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作中神話要素解説

くねくねとスレンダーマンは似ている。スレンダーマンと八尺様も似ている。

でもくねくねと八尺様はあまり似てない。

全部ニャルラトホテプの化身でも良さげではある。

◇くねくね 【都市伝説】

 作中通り2000年代に入って現れた、里山に現れる怪異。都市伝説なのに。

 色々バリエーションがあって、基本は山だが海辺にも出る。

 人型と言われるが、実際は白い棒人間とでも言う感じである。黒の場合もある。

 正体不明。

 一応、ホラゲーで有名な『案山子にされた障害児』などのヤバ気なオチがあるが、ネタ的なつじつまが合わない事も多い。その理不尽さが実に都市伝説怪談らしい。


 大麻の処分でラリッた子供を怪談話で誤魔化した、と言うネタはオリジナルなので本気にしないでください。

 麻薬取締が日本で行われるようになったのは戦後の事。覚醒剤なんかは戦争でも使われていたし、悪名高きヒロポンは戦後当然のように流通していた。


 この短編ではくねくねはクリーチャーですらない。次元の裂目であり、ヨグ=ソトースと接触してしまう地雷ポイントである。

 次元の狭間を覗いてしまう上にヨグ様まで見てしまっては、正気度1D100減少も当然。そりゃ精神逝ってしまうわけである。

 

◇のっぽの男 【創作怪談】

 イギリスの現代創作怪談である『スレンダーマン』。作中でお名前を使用できないのは、著作権がぎっちりと確保されているから。

 存在感から行動、触手、正気度が吹っ飛ぶ設定に至るまでどう考えてもニャルラトホテプであり、そっちからネタを引き出したのではないかと思われる。

 数年後の『マレウス・モンストロルム』改訂版には化身の一つとして載っていてもおかしくは無い。

 国産都市伝説のくねくねとは白か黒かの違いだけでよく似ていると言われている。案外スレンダーマンを輸入してローカライズされたんじゃなかろうか。

 しかしながらスレンダーマンの方はちょっと問題で、創作であると発表されてから目撃談が増加し、スレンダーマンを理由にした殺人事件も勃発した。


 と、ムー辺りが主張していた。

 日本ではアホな殺人犯が「ゲーム」に責任転嫁しようとするのと似たような物であり、そう言った例は人類史において快挙に暇がない。


 作中ではくねくね同様に大地震によって生まれた次元の裂目である。

 ではなぜ『のっぽの男』なのか?

 人間の脳は理解できないものをわかるものに変換する機能がある。

 黒いくねくねとも言うべきものの奥を視て正気を失った人間が、これを脳内で黒いのっぽの男スレンダーマンに変換してしまったのが真相である。

 実際、精神はおかしくなるし体調はおかしくなるし次元の狭間に落ちた人間は行方不明と、スレンダーマンの現象に酷似しているので瞬く間に広がった。

 要は、日本では「あれはくねくねだ」となったのに対して、アメリカでは「あれはスレンダーマンだ」となったわけだ。

 ちなみに、スレンダーマンの目撃は圧倒的にアメリカ、それも西海岸か東海岸に集中している。逆に、情報発信地であるイギリスではそれほど多くない。

 参考ではあるが、イギリスは地震が極端に少ない土地である。

 過去百年で最大の震度が3程度であると言えば、どれほど安定した土地か理解できるだろう。

 一方、アメリカ西海岸ロサンゼルスはアメリカでも屈指の地震エリアに相当する。


八尺様はっしゃくさま 【都市伝説】

 これもくねくね同様に近年生み出された都市伝説である。

 身長八尺、二メートル半近い身長の細身の女性であり、ローティーンの少年の前に現れる。その姿は差異はあるが白い洋服に白い帽子と言うパターンらしい。

 顔は美醜バリエーション有り。

 見定めた少年を神隠しのようにさらう怪異。盛り塩やお札で難を逃れられるが、家族の声で騙そうとする事もある。

 まさに牡丹灯籠。

 「ぽぽぽ」と言う特徴的な笑い声を上げる。また、声は男性のようにも聞こえるとか。

 元ネタの一つが某著名怪奇漫画である。

 

 その姿こそ洋装ではあるが、完全に昔話のラインに居る怪異と言える。

 例えば、白いワンピースは白装束。白い帽子は、白い被り物、つまり死人の被る頭巾だ。行動パターンも典型的な死の国に招かれるテンプレである。

 声色に騙されると言うのも牡丹灯籠パターンである。

 行動や容姿にスレンダーマンとの共通を見出す事もあるが、以上の通り日本の伝統的な怪異の末裔と言える。


 余談だが。

 大人の女性がいたいけな少年をさらうと言う行動に「おねショタ」要素を見出すエロパターンもあり、その場合は巨乳と言う要素が加わるらしい。

  

◇次元の歪による亀裂 【クトゥルフ神話】

 巨大地震によって次元が歪む、裂けると言う都市伝説は割とメジャーである。

 某オカルト雑誌関連では「決定的写真」なる物が出る訳だが、単なる色味のミスだったりCGである。


 クトゥルフ神話的にはもちろん次元が裂ければそこにいらっしゃるのはヨグさまである。

 次元の裂け目とはすなわちヨグ=ソトースの門であり、どれほど偶発的に開いた亀裂でもヨグ=ソトースが気付かない事は無く、目によって監視されている。

 ヨグ=ソトースの目と視線が合ってしまったら、人間の脳など一瞬で焼き切れるだろう。


 一応、大地震を人工的に引き起こす『核爆発地震説』と言う有名な都市伝説も存在する。

 古くはオウム真理教も唱え、阪神淡路大震災、東日本大震災でも当たり前のように湧き出て来た伝統的なオカルトネタ。

 元ネタは古いマンガか小説だったか。

 確かに核実験で地震は起こせるのだが、大震災クラスの地震を起こそうとすると根本的に不可能と言う結論に達する。

 何故なら。

 東日本大震災クラスを引き起こす核爆発を起こすとなると、設置位置などの関係で日本はとっくの昔にデスゾーンである。


 さすがのニャル様も、さすがにそんな回りくどい方法は取らないだろうと思う。

  

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