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死亡フラグを回避しながら妹を育て始めました  作者: 音国 心
怪盗キャットウォークマン編
32/97

棍術士と双剣士

二人が住んでいるのは、昔アストリッドが住んでいた家である。

アストリッドの両親がこの町を離れたため、一年前から薬剤師の資格を得たアンリが店として開いているのだ。


「納得行かないわ」

「……姉さん、開口一番どうしたの?後働け」


ランのギルドカードを弄びながら言ったアンリに対して、薬品を確認しながらランは言った。


「アナタの能力スキルよ!!」

「………姉さん、一つ確認するよ?」

「何かしら?」

「私がギルドに正式に加入したの、二年前だよ?」


ランは二年前、13歳の時にサラと共に加入したのだ。

それを今更言われても困るのはこちらの方、とランはアンリに伝えたかった。


「アナタが自分の能力スキルを何時までたっても教えてくれないから、今日の朝アナタが朝練してる間にカード情報を読ませて貰ったわ」

「だから持ってるのか!見せたら姉さん煩いかなって思っただけだよ!返してっっ」

「10万ギル」

「商売じゃないでしょ!!」


ランのギルドカードはこうなっている。



   冒険ギルド所属:ラン

        出身:オルディア国

         ジョブ:双剣士


        能力スキル:《瞬花秋刀》

          :《抜刀演舞》

          :《柔軟》

          :《幸運》

          :《身体能力強化》



「確かに、姉さんの《幸福刈りアンチハピネス》に喧嘩売ってるのがあるけど、それで文句いわ」

「何で私と《柔軟》が被ってるのよ!」

「否そこ!?てっきり私《幸運》の方かと……」

「どうせ私ので相殺されてるでしょそれ」

「………返す言葉がありません」


このやりとりにランは内心溜息を吐いた。

昔のアンリは、もっとランが尊敬できる人物だった気がする。身内の欲目を引いてもだ。


ー……否でも、昔からこんな性格だったっけ?

「私は昔と変わってないわよ」

「人の心を読まないで。まぁでも、姉さんが怒ってないならそれで良いや……安心した」


そうして笑ってーーー?


「うわぁぁぁぁあぁぁあっっっっっ!!」

「!?イヴァルさんの声!?」


何故かイヴァルの叫び声が聞こえてきた。

因みにイヴァルはギルドに住んでいるが、この店からの距離は結構離れている。

なのにすぐ近くで叫んでいるような大きな声で叫ぶイヴァル。


「あら、歳かしら?」

「何で歳=叫ぶって言う方程式を作り上げてるの!?姉さん行ってみよう!」

「いってらっしゃい!」

「清々しすぎるよその笑顔!!」

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