朝になにかあるようです
こんなにも学校に行きたくないと思う事が今月に入ってから既に何回もある、ある種引きこもりの心情というのがよく分かる。別に俺は学校になど行かなくてもいいのだがいろいろとめんどくさい事が多い。
(休んじゃえばいいじゃないかよ)
声が聞こえたので後ろを振り向く。だが眠そうな顔をしたOLが通り過ぎるだけだった。よく見れば可愛い、大地がいたらすぐにナンパでもするんだろうが俺には関係ないことじゃないか。
振りかえ直すと足を一歩踏み出した。
悪い事が起きれば連鎖的に起こるのだが、なぜなのかと俺は問いただしたいがそんな事では誰に訴えかければいいのかと言い返されそうだ。
まぁ目の前で俺としては非常に不味い事が起きていた。
この学園の生徒は内外関係ないみたいで厄介ごとを発生させるらしい。
「――うそつき」
大きな声で緑色のスカーフ……つまり一年生の子がこちらからは見えないが短髪でなぜか見た事のあるようなオーラを放つ生徒の手を払いまるでアニメの世界のように走り去ってしまった。
その場に取り残されたもう一人の女子生徒は周りの人に「お騒がせしてすいません」と一礼し女の子の方に向かわずこちらに向いて歩いてきた。
どうやら問題を起こした生徒はいろいろと問題のありそうな凛凛しい先輩であった。




