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優しい暴龍  作者: ぽなしゅん
9/9

真っ裸

~村長の家~


そこは、他の家より少し大きいかな?程度の木造の家だった。


「すみません、依頼を受けて来たアルフォンスという冒険者ですけど」

「おお、オーク退治に来て下さったのですか、村長のアルバートという者です。どうぞ、お茶でも」

「失礼します」


村長の家の中は、落ち着ける雰囲気の、木で作られた家具が置いてある、質素な家だった。


「早速ですが、オークたちの様子は?」

「オークどもは、畑を荒らすだけで、目立った行動はしていませんが、いつ村の者が襲われるか気が気でなりません。できるだけ早く退治してもらいたいです」

「オークの巣の場所などの情報はありませんか?」

「おおよその目星はついております。えーと地図は…ああ、ありましたこの森のここら辺です」

「わかりました、ありがとうございます」

「ええ、無事を祈っております」


なんか…俺要る?全く状況がつかめないまま会話が終わったのだけど…

村から離れながら話をして貰おう。


「アル君、オークってどんなモンスターなんだね?」

「なんか距離感近くなりましたね…オークというのは豚をものすごく肥らせて、無理やり人の形に収めたような姿のモンスターです。特徴としてはメスがいなくて、他の種族のメスとこどもを作れるという特徴があります。そのせいでゴブリンに次いで大量発生が起きやすいモンスターですね」

「ふむふむなるほど、あれ?それは俺危なくね?」

「流石に龍を犯そうなんてバカは、いないと思いますよ?あれでも鍵などが残っている建物なら、鍵を使う程度の知能はありますから」

「なるほどねぇ、アル君は物知りだねぇ」

「街に帰ったら、本を貸してあげるので勉強して下さいね?」

「わかったよ、お母さん」

「お母さんじゃありません」


さてと、オーク退治…出発!


「よーし!行くぞー!オーク退治!」

「僕がやるんですからね!?」

「分かってる!背中に乗れい!」


俺は変身を解除する。


「ぎゃ…」

「もっと村から離れて吼えて下さい」

「ぉぉ…」


酷い…


「ぎゃぁ…」

「よいしょっと」


アルフォンスが背中から伸びた腕に乗る。


「なかなか高いですね…」

「(ドヤァ)」

「撃ってやりましょうかね、この駄龍」

「(ビクッ)」

「冗談です、そもそも僕の銃じゃ全く効きませんよ」


勝ったな、完全勝利だ

なに…?今のビビり様はなんだったんだって?演技だよ演技(震え声)


「少し右にずれました、左に曲がって下さい」

「ギャォォ(OK!)」

「…よし!ここら辺でいいはずです!」


よーし人間形態に戻るぞー


「ちょっと待ってください…よいしょっと」

「(変身!)」


さて…と、この涼しい感じ、地面を直接踏む感覚…間違いない!俺は今…真っ裸だ…!


「着きましたね、ディノs…なんで真っ裸なんですか!?」

「下着だけでも着けるから…あっち向いてて」

「あっハイ」


いやーうん、なんか…知ってたよ?だってアルフォンスは変身の光と音で気がついてないかもだけど、めっちゃ服が破ける感じしたもん。


「オーケー!」

「終わりましたか…って下着しか着てないじゃないですか!」

「大丈夫…風邪は…引かないから」

「オークに襲われても知りませんよ?」

「行ける…行ける…」

「まあ…うん、ディノさんなら平気かも知れませんね…」


洞窟に…GO!

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