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異世界に飛ばされて  作者: Katty
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帰国

長かったマインズ王国から離れる事となった。船の見送りにルーズ王まで来ていたので町中が騒然となってはいたが華々しい出航となった。

結局、フィリアは家族の元に残る決断をした、開店したてで離れられなくなっていたのだ。

しかし、店が安定したら必ず来ると言いきっていた。


そして、俺達は一路、マルドラド王国に帰国する。

まずは王都に向かい、カーム王に会いに行く。

預かっている兵士とルイスを帰さないと。


「このたびはご苦労だったな。」

「いえ、ルイスさん以下、兵士の皆さんには苦労をかけさせてしまい申し訳ありません。」

「その事は大丈夫だ、それで、この後如何にするつもりだ?」

「一度ラードに戻り、ルーカス商会の世話になるつもりです。」

「そうか・・・ヨシノブよ、此度のワシからの褒美として、マインズ王国と同じ自由騎士の位とラードに近い場所にある、小さいが港町を一つ差し上げたいのだが、受けてくれるか?」

カームはルイスと話し合い、

自由騎士とする事でマインズ王国との軋轢を防ぎ、港町を領有させる事で、実質の所属をマルドラド王国にする事を目指した。


「港町ですか?」

「うむ、まあ、港といえど規模は小さいのだがどうだろうか?

そなたは船を良く使うと聞いたのでな、港がある方が良いと思ったのだが?」

俺は考える、サリナの祖父がいる国に拠点を持つのも悪くないか・・・


「わかりました。お受け致します。」

「おお!受けてくれるか!これは良い、皆、祝宴の用意を致せ。」

なし崩し的に祝宴の参加も決まった。


祝宴に入ると多数の貴族に会うことになる。

しかし、カームの配慮で今日の祝宴参加者は国王派と呼ばれる者達であり、王の客人である、ヨシノブに粗相をするものはいない。

それどころか皆が友好的に話しかけてくる。


カームが事前に根回しを終えており、ルイスとの関係も伝えられていた。

その為、ルイスをエスコートした上、

ルイスが横に立っていることを指摘するものはいない。


これは貴族にとって既成事実ということになる、ルイスは着々と外堀を埋めているのだった。

「ルイスさんやりますね。」

ルクスは少し悔しそうにルイスに話しかける。

「マインズ王国ではやり込められましたからね。

でも、この国なら私がホームですから。」

ヨシノブの知らない所でルクスとルイスの見えない戦いも始まっていた。


そんな事に気付いていない俺は貴族の人達と話し合い、領地経営について話を聞くことに夢中になっていた。



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