我々は気付かないが万物の関係はたまに反転している
英武「ただいま~」
ブロロロロ・・
英武(早いな父さんもう帰ってきたのか・・・。。
あれ、母さん車運転できないだろ・・!?
いや・・母さんじゃない・・若い。。)
女「ただいま~」
英武「・・・。」
(化粧・・大人びた服装・・大学生くらいだろうか・・まさか父さん不倫っっ!)
女「高校生! なに見とれてんの? んー、あたしそんなにセクシーになってきたかな~」
英武「??・・(だ・・だれだよ・・!?)
え、い・・いや・・」
女「・・なんなのそのリアクション・・ちょっとキモいからやめて(苦笑) ・・あ!それでさ、
あたし今日夜用事あるから、ごはんつくれないしパパも今日遅いそうだから、弁当買ってきなよ。」
英武「・・そんな、晩飯は母さんが・・」
女「か・・母さん!?(汗) ブッハハハハハ英武どうしの面白っ!!(笑) ・・マジで、あんた
どしたの? 顔マジすぎるしあんた演技する腕あったっけ・・ 頭でも打った?」
英武(どういうことだ・・これは。。)
女「てか・・・ママが晩飯とか・・・怖いって。」
英武「マ、ママ・・!?」
女「・・ま、あんたのボケに相手してる場合じゃーないわ
あたしすぐ出なきゃなんないからさ(汗) じゃあほら御飯のお金渡すね」
ダダダダ・・
・・彼女は階段を駆け上り、妹の部屋へと入っていった。
俺は呼び止める気になれなかった
なぜなら妹の部屋へ入っていった女は・・
彼女は泥棒でないと確信してる。
懐かしい匂いと直感、
初見のはずのその女が
なぜかまぎれもない身内としか思えない。
親の寝室を覗いた。
ツインベッドの枕は一つになっていた。。。
俺は居間へ走り
その仏壇には・・
「母さん・・だよな」
夢なのか・・いや、昨日の出来事もこの今も幻覚か・・
やはり俺は頭がおかしいんだきっと・・・
それとも目がおかしいのか耳がおかしいのか・・?
・・そうでなければ・・ダメだろう・・
こんなのってないよ・・
あんまりだよ・・
・・どうして飾られてんだよ・・母さん