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異世界に飛ばされて  作者: Katty


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逆らう者

集合に来なかった者達・・・

「なんだ、もう朝か、だるいなぁもう少し寝るか・・・」

朝に弱い者は自身の気持ちを優先した。


「あんな奴の言うことなんて聞く気にならんな、俺に働いて貰いたかったら頭の一つでもさげろ。」

傲慢な者は命令に従わなかった。


「おとうさん、行かなくていいの?」

「行って何になる、キツイ仕事なんてお断りだ。」

「でも・・・」

「いいんだ、どうせ何も変わらん。」

全てに絶望して無気力な者は働くを拒否した。


その酬いを受ける事となる。

翌日、集まらなかった者達、約千人は港に強制的に集められた。

これまでとは違い言葉でなく剣を向けられていた。

「な、何をするんだ・・・」

「ヨシノブ様の宣言通り、別の奴隷商に引き取られるだけだ。」

「なら、剣を向けないでくれよ。逆らわないから。」

「そうはいかない、お前達は指示に従わない者達だからな。

・・・しかし、バカな奴だ。」

兵士は男を哀れんでいた。


「なっ!バカとはなんだ!俺達は無理矢理奴隷にされただけで何も悪く無いんだぞ!」

「だから、ヨシノブ様が助けようとしてくれたんだぞ、それを棒に振る奴をバカと言わずになんて言うんだ?」

「えっ?助ける?」

「そうだよ、何処に大金払って買った奴隷を一つの作業で解放するお人好しがいる?

まして、あの数だ、作業なんて直ぐに終わるだろう。」

「えっ?えっ?」


「お前達は知らないと思うが、あの人のお人好しは度が過ぎてるからな。

逆に心配だよ。」


「なぁ、俺も働くから、あっちに行ってもかまわないか?」

「あー無理無理、もう決まったんだ。

港からでようとしたら命が無いぞ。

容赦無い者達が今も狙っているだろうし。」

兵士の男は高い建物をチラリと見る、日の光に反射する鉄の輝きがあった。


「じゃあ俺達はどうなるんだよ!」

「変わらないさ、奴隷として何処かに行くだけだ。」

「いやだよ!何で奴隷として生きなくてはいけないんだ!」


「だから、ヨシノブ様は助けようとしてくれたんだろ?

ラードから助け出して、簡単な作業で奴隷解放。

何が悪いのさ。」

「でも、キツイ仕事だと・・・」


「あの人にとってはキツイのかもな、仕事って、戦場の片付けだよ。

死体の片付けとか嫌な仕事に違いないだろ?」

「それぐらいなのか?」

この世界に住む人にとっては戦争の後の死体の片付けなどは領主から強制的にやらされる仕事であった為に、キツイ仕事という認識は低かった。


「ああ、あとは女子供は食事の準備の手伝いとか、人によって仕事内容も変えてるそうだ。

あと、賃金も出るらしいぞ。

まあ、キツイ仕事程高いらしい、

本当に何を考えているんだか・・・」


「だから、俺も・・・」

「おっと、時間だ、あとはあっちと話な。」

兵士は離れて行く。

「ま、まて、待ってくれ、俺も!」

元ラード住人も兵士を追いかけようとするが・・・


「何処に行くのですか?あなたの行き先は此方ですよ。」

鞭で打たれ、無理矢理船に乗せられる。


「さて、船に乗ってる間に教育しましょう。あなた達が今後奴隷として生きる為に大事な教育ですよぉ~」

「い、いやだ、誰か助けてくれ~」

反抗的だった住人達は奴隷として旅立っていった・・・

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