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Ash  作者: 金木犀
1/4

それは、突然と

「……ねぇ○○ちゃん、あのね僕お願いがあるんだ。」

「お願い?」

「うん!大きくなったら一つだけお願いを聞いてほしいんだ。」

「いーよ!××ちゃんのことならお願い叶えてあげるね!」

「本当!嬉しい!約束ね! 

 指切りげんまんウサギついたら針千本飲ーます

 指切った。」

アハハ、○○ちゃん約束だよ!



はっ……夢か……

「今日も同じ夢……」

あの夢の子は………?支度しよう





三年二組の教室前にいつもの女教師がいた。

今日は大丈夫だと思ったのに……待ち伏せされてた。

「おはようございます。田中先生」

「あら、おはよう。九十九さん

 また、校則破りですね?」

「先生、言いたいことが二つ

 僕の名前は九十九じゃないです。それペンネームです。

 あと、地毛です!」

「そんな、銀髪の地毛が無いと思います!。」

「マジですから」

プルルルル

「はい、もしもし」

『九十九先生、原稿今日の8時ですよ!

 はやく来てください!』

やばい、そうだった。すっかり忘れていた。

「はい、今すぐ行きます。」 

『頼みましたよ!はぁーー編集長になに言われっか

 もう一度言いますけど本当にはやく来てください。では』

ブツ

「という事で田中先生、仕事が入ったのでさようなら〜」

そう言うと僕は窓に身を乗り出した。

「ちょっ!ここ三階ですよ!!」

スタッ

「大丈夫です!着地成功しましたからー、では。」

「……胃が痛くなるわ」



一旦家に帰り原稿を取るついでに服を着替えた。

とても動きやすく、フードのついた赤い上着でFと文字が刺繍されている。1番お気に入りの服を着ると僕は編集者の所へ足を進めた。急がないと、また怒られる。

プルルルル

電話だ。

編集者かな、やばい

「はいもしも……」

《ねぇ……一緒に遊ぼう》



「は?」

誰?

ってか、ここはどこ……さっきまで東京にいたはずなのに。

町の風景はどこもかしこも黒ずんでいる。まるで街全体が廃墟のようだ。そして、目の前には大きな時計台……

まるでビックベンみたいだ……さっきの電話の声の主はいったい誰なんだろう……?

女の子ぽかったけど?

トン

誰かに肩を叩かれた。

「ヒッ」

後ろにいたのは自分と同じくらいの少年だった。

「はじめまして僕の名前はリキ・ビク

 君は?」

良かった、人がいるんだ!!見慣れないところに急にいたからとても不安だった。

「えっと僕の名前は……」

自分の名前……なんだっけ?あれ…思い出せないや…‥

自分の名前を思い出そうとするがいくら考えても出てこない

「おい馬鹿!!前を見ろ」

後ろから聞こえる声の言うとおりに前を見るとリキさんが包丁振り回そうとしていた。

ブンッ

「危なっ」

危機一髪で避ける事ができた。危なかったもう少しで死ぬとこだった。

「ハハハハハハッ、避けられちゃったねぇ???」 

「リキ……さん?」

この人は……最初から僕を殺す気で……

するとどんどんリキさんの体が変化していった。

体から手が8本生え顔はぐしゃぐしゃにそして手足は黒ずんでんでいる。

さっきまで喋っていた人とは思えない。

これは【化け物】だ。

その姿を目の当たりにした僕は腰を抜かしてしまった。

やばい殺されるそう思うが体は動かない。そしてリキさんは僕に包丁を刺した……




と思ったら、僕は誰かに担がれていた。

「えっ」

しかも俵抱き。

視界がガクガク揺れる。

走っているため余計ぐらつく。酔いそうだ……

「オェッ」

「おい、舌噛むなよ!!」

自分を担いでいる奴が喋り出した。

……声からして男だろう。

まって、どう言う状況!?マジで

そう思いながら担がれていると、リキさんが追いかけてきた。

「あっひはぁひゃあ」

……何を言っているのかさっぱり理解できないほど、リキさんは人間ではなく、ヤバいやつだったんだと、考える事ができる。

「チッ、追ってきやがったか!

 おい、お前そこに下ろすから逃げるなよ!!」

「はい?」

次の瞬間僕は放り投げられた。

ドサッ

「いたっ」

そんな事お構いなしと、男はリキさんに向かって歩いていく

「ちょ、逃げて下さい!!危ないですよ!」

次の瞬間、あり得ない事が起きた。

「……《ツムギ》」

「ギャァぁぁっ!!!」

男の手から糸?みたいなものができて……リキさんをバラバラにした。地面にリキさんの体が飛び散る。


「嘘……でしょ……」

普通ならありえない光景に僕は唖然とした。

そして、内容量をオーバーした自分の頭はシャットダウンしてしまい……そのまま気絶してしまった。

「………」

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