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パターンD


 朝のホームルームの時間。


 俺はスマホの画面を眺めていた。


 マリナからのLINEをチェックする。


 パターンDに移行。


 教壇の上では敬子が困惑したような顔で校内の新しい規則を説明している。


「皆、今日から一ヶ月間、校内ではお笑い禁止習慣が始まりました。これは、ええと、ノルウェーの偉い科学者が論文で証明したらしいんだけど、私も良くは分からないんだけど、笑うことは勉学をする若い人にとって良くないらしいの。良く分からないんだけど、ほら、お笑いで滑られると、受験する大学も滑るかもしれないじゃない? あはは、とにかく、試験的にこの恋ヶ海ではお笑いを禁止することにより、生徒の成績のアップダウン調査することになりました。でも、どうしてもちょっとぐらい笑っちゃう時もあるよねえ」


 ノルウェーの科学者って誰だ?


 笑いは脳の活動を促進するという知識なら持っているが、その逆は知らない。


 敬子は続ける。


「とにかく、皆、あんまり大声で笑うことは一ヶ月間我慢するようにね。それと、お笑い活動をしている生徒がこのクラスにもいると思うけど」


 敬子が俺を見る。それからキノコに視線を向けた。


「お笑い活動も禁止です。規則を破ったら、厳重注意です。大学に行きたければ、守るように。それじゃあ、次の連絡です」


 クラスメイトはざわざわとしていた。そりゃあそうだろう。いきなり笑うなと言われれば戸惑ってしまう。これはカグヤの仕業に違いない。


 ホームルームが終わると、レンがこちらに目配せした。


 彼は親指を立てる。


(後は任せろ)


 声に出さずに、唇だけがそう動いた。


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