第3話 スキルもらいました
「それじゃあまずはスキルをなににするか決めようか」
「俺はてっきりさっさと転生するもんだと思ってたんだけど・・・」
神様は怒ったような気配を出し始め空気がおもくなった。
「神が嘘を付くわけないじゃないか、もし嘘を付く神がいたらそれはもう神じゃないよ」
「え・・・あ・・・ごめんなさい」
「わかればいいんだよ」
神様は納得したのかさっきまでの気配を消した。
「じゃあさっそくスキルを決めよう、と言いたいとこなんだけど、ほとんどの神が君に加護を与えたみたいでさあ、もうこの時点で結構チートなんだよね」
「そうなのか?」
「うん。まあ見せた方が早いと思うからとりあえず見せるよ」
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神々の加護
創造神の加護
成長速度上昇LV10 共有
全スキル獲得可能になる 全魔法適性
美の神の加護
魅了LV10
良い出会いに恵まれる
戦いの神
力強化LV1 体力強化LV1 敏捷強化LV1
魔力強化LV1 超回復LV1
戦闘時の意思によって能力が上昇する
作製の神の加護
天運
作製に関わった物の全ての品質が上昇する
良い物に恵まれる 運が上昇する
獣の神の加護
眷族化 従魔強化 従魔進化
死神の加護
暗殺術LV10 超直感
一撃死をふせぐ
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「まあ大体こんな感じの効果なんだけどね。まあ他にも効果はあるけどそれは秘密ってことでよろしくね」
「流石にこれはやりすぎじゃないか」
あまりの効果に黒斗は呆れ顔でため息しかでなかった。
「まあとりあえず君のスキルを決めようじゃないか」
「そう言われても神の加護の効果を見せられた今となっては、あとどんなスキルをもらえばいいのかなんてわかんないんだが」
「まあそうなるよね。とりあえず冒険や生活の役に立ちそうな能力をあげることにするよ」
「それは助かる、さっそく頼んでいいかな」
「任しといて。
じゃあとりあえずステータスオープンって言ってくれるかな、そうすれば君が僕の世界に行った後のステータスが出るはずだから」
黒斗は特に悩むこともせず言われたことを試して見ることにした。
「ステータスオープン」
そうするとさっきと同じように半透明の長方形のいたみたい物が出てきた。
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名前 クロト
種族 人間
年齢 0歳
LV1 (スキルなし)
HP 250
MP 2350
力 340(240)
体力 365 (265)
敏捷 440 (340)
魔力 880 (780)
知力 347
運 測定不能
スキル
剣術LV6 槍術LV6 棒術LV6 短剣術LV6 斧術LV6 刀術LV7 投擲LV6 体術LV7 魔纏技LV1 暗殺術LV10 気配探知LV7 気配遮断LV7 潜伏LV4 速読LV9 罠LV4 不眠LV8 家事LV10 状態異常耐性LV8 魅了LV10 解体LV10 隠蔽LV10 忍び足LV4 力強化LV1 敏捷強化LV1 体力強化LV1 魔力強化LV1 成長速度上昇LV10 魔力作製LV1
固有スキル
真理の魔眼LV1 吸収LV1 超回復LV1 再生LV1 天運 超直感 眷族化 従魔強化 従魔進化 共有 アイテムボックス
加護
創造神の加護 美の神の加護 戦いの神の加護
作製の神の加護 獣の神の加護 死神の加護
称号
神々の愛子 心壊れた者 勇者を捨てた者
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「・・・なんだいこれは?」
「これでLV1ってこれもう人間じゃなくて化け物だろ・・・
それとMPと魔力に一体何が起きた」
神様も黒斗も苦笑いしかできなかった。
「MPと魔力が多いのはあたりまえだよ。だって本来だったら無かったはずのものを君は持ってたわけだし、0に何をかけても結局は0だけど1に何かかけたら増えるでしょ。それにこの召喚魔法は0に何かをかけて1以上にするっていうおかしなものだから、もともと持ってた君に何が起きても不思議じゃ無いんだよ」
「そうゆうものか。ところで神様、大体でいいから答えて欲しいんだけどさあ、一般兵のステータスの平均ってどれぐらい?」
祈るような気持ちで黒斗は神様に聞いた。
「確かね、人族の一般兵の平均のLVが10だったはずだよ。人族は長所が50あればいい方だったかな。他の種族の一般兵の平均のLVが20だからだいぶ低いね。他の種族も能力は部分的に高いからね。獣人だったら体力と力が350、魔族だったら平均で270、エルフだったら魔力が450ぐらいだったかな。
これはそれぞれの種族の特徴に関わってくるんだけど、人間だったら個々は弱いけど数が多かったり、獣人だったら魔法があまり使えないけど身体能力が高かったり、魔族だったら数は少ないけどその分魔法や身体能力がすぐれてたり、エルフだったら身体能力は低いけど魔法に優れてるとかね。
ただこれは一般兵の平均であってもっと強い人もいるよ。人族なら兵士よりも冒険者の方が強いしね」
「あの俺生まれた時点で人間の一般兵の平均を5倍ぐらい超えてるんだけど・・・これはもう人間じゃないよね。種族変えた方が良くないか?」
黒斗はまるで死んだ魚のような目でつぶやいた。
「きっと大丈夫だよ。十数年後には勇者が召喚されるわけだからそんなに目立たないし、もっと強くなればだれも君を縛ることはできなくなるからね。それに隠蔽を使えばステータスは隠せるから自由に暮らせるはずだよ。後言い忘れてたけどスキルについては君の真理の魔眼でどう言う効果かわかるから向こうに行ってから確認して見てよ」
「そうかありがとな神様。俺は勇者になんかなりたくないから助かったよ。短い間だったけど世話になった」
「こちらこそありがとね。君の元気な姿が見れて良かったよ。僕の世界では幸せになりなよ」
話が終わると黒斗の体が光を発しながらだんだんと透けていく。
「そういえば、最後の質問なんだが俺と神様ってどっかで会ったことあったか?なんか話してたらすごく安心できたり、懐かしい気持ちになったりしたんだがどうなんだ?」
「君は忘れてしまったみたいだけど僕たちは会ったことあるよ。前に会ったからこそ僕は君のことも今までもこれからも見守り続けると決めてるんだから」
「そうか、忘れちゃってごめんな。もう忘れないよ。それじゃあまたな」
話が終わると黒斗が発していた光が一層強くなり、それが収まるとそこにはもう彼の姿はなかった。
「泣かなかったんだねソウ君」
声が聞こえてきた方には、さっきまでだれも座ってなかったはずの3つ目の椅子に座っている一人の女性がいた。その女性の見た目は背が高くなり、出るとこが出て、引き締まるとこがしまった黒斗そのものだった。
「やあ、セイ。実際のところ僕は何度か泣きようになったよ」
「泣きそうになったじゃなくて泣いたの間違いじゃないの?黒斗の過去のこと聞いた時は泣いてたし」
「あれはしょうがないよ。セイだって泣き顔を見られたくないから姿を消してたんじゃないの」
「そんなことないわよ。私はただ黒斗のコンプレックスである女顔のことを刺激しないように姿を隠していただけだわ」
そう言いながらもセイと呼ばれた女性の目は確かに赤くなっており、創造神にはそれが照れ隠しであることはすぐにわかった。
「本当なら僕たちはもっと長く日本で擬態を使って黒斗と一緒に暮らしてる予定だったのにね」
「まさか事故飛行機事故に会うなんてね。もう少し擬態を頑丈に作っとくべきだったわって何度後悔したことか。
私たちが生きていたら黒斗は幸せな生活を送れてあんな辛い生活を送る必要なんてなかったのにね」
「まあ擬態は人そのものだからね。下手に頑丈に作っちゃうと世界に何かしらの影響を与える心配があったからしょうがないよ。
でもまあ次はきっと幸せな生活を送れる筈だよ。だって創造神である僕と美の神であるセイの子供の黒斗が僕の作った世界で生きるんだからきっと幸せになれるよ。なれなかったらいっそのこと世界を壊してやる」
「それはやめなさい。でもまあそれもそうね。きっと次は幸せになれるわよね」
「きっとだいじょうぶだよ。だから僕たちは今までと同じようにこれからも黒斗のことを見守っていこうよ」
そう言うと美の神と創造神は黒斗の消えた場所を穏やかな表情で見続けていた。