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検査?

 俺はメッセージ通りに病院にやってきた。定期検査だかといってあんなに急かすような文面を送ってきたのはなぜなのだろうか。

 とにかく俺は受付に行くなり看護師さんに地下の病室の一角に連れて行かされた。


 「――久しぶりだね、男前になったんじゃないか?」


 「お世辞はいいですよ」


 相変わらず先生は変わっていなかった。だがそれが余計に合いたくないのだ。


 「最初に関係ないけど前生徒会長の美兎さんに新しい結婚相手が見つかったそうだ」


 少しばかり胸に痛みを感じるが、アレは俺だけのせいではない、気に病むな。


 「私としては君と結婚してくれれば完全回復で私も嬉しかったのだけれど国はそうもいってられないみたいだね」


 「そりゃ、お金持ちですもん」


 「少なからず君個人なら二世ぐらいはただ飯食わせられるぐらいはお金持ってるよ」


 「ハハハハ」

 

 とりあえず愛想笑いで返す。


 「別に君に今のところ異常ないしすこしは前向きになってくれてるのは知ってるよ」


 きっと岸辺のことをいってるのだろう。


 「ただ君に会いたいって言う事聞かない馬鹿がいてね」


 「馬鹿ですか……」


 ガチャリと後方のドアが開く。懐かしい匂いがした。


 「よぉ赤祢元気してっか?」


 聞き覚えのある声に反応し後ろを振り向くと白衣を着た大地が立っていた。

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