表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死亡フラグを回避しながら妹を育て始めました  作者: 音国 心
ギルド日常編
51/97

三角関係は修羅場決定フラグ


「悠々亭?」

「そ!私と姉さんが二年前まで住んでた宿屋なんだけどね」


契約が完了し、予想道理神月かつきが[侍]になり、三人は町に繰り出していた。

切腹した人間が直ぐ回復する訳ないのだが、神月かつきの要望で無理矢理出て来たのだ。


「この子が赤ちゃんの時から住んでたのよ。私達は家もう持ってるし、ランには交渉しに行ってもらってたのよ」

「コンマ単位でOK貰っちゃったよ……シャワーが付いた一室、約三万四千ギル!お得じゃない!?」

「……固定住居は持っていなかったから知らん」


ランの嬉々とした目に答えられず、神月かつきはさり気なく視線を逸らした。


「因みに私の自宅兼仕事場はこの15年で貯めたヘソクリ200万ギルで買ったわ!」

「その忠実さを仕事に生かしてくれれば助かるんだけどな」

「良い買い物したわ……あ、ここよ」


アンリの足が止まる。

目の前には、少し古びた木の、二階建ての建物が建っていた。

蔦が少し絡まった看板には“悠々亭“と彫られている。

神月かつきの手を取り、ランは店の扉を押し開けた。


「リュウズさん、アリスさん、連れて来まし」

「ほほぅ、これが噂の切腹男か……筋は良さそうだな」

「うはぁ私と身長同じくらいかな?」

「た………って!?」


神月かつきの手を引きながら慌てて間合いを開くラン。

目の前には赤と白の髪の眼鏡少女と、盾を背負う黒い短髪の女性がいた。


「セッカ、ミライ!?何でここにいるの!?」

「久々の登場なのにその言葉は酷い!!」

「ふん、チェリナから話は聞いたぞ……死にたいなら何時でも私に言え、一撃で殺してやる」

「否だからその優しさは生きてる人には伝わらないって!!」


三人のやり取りを呆然と眺める神月かつき

その神月かつきを、二人は見た。


「セッカだ。年上なのだから敬えよ?そして平伏せ!」

「何言ってんだぁぁあ!?私はミライ・フォルトス!宜しく!」

「二人は[砲撃士]と[盾士]なのよ、コンビを組んでるの」


横からアンリが覗いてきながらそう説明する。

ふと二人の後ろから、赤髪の女性が来た。


「あらあら、賑やかなのねぇ」

「おば様!この子が噂の切腹男ことかーくんよ」

「あらそうなの?切腹なんてしちゃ駄目よ?」

「アリスさん、神月かつきだよ。ほら!」

「っ」


ランに引っ張られて、神月かつきはアリスの前に出される。

口を開こうとするが、その前に両頬を包み込むように触れられた。


「じーーー…」

「………何だ」

「んーん?ふふっ、セストを思い出すわねぇ。息子持った気分!」

「君が神月かつきか」


アリスの後ろから、今度はオールバックの男性がやってきた。


「リュウズ・ウイングスだ、この店の店長で…妻のアリスさ」

「見てみてリュー君!セストを思い出さない?このコンパクトサイズ!」

ーーーリュー君!!!?


一同に衝撃が走ったが、リュウズはいつものことなので気にせず神月かつきを見て、笑った。


「おー、アストリッドの奴と背比べしてた時を思い出すじゃないか。懐かしいな、これから宜しく」


頭をワシャワシャさせる神月かつき

顔が困惑の表情を浮かべていて明らかに対処法を見失っていて、ここ数日で見た神月かつきの雰囲気とは別物だった。

が、まんざらでもないようでその手を振り払おうとはしない。


「そしてこの後アリスを巡る三角関係に巡るという訳か………考えたなラン」

「否何言ってるの!?そんな事考えないし!おぞましいこと言わないで!」

「そうだ、一応言っておくね」


セッカの言葉を聞いてか、急にリュウズは神月かつきの肩を握った。

つい数時間前にも、見たことのある光景だった。


「アリスに手なんか出したら………シバくぞコラ」

「…………………………」

「やだリュー君ったら……!!」


頬を染めるアリスと、どうでも良かったのか黙り込む神月かつき

ランとミライも、溜息を吐いた。


「…………心は新婚って所かしら?」

「歳と見た目を考えろバカップルが」

「ちょ、お二人さんキツいお言葉で!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ