早く人間になりたーい!
肉を焼く、そんな事お前みたいな貧弱魔力で出来るの?と君たちは思っているだろう。
だが!俺の種族クアトロアームサウルスは魔力などに頼らない戦法がウリだ!口から酸素に触れると激しく酸化…つまり燃焼する粉を吐き出し、5m程の射程を持った、あまり威力のない火炎放射を放てるのだ!
まずワイバーンを脚を引きちぎる、人間でも食べれるように皮を剥ぐ、そして焼くこれを料理と言い張るには相当な覚悟がいるだろう。
「ガァ(どうぞ)」
「食べて…良いんですか?」
頷く
すると恐る恐る食べ始めた、いや…最初だけだな恐る恐るするのはだって今ものすごくがっついてるもの
…数分後
「申し遅れました考古学者で冒険者のアルフォンスと言います」
ドラゴン相手にその挨拶はどうなの?と言いたいが名前がわかったし良しとする
「えっとあなたの名前が知りたいのですが、鑑定を使ってもよろしいでしょうか」
あっ…鑑定…忘れてた、あったねそんなの
とりあえず頷く
すると青年はリュックからなにやらスチームパンクなデザインのモノクルを取り出し掛けた
「失礼します、…えっクアトロアームサウルス!?」
クアトロアームサウルスってそんなにすごいの?
「もう化石しか残ってないはずなのに…」
なるほど絶滅種ってそういうことか、これは卵を産まされる可能性が大きく減ったぞ、よしよし
「あっ名前ですが無いようですねどうします?」
付けてくれたら嬉しいんだけどなぁ
「僕が付けましょうか?」
君はエスパーかなにか?まあ付けてくれるのなら大歓迎だ、頷く
「そうですね…ディノとかはどうですか?」
ディノ…なんか恐竜図鑑でよく見るあれね…うん!良い名前だ、頷く
『やぁ神だよ』
『上手く名前が決まったみたいだね』
『ステータスを見てごらん』
なんか嫌なのがいた気がする
とりあえず…ステータスオープン!
名前 ディノ
種族 クアトロアームサウルス LV12
性別 メス
能力値
HP1010/1010
MP20/20
筋力 1210
防御力 1010
素早さ 105
魔力 10
スキル 剛力 鋼の肉体 力加減 再生 鑑定
絆スキル 絆の変化
称号 転生者(非表示) 絶滅種
お?絆スキルのカッコが取れてる、使えるのか?
絆の変化!
うお!まぶしっ!
「うぅ…何が起こったんだよ…」
「えっ?えっ?」
どうした青年よそんなに慌てて
「どうしたんだ?アルフォンス君」
あれ?なに今の女の人の声
「あーあーテステス」
まさか俺?
急いでアルフォンスに確認を取る、うわアルフォンスでけえ
「鏡かなにか持ってる?」
「あっハイどうぞ」
なんか目線ずらされる
とりあえず確認だ、手鏡をみる
そこには尻尾が生え手の甲に鱗が付いた、胸部装甲ごと引き締まった体つきの気の強そうな赤い髪の美少女が全裸で立っていた。
「あーアルフォンス君ごめん、あと…服ある?」
「そのバッグに入ってます」
おうこっち向けや、そして前屈みになるんじゃない
…数分後
一応服はきた
「さてアルフォンス君、俺的には君と行動をともにしたいと思っているが迷惑かな?」
「いえ…迷惑ではないですが町で門番に止められるかもしれません」
「あーそうか…」
「ただそこで従魔証を受け取れば問題はないと思いますよ」
「従魔証…アルフォンス君なら嫌じゃないな」
実際ここまで純粋なやつなかなかいないと思う
「!?」
おいなぜ顔を赤らめる
「とっとにかく!町へ行きましょう!」
「おっそうだな」
俺たちの冒険はこれからだ!
続きます