表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に飛ばされて  作者: Katty
46/157

ツバサside

見知らぬ少女と知らない部屋にいた。

俺は海原ツバサ、14歳だ、

友人達と帰宅していた筈なのだが、気がつくと此処にいた。


後で聞いたのだが、この少女は俺の最愛の女、マイの友達でユカリと言うらしい。


「おお!成功したぞ!」

周りで喜んでいる大人達がいる。


「ここは何処なんです?」

俺はオドオドしているユカリに代わり、勇気を出して聞いてみる。

「おお、勇者さま、此方はドード大聖堂にございます。」

「えっ、それはいったい・・・」

「まあ、それは追々詳しく説明致しますので、まずはこちらに。」

俺は混乱しながらも、大人達の案内の元、気がついたら歓迎の宴に参加していた。


「なんだ、これは?」

着ていた服は脱がされ、豪華な衣装に着替え、パーティーに出ている自分に困惑している。

同じようにユカリも美しいドレスに着替え、参加していた。


代わる代わる二人の元には偉そうな人が挨拶に訪れる。

すると不思議なもので自分が偉い人になったかのような錯覚を覚える。

パーティーが終わる頃には自分達は選ばれた者なんだと理解していた。


翌日、昨日挨拶に来ていた司教が俺とユカリに説明する。

どうやら俺は勇者でユカリは聖女という役職らしい。

これは世界に一人しかいない役目で世界を救う使命があるのだとか。


そして、その為の力とは・・・


「ステータス」

勇者level1

聖剣装備


どうやら聖剣を装備出来るのが特別のようだった。

この事を伝えると司教は大喜びして、一振の剣を持ってきた。

この大聖堂に伝わる聖剣のようだ。

俺はそれを何気なく抜く。

抜いた瞬間に身体中に力が漲る。


「凄い!これなら何でも出来そうだ!」

物凄い高揚感につつまれ、自身が全能になった気がした。


「勇者様、どうか我等の為、世界の為にそのお力をお貸しくださいませ。」

司教は恭しく俺に頼んでくる。


そうだな、勇者なんだから一般人を助けてやるか・・・

俺はこの時、増長していた・・・





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ