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六日目その三・・・体験入部


歴史の授業が終わり休み時間となった。

幽香が心配だから、保健室に行こうと教室を出たら、豊聡耳さんに会った。偶然かなっと思ったが、待ってたぞと言ってたので違った。

何の用だと思ったけど、勧誘されてたのを思い出した。どうしよっかなぁ・・・・陸上かぁ俺的にはバスケの方が好きなんだけど。

いや、陸上部って廃部寸前なんだっけ?でも、そんな理由で入ったら続けようって気持ちが出ない。

そうだ。いい方法があった。


「体験入部?」

「ダメっすか?」

「まあ、いきなり誘ったから悩んでるみたいだね。いいよ。じゃあ、今日の放課後に部室に来てくれ」


そう言って、自分の教室がある二階へと戻って行った。そういえば、陸上部って何人ぐらいいるんだろう。まさか、豊聡耳さん一人とかしないよな?行ってみればわかるか。とりあえず保健室に急ごう。

ドアをノックして入ると、八心先生はいなかったが、二人とも目が覚めていた。おっすと挨拶すると、さとりさんだけが挨拶してくれた。幽香はふてくされてた。ガキかよ。


「それで?体の具合はどうだ?」

「私は打撲程度で済んだのですが・・・・」


私は?え?幽香はひどいことになってるとか言わないよな?


「足首軽く捻挫しちゃった」

「はぁぁ?!なんで早く言わないんだよ!」

「だ、だって・・・・」

「まったく・・・今日は家まで送るから安静にしてろよ」

「うん・・・・」


家まで送ってもリグルだけだと心配だな。多少は看病した方がいいのかな。いや、それよりだったら・・・・こっちの方がいいな。放課後陸部の部室行ったあと迎えに来よう。

アルマがいろいろなことを考えながら出て行った後、幽香達は笑っていた。


「あそこまで心配するなんて大げさね」

「それほど仲がいいってことなんですよ」

「そうなのかしら?」

「ええ、羨ましいです。でも、諦めてませんから」

「負ける気は無いわよ?」


さとりと幽香の仲が、少し進展していたのだった。


その頃、アルマは教室で捕らえられていた。

教室に入った途端、急にロープを縛られたかと思うと、自分の席にくくりつけられ動けなくされていた。その犯人は、文さんでした。


「何すんだよストーカー」

「ひどいです!ストーカーじゃないです!!それよりも、陸上部に入部するって本当ですか!?」

「は?なんでそうなってるんだ?」

「え?違うんですか?さっき、私の友達の陸上部に入った娘が『新しい部員が来るんですよ!!』って言ったんですが」


その娘、早とちりにもほどがあるよ。まだ入るとは言ってない。体験入部すると言ったんだ。まだ確定ではない。しかし、陸上部に入った娘いたんだ。ちょっと安堵。

その話はいいとして、なぜ俺を縛った。


「まず、俺を解き放て!」

「あ、はい」


拘束から解放されると、自由感が軽く感じられたけど、人質の人とかも解放されたら同じ気持ちなのかな?


「それで?俺を拘束した理由は?」

「他の部に行かれるなら、脅迫でもして新聞部に来てもらおうかと」

「絶対に行かないと断言」

「しょんなぁぁ!!」


文の叫びとともに休み時間の終わりを告げる予鈴が鳴った。

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