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マーク君の学園生活  義父は英雄 義妹は聖女 叔父は宰相やってます  作者: お冨
第十章 古き血脈

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協議終了

 お読みいただきありがとうございます。

 この一週間、ヒューマンドラマの連載中で、一位から三位までを行ったり来たりしてました。ひとえに皆様のお陰です。


 テンション爆上がりしたのは良いけれど、土曜日出勤が重なりまして、なかなか更新できないもどかしさでいっぱいです。

 なんとか週末更新を途切れさせないよう、頑張ります。お見捨てなく(;^_^A



 エザール叔父さんのどうにでもなる発言で、その場は一気に弛緩(しかん)した。

 なにしろ第三宰相閣下だからね、本当にどうにか出来てしまうんだろうって、納得だよ。


「マークはまだ学生、卒業までは猶予がある。それに未成年だということを忘れてはならない。保護監督責任は、保護者であり家長でもあるランドール伯爵が握っている。今ここで結論を急げば、我が弟オスカー・ランドールに拒否されるのがオチでしょう」


 格上の公爵相手に(おく)さず話すエザール叔父さん、デイネルス侯爵名乗ってるだけあって、高位貴族の圧が凄い。


「ですので、マークが成人するまで保留にしませんか。本人の意思を尊重しなければ、無理にデアモント公爵家の後継にしたところで出奔(しゅっぽん)しますよ。それくらいの行動力は持つ子です。養子先の選択肢もあることですし」


 あー、うん。叔父さん、僕の事分かってるなぁ。


「それは頼もしい。軽々(けいけい)に言いなりになるようでは、公爵は(つと)まらん。良かろう、マーク卿の成人まで、選んでもらえるようにせっせとアピールさせていただこう。そうそう、王家にも口添えいただかねばな」


 げっ。王家まで持ち出してくるの。

 オスカー義父さん、太刀打ちできるかな。頑張って、オスカー義父さん。


 それから何やかやと続いたけど、問題の先送りでけりがついた。


「それでは。ランドール伯爵家の長男マーク卿の成人を()って、改めて協議の場を(もう)ける。その際は、ランドール伯爵家、デアモント公爵家、ならびに王家の三者での協議とする。以上を決定事項といたします。皆様、異議はございませんか」


 貴族院のお偉いさんが最終確認を出してくれて、ようやくバルトコル伯爵家の相続協議が終了した。

 本当に疲れたよ。




 協議が終わった後、オスカー義父さんとエザール叔父さんは、デアモント公爵に誘われていた。酒を酌み交わして大人の付き合いするらしいけど、話題については考えたくない。

 オスカー義父さん、胃を痛くしそうで心配だよ。


 僕とキャサリン母上は夕食のために部屋へ戻ったんだけど。


「なんてこと。本当になんてことなの。公爵家だなんて、バルトコル伯爵の方がまだましだったかしら」

 キャサリン母上がブツブツと口にしている。


 僕も同感。でも、バルトコル伯爵家に戻らないって決めたことは後悔したくないよ。




 翌日からは、バルトコル女伯爵の葬儀に向けて、静かな活気が伯爵邸を満たした。

 喪主を務めるカレスン卿は、これがバルトコル伯爵としての最後の仕事になる。


 そう。これは個人の葬儀じゃない。八百年の歴史を持つバルトコル伯爵家そのものの葬儀なんだ。

 一つの時代が終わるって、こんな感じなのか。


 感慨はあるけれど、なんだか劇を見ているみたいで、自分が当事者だっていう実感がわかない。

 これって現実逃避なのかな。

 僕がバルトコル伯爵家終焉の切っ掛けになったって言う事実を受け止めきれない。

 

 重いよ。重すぎる。


「何をふさぎこんでいるのかな、マーク」

 そう声を掛けてくれたのは、サミュエル兄さんだった。









 サミュエル兄さんとの交流まで辿り着けませんでした。前振りだけで一話分になってしまった。

 短いですけど、キリの良いところで更新します。


 お星さまとブックマーク、よろしくお願いいたします。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 [一言] いやいや、実感が湧かないって、まぁそんなもんですよ。 父の葬式で私が喪主でした。父は亡くなる半年以上前から入院していて家にはいませんでしたので、言い方は悪いけ…
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