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どんぐりとともちゃん

作者: なつみかん
掲載日:2020/12/10

どんぐり と ともちゃん

ともちゃんのお家のうら山には、大きなどんぐりの木が一本ありました。ともちゃんはやさしい男の子です。幼稚園がおわると毎日どんぐりとおしゃべりをしに、トコトコとやってきます。どんぐりはともちゃんが大好きです。ともちゃんもどんぐりが大好きです。今日も、ともちゃんはおしゃべりをしてくれます

「あのね、おやつはおかあさんがホットケーキ作ってくれたよ。とってもおいしかったんだ」

「よかったね」

どんぐりはいいました。ともちゃんがうれしい時は、どんぐりもとってもうれしいです。

こうして、二人はお日様が赤くなるまでおしゃべりをつづけます

ある日の夜。大きなあらしが町にやってきました。たくさんの雨がお空からふってきて どんぐりの枝や、葉っぱ、幹をながれていきます。風は、ごうごうと音をたてて、どんぐりの葉っぱをとばし、枝をおります。朝がきて、昼がきて、もう一度夜がきて、やっと太陽がかおを見せました。どんぐりはしんぱいします。

「ともちゃん、だいじょうぶだったかな?」

太陽が赤くなる前、ともちゃんがやってきました。どんぐりの幹にぎゅっと抱きつくと 「さみしかったよ。いっぱい葉っぱ落ちちゃったね。だいじょうぶ?」

といいました。

「だいじょうぶだよ。ともちゃんがくるのまってたよ。」

ともちゃんもどんぐりも、心があったかくなりました。ともちゃんがおはなしします。

「あのね。ずっとテレビ見てたんだ。テレビはいっぱいお話しするけど、ぼくのお話しは きいてくれないんだ。つまんなかったよ。どんぐり、いつもおしゃべりしてくれてありがとう。」

どんぐりはうれしくて、体を、ぶるるん、とふるわせました。すると、たくさんの葉っぱとどんぐりの実が、ともちゃんの上におちてきました 

「わあ、すごい!どんぐり、すごいね」

ともちゃんは大よろこびです。

 そして、二人はお日様が真っ赤になるまで楽しくおしゃべりをしました。


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