ルーカス到着
基地にルーカスとマーナがやって来る。
「こ、これは・・・」
町を見て驚いていた。
町の周囲は高くないながらも塀で囲まれており、見たことも無いような4階建ての建物がいくつも並んでいた。
「ルーカスさん、マーナさんよくお越しくださいました。こちらにどうぞ。」
「ヨシノブ、これは何だ?」
「俺の故郷の建物です。」
「これが・・・」
ルーカスは言葉を失う。
ヨシノブのヘリや飛行艇を見てから、技術レベルが違うことは感じていたが、建物すらここまで違うとは思っていなかった。
ルーカスを司令部の隣に作った、官舎に案内する。
この棟は幹部用となっており、各部屋に基地との通信設備がある上、他と比べても広い造りになっている。
「ルーカスさんとマーナさんにはこの部屋を使用してもらおうと思います。」
「これは・・・」
ルーカスは見たこともない、家電設備に驚く。
「おじいさま、おばあさま、よくお越しくださいました。」
「おお、サリナ、ひさしぶりだな。」
ルーカスは嬉しそうに抱きしめる。
そして、サリナは祖父母に部屋の使い方を説明していく。
「頭が混乱しそうだな。」
説明を受けたルーカスは笑いながら話す。
見るもの全てが初めてであり、どれをとっても素晴らしい物だった。
「この棟には俺達の他に同郷の子供達が現在住んでいます。」
「同郷の子供達かね?」
「ええ、たまたまですが見つける事が出来ましたので保護しているのです。」
「そうかい、私にも後で挨拶させてくれないかい?」
「ええ、お願いします。」
こうしてルーカスは俺達と生活を共にするようになる。
「はじめまして!サリナさんにはいつもお世話になってます。」
マイ達はルーカスに元気よく挨拶をする。
「元気な子達だな、これからもサリナとヨシノブの事を頼むぞ。」
「はい、仲良くしていこうと思います。」
マイ達もルーカスと挨拶をかわし、新生活が始まる事となる。




