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かえりた~い

 今日は少しばかり話を脱線したいと思う。

 理由は二つある。


 一つはこの合宿にて何も起きなかった。ありきたりな展回すぎて洲崎ですら頬を引きつらせるほど清くそして面白みの欠ける一日目だったからである。

 今思えば家で寝ていた方が有意義なんではないかと思ってしまう辺り自分が駄目な人間だと痛感するがまだ自覚できるならいいのではないのだろうか。


 まぁ後一つの理由が俺が美兎先輩から出された課題が終わらず俺だけ親睦会に出ることなく豪華な屋敷の一室で広い部屋を持て余しながら悲しく行きに買ったスナック菓子を片手にペンを走らせていた。

 別に勉強が出来ないわけじゃないやれば出来るがやらない……正直俺が勉強した所でいい所の女の子と政略結婚させられて俺は嫁がされるんだよな。はぁ……男に厳しい世界だよ。

 

 三回ノックされると扉が開き洲崎が顔を出した。


 「会長に言われて様子見に来ました」


 少しばかり不満そうだった。まぁそうか。


 「いいよ俺はちゃんとやってるしもどったら?」


 「いやいや、正直気疲れするというかなんというか」


 わからなくもない――といっても俺にそんな相手ができてるわけでも無いので経験則ではなくこの場合憶測で考えているのだが平気だよな?


 「ベッドかりるね~」


 ドスンと思いっきり体を沈め高級そうなベッドにダイブする姿をみてなぜか微笑ましくなった。


 「明日のお昼には帰るけど終わりそう?」


 「いいや、なんで俺が呼ばれたのかも分からないよホント」


 「だよね……」


 洲崎すら分からないなら神のみぞ知るというやつか。


 それから一時間程して洲崎がベッドでそのまま寝てしまい俺は何とか今日のノルマを終わらせると椅子の背もたれによっかかり今日半日以上勉強した自分にエールを送って寝る事にした。

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