表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に飛ばされて  作者: Katty
109/157

子供達

「ヨシノブさん、これは?」

子供の一人が銃を見て質問してきた。

「これは俺のいた国の武器かな?」

「これが武器?」

「見てろよ。」

俺は銃の引き金を引く。

先にある的を撃ち抜く。


「おお!」

子供達の歓声が上がる。

「これなら僕達でも・・・ヨシノブさん、サリナさんを守るために僕たちにも戦う力をください!」

「君達は戦いたいのか?」

「守る為です!もう奪われるだけの暮らしはいやなんです!

自分の居場所は自分で守ります!」


「わかった、だが守るためだぞ。」

俺は真剣な子供達に答えるために、面接して性格に問題の無さそうな子供に武器を与える。

ただ、その内の何人かは兵器の使い方を覚えだした。


ヨシノブが基地から離れている間・・・

「サリナさん、僕、溶接加工覚えたよ!」

「僕なんか金属加工できるようになったよ!」

「何お前ら抜け駆けしてるんだ、俺は射撃訓練で的の真ん中を射貫いたぜ!」

「それぐらいでいばらないのよ、私、千メートル先からヘッドショット出来るようになったのよ。」

サリナに褒めて欲しくて、新しく覚えた事を子供達は報告してくる。


「ほら、喧嘩はしない。

みんな頑張ったわね、ご褒美にゼリー食べる?」

「「「うん♪たべる~」」」

きっとこの子達は尻尾があったら全開で振っているだろう。

孤児だった子供達は家族の愛に飢えていた。

そして、いつも自分達を気にかけ、優しくしてくれていた、サリナに心を開き、今では褒めて欲しくて仕方なかった。


「サリナさんはおとうさ・・・ヨシノブさんの事が好きなの?」

まだ9歳の女の子だが、既にスナイパーの才能が開花したシモが無邪気に聞いてくる。

「そ、そうね、私は大好きよ、みんなはヨシノブさんの事好き?」

「・・・嫌いじゃないのよ。

でも、おと・・ヨシノブさん、厳しいからいやなのよ。」

言葉の節々から実際に嫌ってない事はわかる。

「ふふ、厳しくするのはみんなの為だからね、嫌いにならないでね。」

「はーい♪」


そこに三人の男の子が入ってきた、

「おかあ・・・サリナさん!俺達、戦車を運転出来るようになったよ!って、お前らはやくないか?もう来てるのか、勉強は?」


「終わったもんね、ってかお前達戦車運転出来るの?」

「ああ、三人でだけどな!」

「凄いじゃない、クルト、オットー、ヨハネス、あなた達もゼリー食べる?

食べながらもっとお話を聞かせてくれるかな?」

「「「うん♪」」」


こうして、サリナに褒められたい一心で子供達は色んな事を学んでいる、連れてきた六十名の子供は施設の運用を、

残りの四十名は近代兵器の使い方を学んでいた。


そして、寮では、団結を高めあっていた。

「おかあさんを守る為には僕たちが強くならなければならない!」

「おー!」

「おかあさんを悲しませる者はすべて排除しよう!」

「おー!」

子供達は協力しあい、基地を全て使えるように努力を積み重ねていた。

褒めて貰いたかっただけの子供達が近代兵器を使いこなす、最強の兵士へと上り詰めていくのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ