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瞬く現  作者: 神戸院花徒
12/16

我々は気付かないが万物の関係はたまに反転している

英武「ただいま~」

ブロロロロ・・

英武(早いな父さんもう帰ってきたのか・・・。。

あれ、母さん車運転できないだろ・・!?

いや・・母さんじゃない・・若い。。)

女「ただいま~」

英武「・・・。」

(化粧・・大人びた服装・・大学生くらいだろうか・・まさか父さん不倫っっ!)

女「高校生! なに見とれてんの? んー、あたしそんなにセクシーになってきたかな~」

英武「??・・(だ・・だれだよ・・!?)

え、い・・いや・・」

女「・・なんなのそのリアクション・・ちょっとキモいからやめて(苦笑) ・・あ!それでさ、

あたし今日夜用事あるから、ごはんつくれないしパパも今日遅いそうだから、弁当買ってきなよ。」

英武「・・そんな、晩飯は母さんが・・」

女「か・・母さん!?(汗) ブッハハハハハ英武どうしの面白っ!!(笑) ・・マジで、あんた

どしたの? 顔マジすぎるしあんた演技する腕あったっけ・・ 頭でも打った?」

英武(どういうことだ・・これは。。)

女「てか・・・ママが晩飯とか・・・怖いって。」

英武「マ、ママ・・!?」

女「・・ま、あんたのボケに相手してる場合じゃーないわ

あたしすぐ出なきゃなんないからさ(汗) じゃあほら御飯のお金渡すね」

ダダダダ・・

・・彼女は階段を駆け上り、妹の部屋へと入っていった。

俺は呼び止める気になれなかった

なぜなら妹の部屋へ入っていった女は・・

彼女は泥棒でないと確信してる。

懐かしい匂いと直感、

初見のはずのその女が

なぜかまぎれもない身内としか思えない。

親の寝室を覗いた。

ツインベッドの枕は一つになっていた。。。

俺は居間へ走り

その仏壇には・・

「母さん・・だよな」

夢なのか・・いや、昨日の出来事もこの今も幻覚か・・

やはり俺は頭がおかしいんだきっと・・・

それとも目がおかしいのか耳がおかしいのか・・?

・・そうでなければ・・ダメだろう・・

こんなのってないよ・・

あんまりだよ・・

・・どうして飾られてんだよ・・母さん

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