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ひとりぼっちは悲しいです

約一ヶ月ぶりの投稿になってしまいました

本当………ごめんなさい。

魔法陣を抜けた先は、何もない見晴らしの良いどこかの建物の屋上だった。

周りを見渡して、後ろを見るが誰もいないのを確認する。

どうせ一人だとか、自分だけ他の場所に飛んだとか、そんな事は最初から予想はついていた。というかそうなるのだろうと思っていた。

だが、一つだけ外れた。


ー何で何もないところに飛ばされてるのよ…!

ー普通会場の真上とか、敵のすぐ横とか!


それを予想して棍も持っていたというのに、見当違いにも程がある。

少し残念に思いつつも棍を床に置き、左手を前に出す。

と…赤い光が城の方向へと向かっていく、《追尾ホーミング》はしっかりと効いているようだ。

ひとまずはランと合流しようと、アンリは目の前に設置されている階段へ向かおうと足を踏み出して……足元が発光した。


「……え」


確認する暇もなく、爆風が彼女を包み込んだ。

下にいた人々がそれに反応して騒ぎ出したが、それを冷静に見上げている人物が二人ほどいた。

一人は車椅子に乗った黒い艶のある長い髪で、何故か目を覆うようにバイザーを付けている女性。

もう一人は少し小柄で、こちらは余り似合わないサングラスをかけた少年のような見た目の男だった。

男の方が爆発を見て、呆れたように声を出す。


「オイオイオイ……まじかよ。不注意にも程があるじゃねぇか龍の奴」

「《猿夢えんむ》さん、彼女は彼女なりに警戒はしていましたよ」


猿夢えんむ》と呼ばれた彼は、女を見る。


「只、神が彼女の意志を反映しないだけです」

「神ねぇ……俺は神なんて信じちゃあいないけどよ、あんたのその《予知》はすげぇっては思う」


そして車椅子のハンドルから手を離し、服の袖から小型のナイフを出して、建物へと歩き出す。

数歩歩いたかと思うとふと、突然足を止めて女へと振り返った。


「なぁ《くだん》、俺は前から気になってた事があったんだ」

「私が答えられる範囲内でありましたら答えます」

「何でバイザーなんて付けてんだ?」

「お洒落です」

「成程、良いなソレ。俺もこの闘いが終わったら買うか……なんてな」


そう言いながらサングラスを外し、地面に投げ捨て足でそれを砕く。

そして赤い目をした彼は不気味な笑みを浮かべながら、建物内へと入っていった。






徐々に視界が明るくなってきたのを確認して、アンリは少しよろけながら立ち上がり、服に付いたすすを払う。

反射的に前方に飛び込みながら伏せたので、何とか生きているがあのまま立っていたら……身の毛が弥立った。

だが冷静に考えれば、先程のはさほど殺傷力が無いように感じられる。


ー魔法……設置型のかしら。

ー脅かすためとか……ダメージを与えるだけの。


どちらにせよ、敵はすぐ近くにいる。

そう思い棍を持ち、アンリは階段の方を見つめた。

と……階段の方から、音が聞こえてきた。


「なぁ龍の奴、ちっと俺の話を聞いてくれるか?」

「…………何かしら?」


未だ姿を見せないその声に返事を返しつつ、棍を構えるアンリ。


「鼠の奴って実は[剣士]なんだけどよ、信じられるか?ぶっちゃけると俺よりアイツの方が[暗殺者アサシン]らしいんだよ」


そのジョブ名を聞き、目を細めるアンリ。

確かユーグレナが、優秀な[暗殺者アサシン]がいると言っていたが…どうやら、今上がってきている人間のことらしい。


「神の導きとか《くだん》は言うけどよ、この差別はないよなぁ。俺は[剣士]になりたかった」

「……それは、無い物ねだりかしら?私に言われても困るわ」

「無い物か、確かになぁ……俺は何も持ってない」


そして、彼は階段を登りきる。

焦げ茶色のボサボサの髪を小さく後ろで縛り、軽めな服装をした…血のように赤い目の少年だった。


「だからこそ、[暗殺者アサシン]ってジョブが気に入ってんだ。失敗しても後腐れなく死ねるし、何より格好いい」

「…おかしいわねぇ。言ってること、逆よ?文法を勉強しなおしたら?」

「俺は勉強なんぞ一回もしたことないし、これからの人生する気もない」


手に持っているナイフを、リンゴを持っているかのように宙に投げながらいじる少年。

一見隙ばかりだが……油断できないオーラを出していた。


「ま、本当なら鬼の旦那と殺り合いたかったが仕方ねぇな」


そう残念そうに少年が言った瞬間、建物を囲むように光の壁が出現した。


ー……結界……!?

ーしかも、かなり強力な……!


目を見開くアンリを見て、彼は笑う。


「二択だってよ。仲間になるか、死ぬか」

「残念だけれど、私はギルド以外に属する気はないの」

「ふーん、じゃあ死ぬか…あ、そういえば名乗ってなかったな。うっかりしてたぜ」


そして、言った。


「俺はコロナ……《猿夢えんむ》とでも呼んでくれや、龍の奴」

「……呼ばなくても支障は無いわね?」


そしてお互いに、武器を構えた。

7月1日で投稿して一年になってしまいます、長いなこの話…

何かしたいですね…リアルだと7月から地獄なので今の内に何か考えます

…誰得なんでしょうか、これ。

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