表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/52

まったり 前編

 学校を少しだけ賑わせたあの告白から既に一ヶ月が経過していた。


 俺は中学と変わらず自堕落な生活を続けていた。男は無条件で高校卒業というある種エスカレーターで簡単に単位も取らなくていいし、勉強もしなくていい。


 だから俺は殆ど授業中寝ていた。春の日差しが俺の眠気を誘っているからである。



 手であくびをかくしながら俺は授業を聞かずに机に突っ伏し始める。


 担任の鈴蘭先生は呆れて何も言わなくなってきた。実に眠るのに最適な授業ではないか。

 一眠りする頃にはお昼休みになっている事を期待して眠りに付いた。






 チャイムと共に目覚めると周りの女子はカバンから弁当箱を取り出し、仲のいいグループで机を囲み始めた。


 「―― 一緒に食べましょうよあかね君」


 洲崎が俺の目の前に現れては主のいない机を俺の方に向けてくっつけていた。

 俺の返事を聞く前にもうやってますよこの子。


 「今日も相変わらず一日中寝てますね、入学式のあの輝かしかったあかね君はどこ行ったんですかね」



 アレから俺たちの関係は仲の良い友人として昼飯の時とかは一緒に食べていたりする。

 俺にとってはこんなに仲良く喋れる女の子は洲崎が初めてだと思う。



 おいしそうに弁当を食べる姿を見ていると微笑ましく思える。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ