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瞬く現  作者: 神戸院花徒
11/16

間違い探し

・・・。

携帯の履歴やアドレスを見るかぎりでは何もかわってない。

愛昧は明らかに妹としてメールをやりとりした痕跡がある、

どう読んでも姉的な口調の文章なんかじゃない(汗)

で、今日は真面目に授業を受けつづけ、ひとりで昼飯を食い

通常通り学校生活の一日を終えた。

気味がわるいのは、クラスの生徒は

最低限に接するだけで、休憩時間などはまるで俺が空気のように関わろうともしない。

いじめ的な無視とも似てるがまるで違う。まるでお店の中における

店員と客の関係みたいな・・。

・・担任には、昨日の昼から無断で学校を抜け出したとして

こっぴどく叱られた。。俺が孤立してることにも心配してる

・・というか得体の知れない業務的というかそんな苛立ちをぶつけられているだけにも感じて

ちょっと不愉快だ。

そして一応、教員・枝沢の名を出したが・・・

激怒された・・

・・「知らない」ようだ・・

もちろん既に消えた部活のことなんて他言できるわけもなく。

携帯の履歴・・。

そういえば彼らとは番号やメールの交換もしてない

やりとりしたデータがない。

俺は今まで出会う人間に対して

こっちからメールや電話の交換を要求するなんてことはまずほとんどない。

彼らは誰も交換を要求しなかった。

唯一の証明になりそうなメールも携帯履歴もない。

だから結局、彼らの存在を証明するものは

俺の記憶だけ。

そうだ、阿部沙那子・・

・・何組だったっけ・・そういえば・・

そういえば・・何組だっけ・・(汗)

とりあえず放課後にもういちど部室に行ったがそこは表札も抜けた

やはり空の部屋だった。

とりあえず明日・・

・・枝沢という男は現れるだろうか・・

そして阿部沙那子は・・

でも彼らと会っていたのは鮮明に俺の記憶にあり、

俺はその時間、他のことをしていたことも、

寝ていた記憶なんて無い。確かとは他人には言い切れないが

俺の中では本当に会っていたと確信するしかない・・。

俺は俺自身に対して、俺の頭がおかしいで解決するわけにはいかないわけで。

「とりあえず異常に疲れた、

今日は帰って早めに寝て明日考えよう」


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