良い歳したこども
主人公があまり鑑定を使わない理由はこの世界の鑑定はかなり不自由で近くにいてしかも警戒していないのが条件だからです(やっつけ)
「ディノさん、これとかどうでしょうか?」
「オーク…美味しい?」
「ええ食べれますよ」
「これにしよう、そうしよう」
「それで良いのかなぁ…」
今俺達はギルドの依頼を受けようとしていたのだが、結構良い依頼があったのでこれにしようと決めた。
"オークの退治
報酬 金貨10枚
畑がオークに荒らされて困っている、このままだと危険だしなんとか退治してくれ。"
「うーんオーク肉は楽しみだけど報酬が良いのか全く分からん」
「ああ前まで野生でしたもんね、銅貨1枚でサンドイッチ1枚分位で、銅貨10枚で銀貨一枚、銀貨10枚で金貨一枚位です」
「ほうほうならかなり良い方じゃないか、そして野生言うな」
「あっあと今回の依頼は僕が討伐していいですか?」
「ん?良いけどなんで?」
「いやディノさんだと力が強すぎるかもですし、僕の実力も知って貰いたいです」
「おーけー」
こうして適当に依頼を決めて出発しようとしたのだが…
「ディノさん、今日はもう遅いですまた明日にしましょう」
「あーそうだねぇ」
「宿は今からでも取れますので宿を探しながら街を歩きましょう」
「いやー街に慣れてる人がいると安心感がちがうね」
と、いうわけでレッツ!異世界街探索!
あっ…金ねぇ…
「えーっとディノさん…お金少しならあげますよ?」
「マジで!?」
「えっあっハイ」
俺のテンションに付いていけないアルフォンスが引き気味にお金を渡してくる
「やったー!人の街を探索できる!」
「ディノさん?迷子にならないでくださいよ?」
なるわけないじゃん、いい歳した大人が
…数時間後、散々叱られた後何件も宿を回ってやっと二人部屋を取ったのは良い思い出である。
翌日
「くぁぁ…よく寝た…」
「ディノさん後30分で出発ですよ」
「えっ?起こしてよぉ…」
「何回も何回も起こしましたよ?」
「おかあさぁん…」
「僕はお母さんじゃありません!早く支度して下さい!これお弁当です!」
「うぅ…」
トカゲだし仕方ないじゃん…ああでも恐竜は恒温動物の可能性が高いんだっけ?
言い訳できねえ…
「ほらもう行きますよ!」
「はいはい」
「はいは一回!」
「はーい」
クソッ昨日の一件からお母さん力が増してやがる
このままだと本当に従魔になってしまう…なにか対策を考えなければ…
「ほらギルドに着きましたよ、依頼を受けるんですから、従魔証を出して下さい」
「はい従魔証」
「わかりましたEランク冒険者のアルフォンスさんと従魔のディノさんでよろしいですね」
「「はい」」
ハモった
「…はっず」
「微妙にショックな事言わないで下さいよ…」
「仲がよろしいのですね」
「なんか微妙だけどいいか」
「そうですね…行きましょう」
微妙な空気のなか…!クエストスタート!