脳内告白
脳内告白はいつだって他人を失望させるだけだ。
だけど言わなきゃいけないことだってある。
中学校時代、俺は友達がいなくなったことがある。
他人と上手く話せなくなったのだ。小学生から中学生になると、子供の関心事は変わる。テレビの芸能人やドラマのストーリー、プロ野球やJポップの話題に俺は関心が持てなかった。俺は、いつまで経っても小学生のままFFのようなテレビゲームに夢中だった。いつしかクラスではハブで、ストレスフルな日々を送った。たどり着いた逃げ場はギャルゲーだった。
ギャルゲーは最高だった。ゲームの主人公はクラスの女の子にモテモテで強くてウィットに富んでいて、まるで楽園だった。俺はギャルゲーの主人公になりたいと思ったのかもしれない。高校では絶対恋をして彼女をゲットしてやる。そんなこと起きる訳が無い。だけどキノコが現れた。
好きかどうかと聞かれると分からない。だけど、ギャルゲーのような展開を彼女に期待している。キモいけど、そもそも俺はキモいのであるし、キモい男の最先端を行く巨人と呼ばれだって良い。
俺は彼女とつながっていることがユートピアに通じていると思っているふしがある。
だけど俺の脳の冷静な部分がそれを否定している。。
一体何本のギャルゲーをプレイしたと思っているんだ。
色々学んでいる。
では、どこに幸せはあるのだ。
自分でキノコに言ったではないか。
お笑い、イズ、マイハピネス。
そういうことだ。
いつからか俺は見つけていた。
幸せはいつでもすぐそこにあったんだ。
明日かもしれないし、百年後かもしれない。森山キノコとの別れを、俺は笑ってできるように。決断し行動しよう。
高校生になった俺はただのヲタクではない。
ヲタクを越えた超ヲタクだ。




