プロローグ:神と出会った日
どうかご容赦を…
気がつくと俺は白い、どこまでも白い空間に立っていた。
ーーーえっ?確か俺は古い友人と飲み会に行って…その後…
「気がつきましたか?」
男の声がして、驚いてそちらに目を向ける。
そこには、なんとなく幸薄そうな若い男の人がいた。
「あの…その…ここは何処でしょうか?」
「ここはそうですね…あなた達に分かりやすく言うと転生の間です」
え?何?転生の間?俺は中二病を再発したの?てか死んだの?
「えっ俺死んだんです?」
「大変申し上げ難いのですが飲み会の帰りに信号無視のトラックにはねられ、看板にぶつかり首を切断して死にました」
なんだよその死にかた…運悪すぎだろ…
「不満そうな顔をしていますね、しかしここは転生の間、そういった理不尽な死にかたをした人に第二の人生を送ってもらって満足して成仏していただくのが目的です」
男の言葉に俺は中二心をほんの少し期待を抱いた、だって異世界転生だよ?ロマンじゃん
「あっあの!どういった世界に転生出来るのでしょうか!」
スチームパンク系も良いしファンタジーも良いそんなことを考えながら興奮気味に質問した俺に帰ってきた答えは…!
「あなた達の言ういわゆるファンタジー系ですね」
キタァァァァ!!ファンタジー!ハーレム!魔法!チートスキル!
「この様子だと不満は無いようですね」
「はい!大丈夫です!むしろ早く行きたいくらいです!」
「それではこの魔方陣の上にお立ちください」
すると真っ白な床に魔方陣が浮かび上がる、言われたとおりにそこに立つと魔方陣が輝き始める
「それでは良い龍生を!ご武運をお祈りしてます!」
え?龍生?なにそれ?そんなことを考えながら俺の意識は闇に沈んでいった。