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幼児期 第7話 拉致されました

主人公が丸くなり、話し方が敬語に近くなりました。もう少しでさらに子供っぽくなると思います。

僕が生まれてから一ヶ月ぐらい経ちました。やっと体の感覚がしっかりとしてきて、目が見えるようになりました。しかし、まだ赤ん坊の僕は、寝る、遊ぶ、食べる、といった行動しかできないので、実際、どれぐらいの日にちが過ぎたのかわからないのです。


僕のこの世界のお父さんは、ゼノン・ゼルムと言い、かなり整った顔をしています。髪の色は金色で、瞳の色は青色です。体は細いながらも背が高く、筋肉質でした。まあ所謂イケメンですね。僕は女顔で背も低いのでかなり羨ましいです。というよりも羨ましいを通り越して嫉妬しそうなほどです。

そして、お母さんは、サクヤ・ゼルムと言うらしいです。この人もかなりの美形で、髪と瞳の色は黒色です。背は日本の一般平均ぐらいなのに、服の上からでもわかるほど、体の凹凸はしっかりとしています。

驚いたことに、二人ともまだ15歳なのに結婚していました。この世界では15歳で成人だそうです。

それと僕の祖父は貴族で、地位は辺境伯だそうです。名字は貴族以外はないそうです。

もう一人の赤ん坊はニーナ・ゼルムと言い、僕の妹です。この子は母親似の顔で、髪と瞳の色は父親と同じでした。将来はきっとかなりの美人になるでしょう。僕は前世で妹を助けれなかったので、現世ではしっかりと守るつもりです。


僕たちが住んでいる屋敷は祖父の物らしく、ここに住んでいる人たちはみんな、僕とニーナにあまく、すごく可愛がってくれます。


この一ヶ月で魔法もかなり成長しました。遊びざかりの僕は、魔法しかやることがなかったので、魔法を使い続けました。最初は部屋にある積み木を持ち上げるのが精一杯でしたが、今では僕の体を空中に浮かべ、自由自在に操れるようになりました。これは無属性魔法らしいです。

最初は数時間も続けば眠くなりましたが、ここのところ、そういった症状がでなくなりました。


それと、魔法とは関係ないのですが、魔力の練度を高め、圧縮すると触れるようになることがわかりました。これは、自分の意思で形を決めることができます。


子供部屋に誰かが向かってきました。僕はこの屋敷を薄い魔力で覆っているので、どこに何があって、誰がどう動いているのかがわかります。でもプライバシーは守るので人がいる部屋は、魔力で、覆わないようにしています。


ドアを開け、お母さんが部屋に入ってきました。


「クロちゃんとニーナちゃんはいい子にしてたかな」

「あ〜あ」


僕はまだ言葉を話せませんが、相手の言葉は理解できるようになりました。文字は書けませんけどね。


「クロちゃんはまるで言葉がわかってるみたいな反応するよね。

ああ、ニーナちゃんはまだ寝てるかな」


横を見るとニーナが緩んだ顔で寝ていました。すごく可愛いです。


「じゃあ先にクロちゃんだけご飯にしようか」


そう言うと、おもむろに上半身を露出させ、僕の体を抱きかかえました。


僕は、お母さんから授乳を受ける際どうしても目を合わせることができなくなります。吸わないと死んでしまうので一生懸命吸うのですが、前世の自分と一歳しか違わない人からそんな風に扱わられるのは正直かなり恥ずかしいです。


「今日もたくさん飲んだね」


お母さんは僕の頭を撫でてから、ベットに戻してくれました。


「それじゃあ、クロちゃん、ニーナちゃんおやすみなさい」


そう言うとお母さん部屋から出ていきました。





深夜になってから、僕の魔力探知に2人組の男が引っかかりました。

一人は背が低く、細いのに対し、もう一人は背が高く、かなりがっちりとした体型でした。

この2人はまっすぐ子供部屋に向かってきているようだったので、僕は布団の中にニーナを隠しました。


予想通り、2人組の男は子供部屋に侵入してきました。


「兄貴、子供を見つけたぜ」


細い方の男が僕を袋に入れながらそう言いました。


「ならさっさと帰るぞ。いつこの家に撒いた睡眠薬が切れるかわからんからな」


その男たちは慣れた手つきで屋敷から抜け出し、僕を連れて森の方に進んでいきました。









累計PV数が3000を超えました。本当にありがとうございます。この作品は見切り発車で始めた物なので、こんな風になるとは思ってもいませんでした。どうかこれからもよろしくお願いします。

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