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幼児期 第9話 ゴブリンの悲劇

やっとテストが終わりました。


今回は第三者目線で書いたつもりです。

読者の方は主人公目線か、第三者目線どちらが読みやすいのでしょうか?

(前方をご覧ください、ゴブリンです。後方をご覧ください、ゴブリンです。左方をご覧ください、ゴブリンです。右方をご覧ください、ゴブリンです)


ゴブリンたちは、自分たちが持ってる棍棒で殴ったり、剣で斬ろうとしたが、クロトの魔力の箱は壊れなかった。


(予想以上の強度です。

まあ、魔力探知で外の様子がわかるので、ゴブリンが行動するたびに冷汗が止まりませんでしたけどね。)


結局ゴブリンたちは壊すのを諦めたのか、クロトを箱に入れたまま運んだ。


クロトが運ばれた先はゴブリンの巣の王の間(?)のようなところだった


普通のゴブリンは1m10cmぐらいなのに対し、クロトの前方にいるゴブリンは1m60cmほどある。


(僕の前世より背が高いです。ゴブリンのくせに生意気だぞ)


クロトは思わず某青ダヌキのガキ大将みたいなことをおもったが、前にいるゴブリンは他のゴブリンとは違い並々ならぬ迫力を持っていた。


(とりあえず鑑定してみるか)


クロトは相手のことを知るために真理の魔眼を使った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 ヴァレィン

種族 ゴブリンキング

ランク 4


LV 28

HP 1250

MP 350

力 457

体力 420

敏捷 340

魔力 170

知力 150

運 35


スキル

剣術LV4 棍術LV3 斧術LV2 聴覚上昇LV3 腕力上昇LV5

火属性魔法LV3 土属性魔法LV3


固有スキル

統率LV5


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(うわー。やばいですねこれ。ステータス高すぎませんか)


クロトは自分のことを棚に上げてそんなことを考えた。


しかしここには、ゴブリンキングだけではなく、それ以外にもゴブリンメイジ、ゴブリンアーチャー、ゴブリンプリースト、ゴブリンソルジャー、ゴブリンジェネラルなどの上位種が全体の4割を占めている。

これは街が滅んでもおかしくない戦力であり、本来ならBランク以上の冒険者が複数のパーティーを組んで挑む問題である。


(さて、約200体のゴブリンと約150体の上位種これだけ倒したらどれぐらいLVが上がりますかね)


そんな絶望的な状況でもクロトは諦めるどころか、むしろ楽しそうにしていた。


クロトは、ゴブリンたちの意識が自分に向いていないのを確認してから、気配遮断と忍び足と潜伏を使い周りからはほぼ認識できない状態にし、箱を魔力に戻して無属性魔法で宙に浮き、洞窟の天井付近に移動した。


(さて、ここからは単なる虐殺の時間ですよ)


クロトはバレないように、魔力で洞窟内を満たし、どこにゴブリンがいるかを確認した。


今現在クロトが無属性魔法を維持したまま、作り出せる剣の数は50本、この王の間にいるゴブリンは全て上位種で合計の数は137体。洞窟内の他の場所にゴブリンが218体。圧倒的にクロトの方が戦力は低い。


(うん。考えても無駄ですね。できることをやりましょう。)


ゴブリンたちはようやく、クロトがいなくなかったことに気づいたようで、混乱しながら周りを探している。


(流石はゴブリン、知能が低いですね。今がチャンスです)


クロトは急いで剣をゴブリンジェネラルたちの後ろに作り、首から上を切り飛ばす。大量の血しぶきが上がる。

驚いたゴブリンたちは動きをを止めるが、クロトがそんな隙を見逃すはずもなく。

止まってしまったやつを高速で動く剣が上半身と下半身を別れされる。

ゴブリンたちは何が起きたのか理解することもできず命を落とした。


そんな混乱の中、他に比べて早く落ち着いた数匹の遠距離攻撃部隊は、クロトのことを発見し、魔法や、弓で攻撃してきた。


最初は余裕を持ってよけたが、二撃目は全方向からの一斉攻撃でよけることが難しかった。

魔法は当たらなかったが、数発の矢が体に当たった。


(ぐ・・・)


魔纏技に使う魔力も戦闘用に回していたので、防ぐものがなく、矢の攻撃はクロトの身体を貫通した。

クロトの体からは血が流れ落ち、口から血を吐く。意識が遠のいていき、頭が真っ白になっていく。

矢を抜きたいが抜いたら出血で大変なことになるので、抜くに抜けない。


そんな薄れゆく意識の中、目の端にはゴブリンキングが笑い声を上げているのが見えた。


薄れかけていたクロトの意思が怒りによって再び浮上した。


(上等じゃないか。本気で潰してやる)


クロトは50本展開していた剣を40本に減らし、10本分の魔力を剣の属性付加と自身の回復に使った。


破壊属性を付加された魔力の剣はさっきまでとは違い、狙いなどなく暴れ回った。


その剣に少し当たっただけのゴブリンメイジの体が粉々に砕けていった。


その光景を見た、ゴブリンたちは逃げようとするが、そんなことは許されるはずもなく、後ろから剣に襲われ、だんだんと数を減らしていった。


(さあ、残りはお前だけだ)


クロトの背後に待機した40本の剣が一斉にゴブリンキングに矛先を向けた。

ゴブリンキングはそれを迎え撃つかのように自身が持っている斧を構えた。


先に動いたのはクロトだった。

10本の剣を同じ方向から纏めて放った。


ゴブリンキングは向かってくる10本の剣を横薙ぎに払ったが、その行為も虚しく、払い終え、隙ができた大勢の時に残りの剣が全方向から襲いかかってきた。


ゴブリンキングは抗おうとしたが、為す術もなく身体中に剣が突き刺さった。


(サボテンの完成だな)


クロトは笑いながらその光景を見ていた。


(あとは残った普通のゴブリンだけか)


回復し終わったクロトは、剣の属性付加を解除し、再度50本の剣を用意して残党狩りを始めた。

















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