平穏な学園生活 (正月特番のお知らせの上書きです)
今年の正月特番、完結しました。
特番のお知らせを削除しようとしたんですが、できない。どうやったら一エピソードだけ削除できるのか分からない。
なので、そっくり上書きしました。次のエピソードも上書きして、その次から通常に戻ります。
何人の読者様が気付いてくださるかな。
僕の将来は、貴族家当主で確定している。学園では領政科の講義を中心に選んでた。
僕の希望はランドール子爵改めランデア子爵。
オスカー義父さんの希望はランドール伯爵。
母の実家の事情で避けられなさそうなのがデアモント公爵。
爵位、低い方が良いんだけどなぁ。贅沢な悩みだと分かってるけど、公爵なんて想定外だよ。
とりあえず、必須科目は全て修了してる。上級講座をいくつか追加で受けてるけど、卒業に必要な単位はあと少しだから、時間の融通が利く。
なので、トマーニケ帝国の皇子殿下に付き合って、履修済みの初級講座の授業に顔を出したんだけど。
なんでミリアと同席してるのかな。ラインハルト君。
「ミリア嬢はクラスは違うが同学年だ。同じ授業を受けるなら隣席になっても不思議は無いだろう。友人の妹君なら、挨拶して不思議はあるまい」
皇子様の仮面を見事に被ったラインハルト殿下だけど、素直に頷けるはずないだろう。
隣国の皇太子殿下と我が国の聖女様だぞ。
同世代で身分トップの二人が、それも男女が交流したら、絶対、政治的な思惑が絡んでくるから。
「大丈夫よ、マーク兄様。ハルト君は女子から、私は男子から囲まれなくて済むの。利害の一致って素敵な絆よね」
おおい、それって既成事実化してないか。変な噂が立ったらどうすんだよ。
「そんな顔しなくったって、兄様、一緒に居てくれるでしょ。二人きりにならなきゃセーフよ。それに、寮の自治会に入るんでしょ。来年の自治会長同士、仲が良いに越したことないでしょ」
セーフってそれも神代古語なの。どういう意味なんだ。
あー、それよりもだ。
「皇子様、自治会に入る意思はあるかな。何しろ初の留学生だから前例がなくて、判断がつかなくてさ。だれも責任取りたくないからご自分で決めて欲しいって。自己責任って、良い言葉だよね」
「お兄ちゃん、ぶっちゃけ過ぎじゃない」
ミリアの被ってた猫が休憩に入ったようだけど、口がにやけそうになるのは我慢した。
ミリア、お兄ちゃんじゃなくて兄様呼びしような。
「その前に、マーク卿。私は名を許したはずだが」
言葉はよそ行きだけど、うるうる目が名前で呼んでってお願いしてくる。
「分かっているよ。だけどさ、ラインハルト殿下だと距離ができるし、ラインハルト様やラインハルト君て呼んだら、ほら、あれだ。皇帝の名を呼ぶ特権云々で面倒なことになりそうじゃないか」
例のお付きのオッサンたち、絶対何か言ってくる。それも国の威信とか持ち出して。
「だったら、皇子様をニックネームにしてしまえば良いと思い付いてね。それとも皇太子殿下って呼ばれたいかな」
ラインハルト君が、ブンブンと首を横に振った。そういう子供っぽいところを見ると、なんかホッとするよ。
結局、ラインハルト君は男子寮の自治会に入った。来年の自治会長になるかどうかは、まだ未定。
問題の先送りだけど、一年の猶予があるんだ。ゆっくり身の振り方を考えれば良いよ。
この時僕は、ラインハルト君が卒業まで学園に通うと、無意識に決め込んでいた。そんな保証は、どこにもなかったのに。
今日、劇場版オリジナルのベルサイユのばらを観てきました。
来場者特典第一弾と言うことで、原作原稿の復刻版を貰いました。オスカル様の女装(笑)のドレス姿。麗しい(⋈◍>◡<◍)。✧♡
週刊マーガレット連載当時、リアルタイムで読んでましたからね。単行本には収録されないカラー扉、物すっごく綺麗だったんですよ。
鉛筆でトレースして、色鉛筆で重ね塗りしてコレクションしてました。そんな塗り絵遊びしたのは、ベルばらオンリーでした。
フランス革命にやたら詳しかった小学生。あれからもう半世紀かぁ。
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