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人魚からのメッセージ!いざ勇者へ

ガブの姿はもうほとんど形を残していなかった。

緑の液体はどろどろと流れていた。


「瑠璃!離れろ!最後に出す液体は身体に纏わりつくと 一緒にとけてしまう」

「うひゃ~」\(゜o゜;)/

「とにかく扉まで急いで!」

「はっ、はい」

二人は急いで街の扉へ向かった。


もうくたくただった、扉から中に入ると僕は倒れてしまったようだ。


「大丈夫!瑠璃、ねえ、るーりー!」

うるさい、なんだかとてもうるさい声がする。

「るーりーるーりー、おーきーろー!」

やはり、やっぱりだ、目を開けたくない、どうしても開けろと言うのなら その人を何処かへ連れてってくださーい!


また叫ばれるのも嫌で仕方なく目を開けた。

「やっぱり母さん……」(;つД`)

「もう!なに寝てんの、大変のよ!」

「なに?もうガブはいないのに……」

「それがね、もっと恐い生き物みたいな、化け物みたいなのがきたんだよ」

「またまた、そんな……うそー」

「みんな、脅えててね、母さん聞いたの、その化け物にねっ」

「また……何でだよ!」

もう、勘弁してくださいね!

僕はガブとも戦って?いや、戦ったんだ、そして勝ったんだ!

だから、母さんにも少し強い口調で言ってやった!のに……

でも間違いみたいだった、母さんは僕のほっぺたを親指と人差し指で捻っていた。

「痛いです!すみません!何て聞いたのですか?」

「何で鼻がないの?ってね」

「鼻がないの?」

「そうなのよ、あのね……」




そんな事してる場合ではない、取り敢えず皆のところへ行かなくては、それに僕を応援してくれた砂里さんのところに行って誉めて貰わなくては……


「ふっふっふーん」(*´∀`)♪

きっと、僕が行くとこう云うんだろうなぁ!

「瑠璃さん!ステキでしたよ、強いんですね」

そう、そう言って赤いか顔をして僕を見つめるのかなぁ?


「…………」

「う、そっ!…………」

「うーぎゃー」もう無理ですよ~あはっあはっあはっ


目の前には魚?いや、化け物?

皮のない?いや、かわを剥ぎ取ったような……ぷにょぷにょした体に 口は顔の端からはしまであり、タラコのようにぽってりと付いていて、目はビー玉を嵌め込んだみたいに、黒くて丸いものがキラキラしていた。鼻はなんと、穴だけだ!高さがない!

いやー!まじこわいっす!


「遅いぞ!何をしていた!そっか、お前がガブを倒した奴だな」

「いや、その、あの、えっと……」

「よくやってくれたな!」

僕の5倍、いや、6倍…7倍位はあるかな?

そんなのんきな事は考えずにっと、近づいてくるんですか?

なぜ?なぜに?

そっか、怒ってらっしゃるんですね、僕がガブを倒したからですよね。


もうどうにでもなりやがれー!

うん?はて?

「名前はゴビラだ、良く覚えておけ!それにしても良くやってくれたな。ガブが消えてくれたお陰で、この街に来れたぜ!」

「あのー、なんで、鼻がないのですか?」

いやー!母さん!本当に嫌ですよー!


「きさま、うるさい奴だな、さっきも聞いてこなかったか?」

「だって、気になるんですもん」

「はっはっはー、鼻なんぞいらないのさ、この深海では生きていくために最低限のものが顔についていたらいいんだ」

「ふーん、それにしても唇、太いですね」

母さん!ふーんって、それに、要らないこと言って!早く離れてくださねー!

「きさまうるさいんだ!」

ゴビラは蛙みたいな手を上に振り上げた、とっ、その時 李搭さんがゴビラの手を掴んだ。

「なっ、誰だ!」

李搭さんは 何も言わずにゴビラを睨んだ。

えー、えー、怖くないのですか?

「きっ、きさま………」


コビラは大人しくなってしまった。

なぜに………?

さすがだ!李搭さん!僕は ただただ、李搭さんの強さに感動していた。

「くそっ!いいか、お前達!今からは俺様の支配のもとで動くんだ、わかったな!」

そう言ってゴビラは何処かへ行ってしまった。


「気持ち悪~いね、何故、あんな顔になったか教えてくれても良かったのに………」

「あのね、母さん……」

と、キツく母さんを叱ろうとしたら 砂里さんが近ずいてきた。

「またあんな化け物が私達を支配するなんて……」

砂里さんは 唇を噛み締めて、悔しそうな顔をしていた。

ちょっと流れが変わってきたけど……

いや、今だ、砂里さんを慰めてあげよう。そうしたら…


瑠璃くん、ありがとう、なんてそっと僕に……

「ねえ、ねえってば!」

「はい、何でしょうか?砂里さん!」

「砂里さんは もうあっちへいっちゃったわよ」

そう?そう言ってる貴方は誰ですか?

「ああ、ごめんね、私 貴方と会うの始めてだよね」

「はぁ?」

「私の名前は美憂みゆよ、宜しくね!」

そう言って手を出してきた。

「ああ、僕は瑠璃、よろしく」

よく見ると うん?男の子?いや、みゆ?女の子だよね。

年齢は僕と同じ?くらいかな?

髪はショート、大きな目だった。だけど どうみても男の子にしか見えない。

掛けている丸い黒渕の眼がねが印象的だった。

「不思議?私は女よ!男は嫌いだから、瑠璃くん、男友達として宜しくね!あっ、そうそう、私は16才よ!別に貴方の年齢なんか知りたくはないからね」

なんだ、なんだ!この子は?ちょっとむっとしたぞ!

「私ね、一週間前にここに連れてこられたの、変な所だね」

「あっ、うん」

「もし、あいつらとらと戦うのなら、私も参戦するわよ」

「えっ、うん」

なんだか、うん、しか言ってない僕は バカみたいだった。


李搭さんが 僕を呼びに来た。

「瑠璃、海へ行こうか!」

「あっ、はい」

「じゃあね、また 食事の時ね!がんば!」

何か……気に入らない……(((・・;)


他の人達も 自分の場所へそれぞれ付き 仕事をしていた。

僕も李搭さんと海中に潜った。

あー、嫌だな……また変な生き物 でてくるんだよなぁ……


「瑠璃くん、今日は 俺はあっちの方へ行くから、気を付けて珊瑚を運んでくれないか、何かあったら呼んでくれ!」

「はっはい!」

うそ~、一人で……何か出てきたら……考えるの止めよう…


李搭さんは 奥深くまで行ってしまった。


何もこないで~、何も現れないで~、心で叫んでいる僕がいる。

取り敢えず、珊瑚を運んで行かないと……


?(-ω- ?)??

これは?何かいる?いや、誰かいる?

大きな珊瑚の向こう側で 何が動いた。


あのー、いるなら出てきてくださいねー、ビックリさせないで下さいねー!

「あのー、珊瑚を取りますよ」

敬語なんか使ってしまった、相手は魚なのに…

思い切って珊瑚を持上げようとした時、やはりいた!

最近、凄く予感が当たるのだ。

いや、そうじゃない!ここに来てからずっと変な生き物に遭遇するからだ。

でっ!?この場をどう解決するべきか……

1、一人で戦う(相手が凶暴な生き物かもわからない)

2、李搭さんを呼ぶ(相手が危害のない魚かもしれない)

3、逃げる(相手を確かめない)

さて、僕は何番を選ぶでしょうか?

まず、今の僕には いくらガブを倒したからと言って、独りで戦う勇気はない!

危害のない魚だとして、わざわざ李搭さんを呼びつけるなんて、迷惑のかかる事はしたくない!

だとしたら、3番しかない!

そっと、そっと、逃げる…………さようなら~


「ちょっと待って!声は出さないで!お願い」

声は出ません!出さないでとお願いされるまでもなく、びっくりしてでません!


「聞いて欲しいの、私は助けて欲しいだけなの、貴方が今、声を出すと 李搭と言う人に全部聞かれてしまう……そんな事になたったら、また……いや、大切な事だけ伝えるから」

僕はこんなに美しい人を見たことがなかった、人?いや、人魚、そう、この人は人魚だー!やっぱり、僕が見たのは 幻ではなかったんだ、この人だったんだ。

「貴方になら私達一族を助ける事ができるの、だから、とにかく力をつけて!この海に 秘かに砂に隠れている、バコと言う魚がいるわ、バコはあいつらに見つからないように いつも薄いからだを砂と同色になり隠れているわ、貴方が潜っているときに、パルから聞いたと伝えて、そしたら全てを話してくれるわ」


それだけ言い残して、尾びれで水を叩くようにくねらせて、何処かへ行ってしまった。

淡い緑色をした長い髪、芽の瞳も髪と同じような色だった。

なんて、美しい……僕は ぷかぷか浮いたまま しばらくその場から動けなかった。


「瑠璃、おい!瑠璃ー!」

「えっ、はっ、はい、李搭さん」

「何してたんだ?もう珊瑚は運んだのか?」

「いや、それが……」

「さっき何か向こうへ泳いで行かなかったか?」

「あっ、はい、いや何も……」

「それならいいんだが…なあ、瑠璃、先に帰って 街の様子を見てきてくれないか?」

「えっ、珊瑚を運ぶのは李搭さん一人では大変ですよ」

「いや、慣れているさ!新しい怪物がまた来てるからな、街が心配で……」

「わかりました、李搭さんも気を付けて下さいね」

「わかったよ!」

そう言って また海の奥へ入っていった。


色々ある日だなぁ、まだ何かありそうで怖い!

あっ、そうだ、あの美しい人魚が言っていた バコとやらに話を聞いてみよう。

どうやって?たしか、土の中だと言ってたような……

僕は 恐る恐る土に手をかけてみた。

そして土を掘ってみた。

大丈夫だ!瑠璃!君は男だ!自分に言って聞かすが でも怖い…


キラッ!何かが光った。

その瞬間、薄い物体がが ふわりと僕の目の前に表れた。

薄さは1センチくらいで大きさは然程大きくはないが……僕よりは少し大きいようだ。

もう、奇妙な魚を見てきたので、多少の奇妙な生き物でも驚かなくなってきた。よく見れば、鮃ひらめと鰈かれいとエイが合体したような生き物だった。


「あの、僕の目の前にいる あなた様は 僕が言ってることがわかりますか?」

「きさま、バカにしてんのか!?」

「ご、ごめんなさい!わかるんですね、さっそくですが、バコさんですか?」

「お前は、もしかして、瑠璃!」

「えー、名前を知ってる!何故?」

「パルから聞いたんだ」

「さっきの人魚?」

「とりあえず、話を聞け!今からは声をたすんじゃないぞ!また誰かが来るとまずい」

「は、はい、」

「実は コーラルシティイ(珊瑚の街)は 人魚の街でパルの父が王だった。だが、ある日の事、デコスが来て、パルの父親を 得体の知れない生き物に変えてしまった。しかも目を見えなくしたのだ。それからはこの街を支配するようになった。ここにいた人魚達も 皆、目が見えなくなり、今では海中をさまよっている。わしたちも、得たいの知れない物に変えられてこうやって 密かに隠れて暮らすようになったんだ。デコスが支配するまでは ここにいる生き物達も 普通の魚だったんだ!だが、パルはデコスがこの街を荒らしている時、遠い海まで 父の使いで いなかったのだ。だから、デコスの威力が届かなかったのだ。パルが帰ってくると この街は変わっていた。パルは 即に父を探したのだが、目の見えない父は 海の奥底までいってしまったので探すことが出来なかったのだ。デコスには 姿を変えさせる力がある。ガブもそうだ、あいつは普通の蟹だった、それをガブが化け物にしたんだ……とりあえず、お前には力があるとパルが言っていた。だから、この街をまた元に戻してほしいと……私はデコスの魔力に掛からないように、いつも土の中にいる。」


そんな……僕にはそんな力なんてないけど……

「これを持て!」


そう言ってバコは 瑠璃に小さな珊瑚でできている剣を渡した。

「この剣は 化物に変えられた物に刺すと 元の姿に戻る、それにデコスの魔力を奪うことができるのた」


そ、そんな……僕なんか……


「パルが言っていた。お前は心が美しいと……この剣は 汚れなき物にしか使えないのだ!」


ぼ、僕が……


「どこにデコスがいるかわからない、お前の近くにいるかもしれない……とにかく気を付けろ……」

あっ、はい

って、そんな……こんな僕が……何故に……

「後、わしや、パルと話すときは、必ず誰にも聞かれないようにするのだ!」

僕は 声が出せないので頷くだけだった。


剣を受けとると、バコの姿はもうなかった。

街へ戻ろうとすると 頭が3個もついている蛇の様なものが近づいてきた。どの口にもキバがついていた。

「とうとう一人で戦わないといけないのですか……」

もう恐怖で声も出せず、李燈さんを呼ぶ事もできなかった。


このまま こいつに食われてしまうのだ……この前に李燈さんが戦った……ケルベロス的なやつだ……

毒蛇!うぎゃ~(((((゜゜;)

とうとう目の前までその化け物の毒蛇は 大きな口を開け、舌を何度もだしていた。


あー、だめだ!

とっ、その時、ふっと思った。

剣を使えば……

手に持っていた剣を高く振り上げて、蛇が襲いかかった瞬間に 剣で一つの頭を目掛けて刺した。

毒蛇はもがき 尻尾が瑠璃の顔を叩きつけた。

「ひぇ~、痛い!」

3個頭を 大きくくねらせ始めて、体を海中を叩きつけるように動き始めた。

毒蛇の動きが少しずつ弱まっていった。

蛇は小さな体に返った。

そして頭も一個だけになっていた。

その、小さくなった蛇は 海底へと沈んでいった。

これは……なんだ、この威力は……

その時 向こうから李燈さんが来るのがわかった。


いけない!この剣はいくら李燈さんでも見せてはいけないのだ。

直ぐ様、剣を海中服の中に隠した。


「瑠璃!大丈夫か?さっき、あいつらがいたと思ったんだが……」

「あ、あっ、蛇の……頭の沢山着いた、蛇ですか?」

「ああ、やはりいたんだな!マリウスと言う毒蛇だ!瑠璃、一人で殺ったのか……」

「とんでもないです!李燈さんが近くにいたから逃げたのですよ」

「ああ、そうだったんだな!それより、大丈夫だったか?瑠璃の話が聞こえてきたのだが……」

「あっ、あれですね、一人が怖くて、叫んでいたんです。そう、一人言……でして」

「そうか、取りあえず今日は戻ろう」

「はい」

それから、李燈さんと僕は街へ戻った。


俺は……あの人魚……いや、パルを助けたい、そしてこの海をさまよう人魚のパルやパルのお父さんも。

そして、母さんや 砂里さんに、街にいる沢山の人も……

そう、俺はやるしかない!

























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