表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に飛ばされて  作者: Katty
103/157

異界の話

俺がカオリに迷惑をかけつつ、子供達の教育をしている間、ショウはマインズ王国と往復しながら、情報を集めていた。

そして、当初子供達を心配して基地に滞在していたオズは子供達が安全と判断した後、

ショウと共に船に乗り、ショウの手助けをしている。

彼は冒険者としてそれなりに活躍していた時の独自の情報網を持っていた。


その情報の中に、ヒンメル帝国に異界に行けると噂される場所があると聞いた。

「オズさん、それは本当なのでしょうか?」

「信憑性はわからないな、ただ、其処では見慣れない物が手に入ると言うことだ。」


「一度調査してみるか?ミキさん情報があった、ヒンメル帝国に向かおう。」

ショウ達はマインズ王国と海を挟み対岸に位置する、ヒンメル帝国に向かう。


形式的には商人として、入港する。

マルコスに販売を委託しているものは対岸のヒンメル帝国にも出回って来ていた。

そんな折り、商品を運搬する事で既に有名になっている、まやが入港したのだ。


ヒンメル帝国の商人は浮き足だった、そして、我先に港に駆け付け、取引を申し出ようとしていた。


「あちゃ~こりゃ降りれないか?」

「ショウも有名になったものね。」

「ミキ、茶化さないで、でも、どうする?こんな数相手出来ないし、商品もあまり持ってきて無いよ。」

「うーん、じゃあ下見に来てるって言って、追い返しましょう。マロニーさん、お願い出来ますか?」

「任せてください。すぐに追い払います!」

マロニーが説明に行き、一応商人が離れて行った。


「さて、オズさん、俺達は情報収集に行きましょう。」

ショウとオズは何名かの兵士と共に冒険者が集まる酒場に出向く。

詳しい情報を得る為だ、


酒場に入り、酒を頼む際、店主に金貨を渡す。

「異界に行けるという場所を知りたい、知っている者を紹介してくれ。」

店主は一人の冒険者を紹介してくれる。

「私の話が聞きたいの?」

冒険者は女性で固めたパーティーだった。

ショウは彼女達に金貨5枚を出し、

「異界に行ける話を聞いたが君達は何処か知っているのか?」

「場所ならね、それに其処で見つけた物もあるよ、買い取る?」

「・・・いくらだ?」

「金貨百枚でどう?」

「わかった、ただ、それが異界の物だという証拠は?」

「それを見たらわかるよ、こんなの見たこと無いもの。」

「今すぐ出せるか?」

「宿に置いているから仲間がすぐに取って来るわ。」

ショウは金貨百枚を机に出す。

「それを見て、この世界に無いと思ったら百枚で買い取ろう、だが、ありきたりな物なら買い取らないが見物料として金貨5枚渡す、それでどうだ?」

「いいわ、これを見たことあるなら、あなたは嘘つきよ!リュナ取ってきて。」

「はーい。」

リュナと呼ばれた冒険者は三十分程で戻ってきた。

そして、見せてきたのは、音楽CDだった。

「どう?綺麗でしょ?こんな光る円盤見たこと無いでしょ?」

「CD、しかもミウのCDだと!」

ミウは日本でもっとも売れていた歌手だ、この世界にあるはずがない、

「えっ!知ってるの!」

女冒険者は驚きを隠せないが・・・


「いや、約束通り、これは買い取らせて貰うよ。

それでこれは何処で見つかったんだ?」

ショウは金貨十枚を机に置く。


「これはイスラっていう島のエガタっていう山の中腹にある洞窟で見つけたの。」

「其処に俺達を案内出来るか?」

「それは出来るよ。ただし、金額次第だね。」

「そうだな、前金で金貨百枚で雇う、そして、ちゃんとついたらもう百枚渡そう。それでどうだ?」

「契約成立だね、どうする?すぐに行くの?」

「そうだな、すぐに向かうとするよ、明日、港に止めてある鉄の船まで来てくれ、その時に前金を渡す。」

「商談成立だ、私はアンネ宜しくな!」

「俺はショウだ、道案内頼むぞ。」

ショウとアンネは握手をかわし、翌日の出発に備えるのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ