春の予感
まだ冬の寒さが沁みる2月中旬。僕はあの時、確かに春を感じていた。
凍えた冬の大地には
凍えた冬の空気には
凍えた冬の心には
少し延びた日の光
少し残った道の雪
少し変わった暖かさ
静かに溶けた庭の霜
静かにとどまるやわらかさ
静かに点る新たな灯
山は厳かに冬のまま
街は朝靄に霞むなか
人は毛布にくるむなか
大地に根を張る草たちは
そのたくましさに磨きをかけて
街に植わる木々たちは
確かな芽吹きの準備を終えて
節目を迎える人たちは
変わる明日へと気を張って
一歩一歩と進む日に
一つ一つが変わる日に
一部一部と積むたびに
窓を開けて感じるように
扉を開けて感じるように
肌に触れて感じるように
ゆっくりひっそりやってくる
読んでいただきありがとうございます。作者はほとんど本を読みませんので、かぶりが有るようでしたらコメントお願いします。(できればお薦めも...)
さて、二月も終わりになりました。二月といえば閏年に一日延びますが、これは4年に一度で次は来年です。そう考えると、3年という月日はあっという間に過ぎてしまったように感じます。この3年間でいいことありましたか?
(余談ですが、作者は2年越しで取得を目指していた資格を取ることができました。)