソ。
武装は確実に最新。
警察じゃねえ。
となると保安委員会か。
面倒なのが出張って来やがった。
本国の大使館はまだ稼働してない。
となると………日本大使館なら受け入れてくれるか?
あの国は事実上本国を衛星国化している。
そのスパイなら受け入れてくれる確率は多少は高いはず。
日本大使館へと走る。
20分も走れば、大使館の門に着く。
守衛に急いで話しかける
「頼む、助けてくれ」
「………緊急用パスは?」
「これだ」
緊急時はのみ使用が許可される大使館の入館パスを見せる。
「入れ」
門の小扉が開く。
急いで通り抜ける。
ここまで来れb
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「守衛室より警備室、ヴ共の内偵を入れた。保護してくれ」
連絡をしていれば、門の外から銃声が響く。
窓から大使館本館へと繋がる道を見れば、先程入れたはずのスパイが倒れていた。
頭から血を流しているように見える。
やりやがったな。
門の外の道路から、兵士のような人間が複数歩いてくる。
「おい、開けろ」
「ここは日本国大使館だ。それすなわち日本国の領土であることを意味する。理由がないかぎりは開けられないな」
「今、ここでお前を撃ち殺してもいいんだぞ」
「……うちの国と戦争がしたいのか?それは別に結構だが、地獄を見るのはうちじゃなくて、あんたらだぞ」
冷たい空気が周囲を支配する。
一歩でも間違えば、開戦までありえる外交問題に発展する可能性すらある。
兵士の一人が引き金を引く。
その銃弾は、目の前の防弾ガラスに防がれる
「命拾いしたな。死にたくなけりゃ、さっさと失せろ」
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69年 7/17 12:00:ヴ第二共和国:官公庁街
「周囲5kmを封鎖しろ!アリの1匹も入れるな!近隣の消防隊をかき集めろ!官公庁が全焼するぞ!」
「既に首都近隣の消防隊全てに応援を要請しています!ですが渋滞で到着が遅れるとほうk」
「馬鹿か!警察に先導させて強引に突破しろ!なんのために警察・消防・救急組織の横の繋がりがあると思ってんだ!」
ヴァクマー第二共和国の首都ダバペストの官公庁街は、5月のそれとは比べ物にならない程の惨事に見舞われていた。
20分以内に10ヶ所のビルで同時多発的に爆破テロが発生、おまけに銃撃犯や立て篭もりも湧いて出てきてもはや戦場の域であった。
銃撃犯の乱射で消防や救急にも死傷者が発生、それを助けようと警察が戦闘を繰り広げ死傷者、それを助けようと……
といった具合に、無限に死傷者が増える負のループに陥っていた。
「全警察部隊に連絡!現状戦闘中ではない全部隊は議事堂の本部に集結!これ以上死傷者を増やすな!救急がパンクするぞ!」
「消防隊が銃撃戦域付近での消火・救助活動を打診しています!」
「後回しだ!これ以上二次災害を拡大させるわけにはいかん!救えるもんも救えなくなるぞ!」
総指揮を取っているのは、GESTの指揮班。
その下にGESTの直轄部隊とヴァクマーの緊急対策本部の指揮官が入っている。
「全員聞け!」
その指揮班の班長が大声を出す。
指揮所とそこから繋がる指揮車が静まり返る。
「消防隊は安全区域に全能力を集中しろ、これ以上負傷者は出せない。
警察隊は現状戦闘中の部隊も最低限の人員を残して議事堂へ集結させろ、バカどもを一人づつぶっ潰す!
武装してない奴らは付近の封鎖!渋滞を起こしてるバカどもを脅迫してでもいいから退かせ!直ぐに応援を来させろ!
医療隊は消防隊に同行、治療に当たれ!いいな!」
「「了解!」」
まとまりもなく、怒号が飛び交っていた指揮所に、統制された怒号が飛び交う。
「おい消防!今一番危機的な状況にある現場はどこだ!」
「封鎖線外縁にある総務省庁舎に複数の要救助者!下層階が火に包まれた影響で上層階から降りられないそうです!」
「分かった[おいお前ら!やっと出番だぞ!外縁部の総務省上層階に避難者多数!消火は諦めて救助に専念しろ!]
[了解]
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26年 7/19 10:07:首相官邸:記者会見室
「また、直近で悪化しているレンドロ協定とダルア・ルレラ間の情勢悪化については………」
記者会見室に、切羽詰まった男が一人入ってくる。
記者会見中の官房長官に小さな声で耳打ちする。
直後、官房長官が血相を変える。
「え…えー、只今、安全保障上の重大事項が発生したと報告がございましたので、今回の定例記者会見はここで終了とさせて頂きます」
会見室に詰めていた記者が騒ぎ始める。
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26年 7/19 10:12:首相官邸:危機管理センター
「現在総理はレンドロ協定の定例会議のため外遊中のため、官房長官が臨時の議長となります」
「あ、あぁ。とりあえず、今の状況を説明してくれ」
「はい、ヴァクマー西部の親ダルア派とされる地域にて独立を求める蜂起が発生しました。
現在はヴァクマーの現地部隊が事態の収拾に動いていますが、明らかに武装が過剰です。
ダルア・ルレラ、どちらかの援助があるとのいうのがヴァクマーの見解です」
ヴァクマー・ダルアの国境は、半島と半島の間が国境となっている。
北はブレイナ共和国、南は海が障壁となって、国境は非常に短い。
今回、蜂起が発生した地域は、ヴァクマー側の半島の南端部。
エルジド帝国を始めとした国家がひしめいている南方大陸と海峡を形成している部分だ。
やろうと思えば、ダルアから武器弾薬砲弾。
全て密輸することも可能だ。
「ストレートに聞こう。ヴァクマーの現状の警察・軍事力でこの蜂起を収めること可能か?」
「不可能です。いくらうちの国の支援があるとはいえ、未だ地方部隊への訓練・配備は済んでおりません。
中央部隊の展開が完了する頃には、蜂起は半島全体まで拡大。
ここまで来れば、独立宣言を出してダルアへと支援を要請、独立意志の支援行動などと称して、軍を展開することも可能です」
「陸自を動員するのはどうだ?」
「現地部隊以上の即応部隊を動員すれば、他国が軍を展開させる口実を与えかねませんし、後方支援部隊だけだとすれば、直ぐに展開できる状況にありません」
※当該日付における最高順位
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以上となります。
どのような理由・順位であれ、ランキングに載せてもらったからにはより一層努力してまいります。
皆様、ありがとうございます。




