三日目(金)・・・電車が逃げた
さあ、いきなりだがある話をしよう。昨日役員を決めた今日は放課後に役員別に話し合いなどをし方針を決めなくてはいけないーー委員長、副委員長は一緒ですーー勘が冴えてる方はわかるでしょう。そうです会計は二人っきりで話し合い中です。
「まあ、自己紹介から俺は桜野アルマ。よろしく」
「古名寺さとりです。よろしくお願いします」
「それで・・・会計の活動方針とか言ってるけどどうする?」
「そうですね・・・では、誤算がないようにするとか」
「じゃあ、それで」
会計と言っても本当にやることがないんです(作者談
「よし終わったな帰りますか!」
「え?そ、そうですね」
「そういえば古名寺さん、家何処なの?送ってくけど」
もう既に時計の針は5時半を指していた。何故時間の経過が早いのだろう。
「そんな遠くないので大丈夫です」
「そうか?でも最近不審者の情報が多発してるよ?」
「大丈夫だと思います」
少し弱気になってます。
「まあ、校門まで一緒に行こうか」
「はい」
アルマとさとりは校門まで少し遅いペースで歩きながら自分のことなどを話した。で、わかったことがあります。さとりは電車で学院に通っていて遠く無いと言うのは嘘だったらしいです。
「古名寺さん・・・気をつかって嘘ついたのかもしれないけど、次から気をつかわなくていいよ?」
「でも・・・」
「同じ役員になったんだから気をつかわない。な?」
「わかりました」
それでさらにわかったことが一つある。さとりが乗る電車がもう来ないと言うことです。さとりの家は電車が通ることは朝と夕方の二回だけでそれを逃すと帰れなくなるそうです。
「おいおい・・・」
「すっかり忘れてました・・・」
「・・・・おれんちこいよ」
「え?いいんですか?で、でも・・・」
「あ〜気にしなくていいよ俺は姉さんと二人で暮らしてるから姉さんもいいって言うだろうし」
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
それから数分さとりが親に電車を逃して友達の家に泊まらせてもらうことを知らせてからアルマの家に向かった。さとりの親は優しい方です。
「ただいまー」
「おかえり〜ってその娘どうしたの?ナンパしたの?」
「ご飯抜きな」
「ごめんなさあああいい!!」
「古名寺さとりと言います。事情があり泊まらせてもらうことになりました」
幽々子に事情を説明したら快く納得してくれました。
「まあ、何処でもいいから座って」
「は、はい」
何処か硬くなってる模様・・・さてどうしようか・・・・あいつら呼ぶか。
「それで私たち呼んだと?」
「私は別にいいよ〜!」
幽香とリグル呼びました。同い年の女の子なら少しは楽になるだろう。
「ご飯まだだから作ってもらうわよ?」
「ん?別にいいよ。そのつもりだったし」