文書管理って、わかりにくいよね
俺は自身が呼び出せる物を調べている最中、建設物に総務棟があることに気付く、その中に文書管理という部署があった。
俺は俺が住んでいる官舎の横に建築して、内部を調べてみる。
どうやら、此処では、隊員の福利厚生などの書類業務を行う事が出来るようだが、異世界の今では使い道が無さそうにみえた、
しかし、文書管理では郵便物や小包を取り扱っているようだった。
机の中には送り状もあった。
棚には段ボールがあった。
まあ、30センチサイズしか無かったのだが・・・
俺は試しに実家にポーションを送ってみる、
「えーと、これに記入すればいいのかな?」
俺は段ボールに容れ、送り状に記入していくと、ふと此処の場所名が無かったのだ、
「あっ、名前つけて無かった!」
俺スキル内にある基地名入力欄にマルドラド第一基地と名付ける。
すると送り状の差出人住所が自然と記入される。
「よし、これでいい。」
俺は受付に置くと、段ボールは消えた。
「これで届くのかな?」
俺は不安に思いながらも次回の連絡の時を待つしかなかった。
「お兄ちゃん!なにこれ!」
連絡がついた時にカオリが責め立ててくる。
「いや、実験で送ってみたのだけど届いたみたいだね。」
「だね、じゃないよ、先に言っておいてよ。」
「悪い悪い、中の瓶は割れてなかった?」
「割れてないけど、急に玄関に現れたからビックリしたよ。」
「ごめんよ、それポーションなんだけど、自衛隊の人に渡してもらえないかな?」
「ポーションって、ゲームとかにあるキズを治す薬?」
「そう、そのポーション、物が送れる証明になるはず。」
「わ、わかった、直ぐに連絡するよ。」
カオリは以前面会したことのある、山本に連絡する。
「なに、物が送れるようになったのか?直ぐに取りに行かせる。」
連絡を受けた山本は直ぐに部下を派遣してポーションを受けとる。
そして、知り合いの研究所に成分分析にだすが・・・
「山本!これはなんだ!!」
研究所の所長をしている来栖が山本の元に駆けつけてくる。
「来栖落ち着け、それで結果は?」
「わからん!未知の物がたくさん出てきた。それにキズが瞬時にふさがる効能、これを発表すればキズ薬の未来が変わるぞ!」
「いや、これは量産出来ない。」
「何?くわしく教えろ!」
「それは出来ない、わかるだろ?」
「・・・機密なのか、くっ!仕方ないが・・・いいか!他にも見つかれば俺の所に持ってこい。
こんな未知の物質に触れる機会を他の奴に渡せるか!」
「わかった、手に入れば連絡する。」
こうしてポーションは日本に上陸した。
これによる騒動が起こる事をヨシノブは考えていなかった。




