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まあ、いいよ。

作者: 南郷 進

そんなに困らせるつもりはないけれど。

蹴躓いても、まあいいよ。

足もなんだか重たくなって、逃げ足だって捗らない。

いつの間にやら眠たくなって、幻に浸る瞳だって輝けない。

まあ、いいよ。

少しずつ寄せるさざ波みたいに、おかしな寝姿晒してる。

こんな日も素知らぬ顔でやって来る。

散々な日々になったって、まあ、いいよ。

にっちもさっちもいかない悲しみはひとまず置いといて。

手際の悪さも相まって、こなせない理屈のパズルは捨てといて。

お手上げでも、まあ、いいよ。

責められないいかがわしさに憧れ抱いて。

あざとい未熟さを胸に抱いて。

終いには、呆けた虫食いの歌を唄って。

苦味も無くなった日々に寝転んで、しょっぱい隠し味バレますように。

自分のための腕枕、痺れて軋んで、もういいよ。

日捲りの記憶も脱落したら、神経衰弱の思い出探し。

遊び疲れか、歩き疲れか。

身体中から解き放つ、くたびれた嫌味がバレますように。

どっちもどっちで、良くも悪くもない始末。

それならそれで、まあ、いいよ。



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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルが凄くいい
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