行方知らずの旅
小刻みに揺れる肩がなぜか小さくて
雨にうたれた君は今にも消えそうで
傘はいらないかい
暖かいミルクはどうだい
そんな問いかけにすら答えずに
君はしゃがみこんで泣くのだろう
ここでお別れだ
僕は雨の降っていない場所に行くよ
でも乾いた土地に飽きたら
この雨の降っている場所にくるから
その時に君がまだいたら
道は教えてあげるから
今度は君がそこに行ってみたらどうだい?
✳︎
肩を抱いて、濡れた頬を何度も拭った。
誰かが私の肩を抱いて、優しく微笑んでる気がする
声は遠くて、言葉の意味さえも分からず
溢れ出す涙がどうにもとまらない
何度も拭った頬は、自身の涙なのか
それとも雨のせいなのかそれさえも分からなかった
声は、ますます遠くなる
いつもと同じように、人々は私から離れる
深いため息とともに消えていく、愛おしい姿
私は、雨が降ってる場所にいるよ
けれど、いつの日か涙が枯れて雨がやんで
頬を拭うものが何もなくなったら、
きっとここを旅立つから
今度は私が君の道を辿っていくよ




