曼珠沙華
皆様、こんにちは。菊片の会詩集第2弾、開催おめでとう御座います。
お目汚しですが、最後までお付き合い下さい
澄み切った青空。
黄金色の大地。
冷たく心地良い風。
ソレを見つめるのは、茜色の蜻蛉と紅と白の曼珠沙華。
風に揺れた曼珠沙華は黄金色の大地を護るように咲いている。
澄み切った空にその紅と白はよく映える。
天上の華と呼ばれ、喜ばれる事もあれば不吉の華と呼ばれ、嫌われる事もある。
嗚呼、美しき紅と白。
嗚呼、悲しき紅と白。
ほんの僅かな「秋」という季節に咲き、散る華よ。
澄み切った青空に何を告げる?
黄金色の大地に何を求める?
冷たく心地よい風に何を託す?
誰かを想って咲く花よ。
「秋」という短い季節に想い人には会えただろうか?
散り逝くその間際に、一目だけでも……
嗚呼、「秋」は人が恋しくなる季節だという。
きっと、悲しみを隠して咲く曼珠沙華の季節だからだろう。
最後までお付き合い下さり有難う御座いました。
お誘い下さったabakamu様には、この場にて御礼申し上げます。
有難う御座いました。
作者マイページ 月華 翆月様
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