曖昧な妹(前編)
-翌日学校-
英武「おい愛昧!お前なんでここにいる!」
阿部 沙耶子「あ・・愛昧??」
英武「お前、とぼけてるつもりか??
なんで制服まで来て・・俺のストーカーか!!」
沙那子「ちょ・・ちょっと・・何、、あんた大丈夫?? 誰と勘違いしてんの??」
英武「・・え・・? 」
沙那子「ハハハハ面白w それ新種のナンパなの??」
英武(・・マ・・マジで、違うのか・・妹にしか見えないんだが・・)
「・・す、すまん、人違いだったようだ・・」
沙那子「ちょ、、人違いってそれありえないしw」
英武「い・・いやね、俺の知り合いに・・マジ似てる奴がいてさ・・ほんとに(汗汗)」
沙那子「うわーーなにそれ?やっぱ、噂どおりの女たらしだぁ・・
あたし阿部沙那子っていうんだけど、あなたは志戸英武だよねもう超有名だよ(笑)
昨日あの長年男子禁制が伝統になってた伝説の軽音部に
男子生徒が入部したって話題になってるよ。
もうすぐ女装ボーカルとしてお披露目されるんでしょ(笑)超楽しみwww」
英武「マ・・マジで・・?(汗汗汗)」
沙那子「あたし応援してるからね!それじゃあ!」
英武「あの、、ちょっと待って、その噂話・・ちょっと気になる。。
よ・・よかったら・・・
・・昼休みに詳しく聞かせてくれないか」
沙那子「いいよ?」
英武「じゃ、じゃあ昼、焼却炉の前で・・」
沙那子「なにそれ、怖いし・・あたし襲われるの(苦笑)」
英武「ば、馬鹿、なわけねえだろ・・(汗)
いいじゃん、あそこ静かだから。誰かに話聞かれたら困るだろ」
沙那子「べつにみんなもう知ってると思うよ」
英武「みんなって・・」
沙那子「全学年の生徒も教師も」
英武「・・・マジでか・・?」
沙那子「とりあえず一緒にお昼しようね、じゃあまたね!」
英武「あ、ああ・・・じゃあまた・・。」
いったい、なんなんだ・・どういうことだ・・
どういうことなんだ!!!!!
-昼休み-
しかし勉学にまったく身が入らないな。
考え事が増えすぎて
授業にどんどんついてけなくなってる気がする・・
俺このままだと退学になるんじゃないだろうか・・
とりあえずあの子いるかなー
つーか俺なんでこんな約束しちゃったんだろう・・。
やばいな、なんか急にドキドキしてきたし。
それになんだこの早くもすべてが打ち解けそうな彼女への安心感・・
・・おれってもしかして妹みたいなのがタイプなのか・・。
女子部員「おい、志戸くん、どこに向かってるんだ。」
英武「君は・・」
女子部員「お昼もうちの部室でしょうが!! せっかく英武くんのお茶とデザートも用意してるのよ??
英武くん専用マグカップも部費で発注しといたのよ!!」
英武「いや、今日はちょっと・・」
女子部員「フフフ、もしかして女の子と待ち合わせかしら?」
英武「ま、まあ・・」
女子部員「実は・・その子うちの部室で待ってますよ~♪」
英武「え・・」
女子部員「さっき既に連行しといたからさ」
英武「マジっすか・・」
女子部員「部室でゆっくり話をすればいいさ」
英武「~~~」